創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―

□ネギま編 第69話 麻帆良祭に向けて
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超鈴音SIDE



…どういうことね。どうしてこうも歴史がおかしくなったね。私は未来から来た人間。崩壊した火星から絶望の未来を変えるために過去にやってきた。
だから、私は未来を変えるためにいろいろと画作を考えていた。だが…過去に来た当初からすでに歴史はおかしくなっていた。
私が例のクラスに入った時、本来の担任は高畑先生だったはず。だが、担任は全く知らない先生だった。しかも、アスナの名も神楽坂ではなく創神となっていた。
その時、私はおそらく担任は魔法関係だと思っていた。何しろエヴァンジェリンのみにあらず木乃香に刹那、龍宮に高畑とも親しい。
もうわからなかった。情報を仕入れようとしたが全く手に入らなかった。茶々丸を造り、エヴァンジェリンの従者にするまでは。
創神リョウ…彼の正体は紅き翼のメンバーで最強の男。いくつもの二つ名を持つ。私の未来にはこのような人物はいなかった。
私は…この男が原因だとわかった。この男の存在が歴史をおかしくしたのだと。私はこの男を警戒した。そして…私の子孫、ネギ先生がきた。
ここでも歴史が変わっていた。ネギ先生に双子の妹がいた。さらにリョウに師事されていた。そのおかげなのかすでにかなりの実力者だった。
何よりもかなりの人徳者になっていた。それが創神リョウの警戒を薄れさせた。私の未来では、ネギ先生のせいで崩壊したようなものだ。
ネギ先生は魔法使いからしたら英雄かもしれない。けど、他からすれば最悪の大罪人にして大悪党だ。原因は大人達のせいだとわかっていてもだ。
そのネギ先生はこの歴史ではしっかりと自分を持って意志で決めていた。それが…創神リョウの警戒を薄れさせた。
もしかしたら…未来は変わるかもしれない。私の未来は崩壊したままだ。だけど、この歴史は明るいと。だから…私は賭けてみたい。
この人に…創神リョウに。この歴史の未来を。彼は強い。茶々丸のデータでわかっている。桁違いの強さを誇っている。
エヴァンジェリンすら圧倒し、ネギ先生を強くしている。それでいて自分も強くなろうとするストイックさ。彼という可能性…私達の今後の未来を、彼に。

「超さん!追ってきてます!速く!」

おっと、今は追われてるんだったな。この先にネギ先生がいるネ。上手く接触してこいつを渡すネ。こいつを渡した瞬間、私達の計画は…私の戦いが始まるネ!
歴史の歯車!運命の歯車!私は負けないネ!人間の意志は絶望の未来を変えられると!
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