創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory15 悲願や願いは呪いと同意儀
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3人称SIDE
「はぁ…////」
「「ふぅ…////」」
ロッジに戻ったらなのは達がバーベキューの準備をしていた。みんなが食べてる中、ロクサスとアインハルトとヴィヴィオの様子がおかしかった。
3人とも顔を紅く染めながら溜め息を吐く。なにかを思い出したのか俯き、ますます紅くする。
「ヴィヴィオはわかるけど2人とも、どうしたんだろう?」
「トウヤ君、2人はどうしたの?」
「いや、僕は知らないよ。ヴィヴィオの事もなんで紅くしてるのかわからないよ」
「それ、本気で言ってるの?だとしたら3人ともこんな鈍感に大変ね」
「「はい…」」
「???」
リオとコロナはロクサスとアインハルトが紅くなったのか気になった。トウヤはヴィヴィオもなんで紅くなったのか気になった。
ルーテシアはそんなトウヤの鈍感さに驚き、3人は大変だなっと思った。
(トウヤ君におんぶさせられた////温かかったな////重たかったとか言われたらどうしようかと思っちゃった////まだ、身体中にその感触が残ってるよ////)
(くっ…まだ紅い////おお、落ち着くんだ////この程度に、アインハルトの肌に触っただけなんだ////あ…ダメだ////くそっ!////思い出すな!)
(あぅ〜////ロクサスさんも顔を紅くしてます////どうすればこの胸の高まりを止められるのでしょうか////誰か教えて下さい////)
3人顔を真っ赤にしながらまた溜め息を吐いた。
「青春ってやつだな」
「リョウ君淡白すぎ」
「本気で言ってしまえばあいつらの問題なんだ。首を突っ込む必要なし」
「ふふっ、はい。あ〜ん」
「おいやめろ」
そんな3人の様子を大人組は見守るように見つめる。
昼食を終えアインハルトとヴィヴィオは聖王と覇王の関係を、リオとコロナはルーテシアから覇王の回顧緑の写本を聞いて呼んでいた。
そんな中、トウヤとロクサスはそこらへんをブラブラ散歩をしていた。
「あの…ロクサスさん。ロクサスさんはどうやってアインハルトさんと出会ったのですか?」
「ん?あ〜…最初の出会いはたまたまかな。登校中に曲がり角でぶつかってね」
「あ〜、なんて言うかベタな出会い方を」
「君は?ヴィヴィオ達はどうやって?」
「僕は図書館で…」
2人はアインハルトとヴィヴィオ達にどうやって出会ったのか話し合った。そこから家族構成から強さを手に入れた理由など話す事はたくさんあった。
そんな2人の会話をデバイス二つは見守るように聞く。
〔マスターに友達ができてよかったです。マスターはあんまり友達がいませんでしたから〕
〔あ〜…トウヤはそれなりに人脈はあるけどそうね…やっぱり少ないのよね。しかもトウヤ結構強いでしょ?そるにヴィヴィオ達がいるからよけいにね〕
ヴィヴィオSIDE
わたしはアインハルトさんの…覇王の本当の悲願を聞き困惑した。アインハルトさんはなんて悲しく、そして重いのかと。
わたしはただのクローンに過ぎない。だから記憶を引き継がない。だからわたしでは悲願を達成できないのではっと感じてしまった。
もし…記憶を引き継げばきっと、アインハルトさんを。
「…」
あぅ〜…会話がないよ〜。……あれ?あれは。
「トウヤ君にロクサスさん?」
「ん?ヴィヴィオにアインハルトさん。2人だけですか!」
「どうしたんだ?散歩か?」
「あ、はい。そんな感じ…なのかな?トウヤ君は?」
「僕達はお互いの事を話し合ってたんだ。どうやって君達と出会ったのかってね」
そうなんだ。わたしはアインハルトさんの悲願を聞いたんだ。トウヤ君とロクサスさんにもアインハルトさんの悲願を聞かせてあげた。
聞くと2人は悲しい表情になった。わたし達はどうすればいいのかな?
「何してんだ?お前達」
あ、リョウパパ。どうしてここに?聞くと腹ごなしの散歩らしい。
「で?お前達はなに悲しそうな顔をしてんだ?」
わたしはリョウパパにもアインハルトさんの悲願を話した。話し終えるとリョウパパは悲しそうな顔をするかと思ってたら…
「ふ〜ん」
え?それだけ?どうして?
「正直に話していいなら話すが…はっきり言ってそるは覇王の悲願だろ?つまりそれがアインハルトの悲願でもなんでもないはずだが」
「ど、どうしてですか?」
「確かに覇王の悲願はなかなか素晴らしさ。大切な人を守れる強さを手にいれるのが覇王の悲願だ。しかし、アインハルト自身は?」