創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory02 セイクリッド・ハート
1ページ/3ページ
ヴィヴィオSIDE
「たっだいまーっ!」
「おかえりーヴィヴィオ」
「あれ?フェイトママ?」
「うん」
「バルディッシュも」
〔Hello lady〕
「フェイトママ、船の設備で明日の午後までお休みなんだ。だからヴィヴィオのお祝いしようかなって」
「そっか…ありがとフェイトママ」
「お茶いれるから着替えてくるといいよ」
紹介しないとね。この人は【フェイト・テスサロッサ】わたしのママの1人。言い忘れていたけど、わたしのママは実は10数人いるの。
なのはママもフェイトママもその内のなんだ。パパは1人。ママ達全員はパパの事が好きでそれで結果こうなったんだって。
フェイトママはなのはママの大親友…9歳の頃からだって。以来ずっと、わたしにはたくさんのママがいる状態。
まぁ、ちょっと変わってるけどふたりも他のママ達もわたしの大切なママです。
「「ただいまー!」」
「「おじゃましまーす!」」
「なのはママ!アリシアママ!アリサママ!すずかママ!」
なのはママがアリシアママ達と一緒に帰ってきた。まずは【アリシア・テスサロッサ】フェイトママのお姉さんでわたしのたくさんいるママの1人。
次に【アリサ・バニングス】なのはママと同じ地球出身でお金持ちのママ。最後に【月村すずか】このママも地球出身でお金持ち。
アリサママとすずかママは普段は地球で暮らしていてたまにわたしに会いに来てくれる。
「アリサにすずか!どうしたの?」
「どうしたのじゃないでしょ?今日はヴィヴィオの4年生進級した日でしょ!そのお祝いにあたし達も参加しに来たのよ!」
「フフフ…アリサったら。私もアリサとヴィヴィオのママなんだからお祝いしてあげなきゃ」
「ありがとうアリサちゃんにすずかちゃん!」
「姉さんは?今日は母さんの仕事で忙しかったのじゃなかったの?」
「お母さんに頼んで貰って早めに終わらせてきたんだ」
「そうなんだ」
アリシアママにアリサママにすずかママが追加されてママ達はお料理を作り、30分後にお料理が完成してわたしの4年生進級パーティーが始まった。
アレ?
「パパは?」
「そういえば…どうしたのかな?」
「(ピローン♪)…あ、パパからだ!」
「なんだって?」
「えっとね…『ヴィヴィオゴメン。今日は参加できなさそうだ。代わりにメッセージを送る事にした。ヴィヴィオ、4年生進級おめでとう。勉強大変だろうが頑張れ!』…だって」
「そっか…今年は参加できないのか」
「残念だね」
確かに残念だったけどメッセージが来たからよかった。しっかりメールを送ってくれたからパパは本当に律義なパパだ。
改めて美味しいご飯を沢山食べて楽しくママ達と談話する。
「ごちそうさまー!」
「はい!ご馳走さま!」
「さて!今夜も魔法の練習しとこーっと」
「あーヴィヴィオ、ちょっと待ってー」
?なんだろう?
「ヴィヴィオももう4年生だよね」
「?そーですが」
「魔法の基礎も大分できてきた。だからそろそろ自分の愛機(デバイス)を持ってもいいんじゃないかなって」
「ほ…ほんとっっ!?」
やった〜!ついにわたしにも自分専用のデバイスを持てるんだ!
「じつは今日、私がマリーさんから受け取ってきました」
「よかったわね」
「どんなデバイスかしら?」
「あけてみてー」
「うん!」
「ドキドキするわね」
すずかママの言う通りだよ。どんなデバイスなのかドキドキしてしょうがないよ。ゆっくり箱を開ける。中に入っていたのは…
「うさぎ…?」
「あ、そのうさぎは外装というかアクセサリーね」
「中の本体は普通のクリスタルタイプだよ」
「そうなんだ。それが本体だと思ったわ」
「でも、なんでうさぎなのかしら?」
「アレ?うさぎが…動いた?」
え?…すると、わたしの前に飛んで浮いているうさぎのデバイスが…って!
「とっ…ととと、飛んだよっ!?動いたよっっ!?」
「それはおまけ機能だってマリーさんが」
おまけ機能!?あ、よく見たら少し悲しい表情をしてる。仕方ないよ。いきなり小さなうさぎが浮いて動くんだもん。
「あ…」
ゆっくり近付いてくる。わたしはそっと抱き締める。
「色々とリサーチしてヴィヴィオのデータにあわせて最新式ではあるんだけど、中身はまたほとんどまっさらの状態なんだ」
「名前もまだないからつけてあげてって」