創造神の誕生〜vividな外伝〜

□Memory06 ロクサスとアインハルトのティータイム
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アインハルトSIDE



スパーから一日が経ち、学院に登校します。また覇王の悲しい記憶を夢見て苦しい思いをしました。確かに来週にまた勝負をする事になりましたが、やはり乗り気ではありません。
確かに悪い事をしてしまいましたが、私にはあの娘(ヴィヴィオさん)が覇王(私)の拳を受け止めてくださる方だとは到底思えない。
どうすればよろしいのでしょう。

「。アインハルトおはよう」

「え?あ、おはようございます」

誰かに挨拶されて顔を上げればロクサスさんです。よく見たらここは初めてロクサスさんと会った曲がり角です。危ない…また私はロクサスさんとぶつかるところでした。

「アインハルトはゆっくりなんだ。もしよかったら一緒に登校しないか?」

「ええ、わかりました。ご一緒に行きましょう」

私はロクサスさんと一緒に登校する事にしました。学院に着き、授業が始まる。いつもと変わりない風景。昼休みになりロクサスさんと昼食を取り私はトイレに行き、教室に戻るとロクサスさんがいません。
よく見ると鞄も無い。早退でしょうか?珍しいですね。どこか痛めたのでしょうか。おっと、ドア付近にいては通行の邪魔になりますね。
私は自分の席に移動しイスに座る。なにもやる事がないのでぼ〜っとしていたら何やらボソボソと声が聞こえます。

「またあいつ早退かよ」

「ケッ!自分は選ばれた存在だとでも言うのかよ!」

「おいそんな事言うな!もしあいつの姉が聞こえたりしたら…」

な、なんでしょう…さっきから男子生徒からロクサスさんの陰口が聞こえてきます。どういう事なのでしょう?しばらく聞いてみましょう。
………どうやらロクサスさんは管理局の訓練に参加しているようです。それでロクサスさんは時々早退していたと言う事。
知りませんでした。ロクサスさんが管理局の訓練に参加していましたとは。それに私はあんまり関わってなかったのでそんな事を初めて知りました。
つまり、彼らはロクサスさんが管理局に参加しているのが気に入らないようです。特にこの時期の年ごろはいろいろ気難しいですからね。
男子生徒は妬みなのでしょうね。女子生徒はロクサスさんに近付きづらいのでしょう。これは私ではどうしようもありませんね。
というかよく苛めにあいませんね。気になりますがロクサスさんもいませんので、多分近くの管理局の訓練場にいるのでしょうか。終わったらいってみましょうか。


放課後になり、私は近くの管理局の訓練場に足を運びます。とりあえず夜まで待ちましたがまだ出てきませんね。………仕方ありません
今日は諦めましょう。明日にでも聞いてみましょう。



3人称SIDE



次の日、アインハルトは日直な為早めに登校していた。ロクサスはギリギリに登校してきて一時間目の授業が始まる。
休み時間になり、アインハルトはロクサスに念話する。

〔ロクサスさん〕

〔アインハルト?どうしたんだい?〕

〔少しお話を…〕

〔わかった。屋上で聞くよ〕

ロクサスは先に屋上に行き、それに少し遅れてアインハルトも屋上に向かう。屋上に行き、2人っきりになったロクサスとアインハルトは昨日の早退を聞く。

「ああ。実はオレは管理局の訓練に参加してるんだ」

「そうなのですか。それともう一つは何かあったのですか?男子生徒から陰口を言われてたのですが」

「それは…」

ロクサスは言いよどむ。言いにくいのだ。

「それは放課後にでも話すよ。もうすぐで休み時間も終わるし」

「わかりました」

授業も終わり放課後になった。ロクサスとアインハルトは一緒に帰り近場の喫茶店による。そこでロクサスとアインハルトは飲み物を飲みながら理由を聞く。

「さて。教えてくれませんか?何故男子生徒から陰口を叩かれていたのかを」

「うん。アインハルトなら多分わかっていると思うけどオレ達の年ごろって結構気難しい時期だよね」

「はい」

「だからオレが管理局の訓練に参加しているのが気に食わないんだ」

つまり自分達とは違うんだと勝手に勘違いしているようだ。これはロクサス自身も悪いのだが気難しい年ごろが一番の原因た。

「少し前までは苛めにもあってたんだ」

「!!苛めですか!?」

「ああ。けどね。それも今では無くなったけど」

「どうして?」

「…オレの姉貴がね」

「姉?お姉さんがおられるのですか?」

「ん?ああ。後、妹もね」

アインハルトは初めてロクサスに姉と妹がいたのを知った。
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