究極伝クロスゾーンスーパーZ
□第7話 やっと別陣営の話ができるけどそこまで長くはならないんだよな。ライバルなのに
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フェイト「…」
シーザー「どうしたんだいフェイト?」
マンションに帰ったフェイト達は違いの部屋でのんびりする。フェイトはテラスに出て夜の月を見て考え事をしていた。
フェイト「あ…なんでもないよ」
シーザー「嘘はよくないぞフェイト」
蔵馬「貴女は顔によくでやすい。ほんの僅かで見逃しやすいですけど」
そんなフェイトにシーザーと蔵馬が近付いて話し掛ける。最初に出会ったシーザーと何かと気にかける蔵馬はフェイトにとって兄や父親のような感覚を覚える。
フェイト「…思い、出してたんです。シーザーやみんなと出会った頃を」
シーザー「あぁ…あの時はただただ驚くしかなかったな。まさか全く別の世界に飛んでいたとはな」
蔵馬「そうですね。最初は敵対して、あの時はすみませんでした。飛影が…」
シーザー「それを言うならあのベジータって奴もだ。あの2人はヤバかったな」
フェイト「あの…ごめんなさい」
シーザーと蔵馬はフェイトに謝るとフェイトも謝る。その謝るフェイトを見てシーザーと蔵馬は苦笑いをする。
シーザー「いや、そこは謝る所じゃないからな」
蔵馬「まあまあ…双方無事でしたし良しとしましょう」
シーザーと蔵馬は謝るフェイトを慰めて微笑む。フェイトはなにかとネガティブ思考に陥りやすい。それがシーザーと蔵馬にとって少しの悩みであった。
フェイト「あの…よかったのですか?」
シーザー「なにがだ?」
フェイト「仲間に再会できたのに、私達と一緒で」
フェイトの一番の気掛かりはソレだった。なのはの陣営にはシーザー達の仲間や親友がいる。なのにフェイトと一緒に行動している。ソレが気になっていたのだ。
蔵馬「そうですね。幽助や桑原君と再会できたのはうれしいです。けど…」
シーザー「けど、別に懇情の別れでもないからな。いつでも会えるしな。なにより、君が無茶しないかが心配だからな」
蔵馬「そうですね」
シーザーと蔵馬にそう言われてフェイトは縮こまる。だけど…嬉しかった。一緒にまだいられることがいずれまた別れが来るかもしれないが。
アルフ「フェイト!シーザーに蔵馬!ベジータ達がご飯だって!」
蔵馬「わかりました」
シーザー「それにしても、あのコワもてのベジータがあんな料理が上手だとはな。今だに慣れねえな」
蔵馬「言えてますね」
フェイト「あはは…」
シーザー「それじゃあ飯を食いにいきますか」
シーザーと蔵馬はさきにリビングに入る。フェイトも入ろうとしたが一瞬また星々が煌めく夜空を見て入る。フェイトは切に願う。この日常が長く続くことを。だが…長くは続かない。運命は残酷なのだから。