創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory14 川遊びは元気いっぱい
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ロクサスSIDE
川遊びか…これじゃあ本当に遊びに来たようなものだ。できれば練習をしたいのに。
「ロクサスさん。考えている事わかりますよ。でも、そんな気持ちでやろうとすれば苦しくなりますよ」
どういう事?
「行けばわかります!それじゃあ行きましょう!ヴィヴィオ達も準備できたはずだから!」
………行けばわかるか。行ってみますか。
「あたしいっちばーーん!!」
「あーリオずるーいっ!」
女性陣も来たようだ。みんな水着か。当然だけど。
「トウヤくん…どうかな?////」
「あたしも…似合う?////」
「トウヤくん////」
「あ…えと、うん////とても似合ってるよ////可愛い////」
「「「可愛い…えへへ////」」」
トウヤはヴィヴィオ達3人を褒めたたえる。それをえっと、ルーテシアさんがあらあらって感じで見つめる。アインハルトにノーヴェさんも来てる。
パーカーを着て肌の露出を…アインハルトの水着、どんなのかな?
「アインハルトさんも来てくださーーいっ!」
「ホレ呼んでるぞ」
(ノーヴェさん。できれば私は練習を……)
(まあ準備運動だと思って遊んでやれよ)
(でも、オレ達は遊んでる…)
「それに、あのチビ達の水遊びは結構ハードだぜ」
ハード?たかが水遊びで?わからないけど付き合ってみるか。アインハルトはパーカーを脱いで水着を見せる。
「あの…どうでしょうか?////」
「あ////えと…とても似合ってるよ////」
「あう…////」
とても似合っていて可愛い////まずい…顔が真っ赤でアインハルトを直視できない////はは、早く川に入ろう////
「あ、アインハルトさんどーぞーー!」
「気持ちいいよ〜♪」
「ロクサスさん。急いで入ったね。顔も紅いしもしかして」
聞かないでくれ。姉貴や妹以外でこんなドキドキしたのは初めてなんだ。しかも何故こんなに紅くなったのかわからないんだから。
「ん?いいぞ。お前も一緒に行ってきて」
“せっせせっせ、ぴゅー、パッ!”
「なに…外装(オーバーコート)がぬいぐるみなので濡れると飛べなくなります?………大変だな。お前も」
「じゃあ、向こう岸までの往復みんなで競争ー!!」
「「おーーっっ!」」
競争か。基本だな。年上として負けるわけにはいかないな。
「位置について。よ〜しドンッ!!」
スタートした。行くぞ!…………あ、あれ?トウヤ君達、速い!?オレはアインハルトと同じくらいなのにトウヤ君達はそれより速い!
追い付かない!なんて速いんだ!
「お、気付いたか?
なんというか…トウヤ達は本当に元気いっぱい……というか元気すぎる。多分同じくらい体力を使っているはずなのに。
ダメだ…限界。数分後、オレとアインハルトは同時に川から出た。
アインハルトSIDE
ハァ…ハァ…ハァ…私もロクサスさんも荒い息を繰り返す。キツい…こんなキツい水遊びは初めてです。
「やっぱり水の中はあんまり経験ないか」
「体力には少し自信はあったんですけど…トウヤ達はオレ達より…」
「いや、たいしたもんだと思うぜ?」
私とロクサスさんが上がってもヴィヴィオさん達はまだ川遊びをしている。どうしてあんなに…
「あたしも救助隊の訓練で知ったんだけど、水中で瞬発力出すのはまた違った力の運用がいるんだよな」
「ようするに水中での瞬発力を使えるようにヴィヴィオ達は学んだんですか」
じゃあ、ヴィヴィオさん達は…
「なんだかんだで週2くらいか?プールで遊びながらトレーニングしてっからな。柔らかくて持久力のある筋肉が自然に出来てんだ。どーだい?ちょっと面白い経験だろ?何か役に立つ事がありゃさらにいい」
「「はい…」」
知りませんでした。まさかこの水遊びにこんな効果があったなんて。ヴィヴィオさん達の元気の源がわかった気がします。
「んじゃ、せっかくだから面白いもんを見せてやろう。ヴィヴィオ、リオ、コロナ、トウヤ!ちょっと[水斬り]やってみせてくれよ!」
「「「はぁーーいッ!」」」
「はい!」
「「水斬り?」」
なんでしょう?
「ちょっとしたお遊びさ。おまけで打撃チェックもできんだけどな」
打撃チェック?
「えいっ!」
「やあっ!」
「はっ!」
「いきますっ!」