創造神の誕生(前) ―T―
□第11話 第1試験
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ナルトSIDE
第1試験が始まった!内容はペーパーテスト!しかし、これはただのテストじゃないってばよ!ルールがある。それは…
最初っから各受験者には満点の10点が与えられている。試験問題は全部で10問。各1点とし、不正解だった問題数だけ持ち点から点数が引かれる減点方式。
試験はチーム戦、つまり3人一組の合計点30点満点ど行われる。カンニング、及びそれに準ずる行為を行ったと見なされた者は、そこ行為につき持ち点から2点ずつ減点される。試験終了までにカンニングにより持ち点全てを失った者、及び正解数が0だった者は即失格とする。また、その失格者が所属するチームは3名全員道連れ不合格とする。
普通に聞いていればただのテストだが、よく聞けばこれはカンニング公認の情報収集戦!いかに試験官にバレずにテストの答えをえられるかの試験だってばよ!
俺の隣りの席にはヒナタがいるからヒナタが白眼で答えを知り、心話の術で答えを得れるってばよ!開始して数分で俺はヒナタから答えをどんどん聞いてるってば!
〔ナルト君。次の答えを言うよ!〕
〔おう!サンキューヒナタ!〕
これでクリアだってばよ!
白SIDE
〔多由也、君麻呂見える?〕
〔見えた〕
〔こっちもだ!〕
第1の試験が始まってすぐにぼくは血継限界で氷の鏡を作り、多由也と君麻呂に答えを写してもらう。この試験はいかに相手の言葉の裏を読むかで答えが見えてくる。
リョウさんが言ってた。忍に必要なのは相手の言葉の裏を読む事だって。そうすれば中忍になれるって。リョウさん…ありがとう!ぼく達は絶対に合格して中忍になる!
ナルトSIDE
テストが開始して45分が経った。その間に何チームかの受験者が失格になっていった。
「よし!これから第10問目を出題する!!」
10問目…これは試験官の質問をよく理解した上で答えると言うもの。いったいどんな質問を?
「…とその前に一つ。最終問題についてのちょっとしたルールの追加をさせてもらう」
どういう事だってばよ?その時、カンクロウがトイレから戻ってきた。
「フ…強運だな。お人形遊びがムダにならずにすんだなぁ…?」
(コイツ…カラスを見破ってやがる)
そりゃあバレるってばよ!大体分り安過ぎ!カンクロウは席に座る。もちろんテマリに回答用紙の紙を渡すのを忘れずに。
「では説明しよう。これは…絶望的なルールだ!」
絶望的なルール!?どんな!?
「まず…お前らにはこの第10問目の試験を…“受ける”か“受けない”のどちらかを選んでもらう!!」
は?なぜ選ばせるんだ?わけわかんねぇ!
「“受けない”を選べば、その時点でその者の持ち点は0となる。つまり失格!もちろん班の2名も道連れ失格だ」
そんなん言われたら普通受けるしかないだろ。
「そして…もう一つのルール」
(まだあるの…いい加減にしてよ!!)
「“受ける”を選び…正解出来なかった場合……その者については今後、永久に中忍試験の試験資格を剥奪する!!」
!!おいおい…ちょっと待てってばよ!有り得ねえよそんなの!おかしすぎるってば!試験官がそんな事できるのか!?他の下忍達は試験官に叫び吠えまくる。
〔出来るわけねえだろう!〕
〔シカマルの言う通りだ。…なぜなら、これは俺達を試している〕
〔うん。これは忍としての度胸を試してるんだと思う〕
〔それに1試験官がそんな事が出来る訳ない。揺さぶりをかけてんだろ。中忍にふさわしいかどうかを〕
シカマル、シノ、白、君麻呂…そうだよな。普通に考えたら試験官がそんな事出来るわけねぇ!白と君麻呂の言う通り、これは俺達が中忍としての資格があるかどうかの度胸試しだってばよ!
なら…ここは何もせずジッと待てばいい!我慢勝負だってばよ!数分が経ち、何組かが受けないをし失格なっていた。早く終わらないかな?
〔ナルト!〕
〔どうしたサスケ?〕
〔サクラの奴が手をあげようとしてやがる!〕
…はあ!?あのデコピンク女!何考えてやがる!このままだと俺とサスケが失格になっちまうだろうが!ふざけるな!仕方ねぇ!俺は手をあげるふりをして机を叩く!
「ふざけんじゃねー!!!俺は逃げねーぞ!!受けてやる!!もし一生下忍になったって…意地でも火影になってやるから別にいいってばよ!!!怖くねーぞ!!」
〔ナルト君、改めてお疲れ様〕
俺はふん反り返るように座る。ヒナタ…お前の言葉が一番癒されるってばよ!