創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory16 リョウ対2人の主人公〜1対1〜
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リョウSIDE
バリアジャケットを装着し、軽く準備運動をする。弟子にする相手は2人。1人はオリキャラ。覇王の子と同級生でかなりの戦闘力の持ち主…そしてもう1人は転生者。ヴィヴィオの同級生で今までの転生者とは違う。
どうやら欲望は無いようだし、だがかなりの使い手だと思う。まあ、それは戦ってみないとわからないな。
「さあ、準備はいいな?まずは1人ずつからだ。最初は誰からだ?」
「では…オレから」
まずはロクサスという奴からだな。デバイスを起動させバリアジャケットを装着し両手に鉤爪がある。そういうタイプの武器か。
「バサラ、クローモードだ」
〔了解〕
俺はバサラをクローモードにする。2人はデバイスが鉤になってかなり驚いた。
「鉤爪?」
「あ、えっとリョウパパのデバイス【バサラ】は多武装タイプでいろんな武器に変わる事ができるんだよ」
「他にも武術や武器術、近遠どっちも使いこなす万能型なのよ」
器用貧乏とも言うがな。さぁ、実力をみせてもらおうか!
ロクサスSIDE
高町教導官の夫、創神リョウ…どれほどの強さなのか。まずは先制攻撃!
「フッ!」
オレはクローで斬ろうとするがリョウさんは紙一重で軽く躱す。ちょっと下がるだけで躱すなんて。オレは何度も斬撃を繰り広げる!
「ハッ!ヤッ!デヤアッ!!」
「…」
ま…まるで当たらない。さっきからこっちは全力で斬りつけてるのに全て最小限の動きで躱されている。でも、躱すだけでは倒せない!
このまま攻めれば!
「そろそろこっちもいかせてもらう」
グッ!…今の一撃はなんだ!?オレが攻撃するより速い攻撃をしてきた!防いだけど腕が痺れる!
「連続でいくぞ」
グッ!くおおおおおおおっ!なんて速い連続攻撃なんだ!少しずつダメージが…「足元がお留守だ」ダッハッ!グアッ!
…ツゥッ…足払いされてそのまま蹴りを入れられた。これのどこが器用貧乏なんだ!万能どころのレベルじゃない!
この人、むちゃくちゃ強い!
「お前はクローばっかりで足元が完全にお留守になっている。脚は移動だけじゃなく蹴りを加えると攻めのバリエーションが増える。覚えておきな」
「は、はい!」
脚は移動だけじゃないか。確かにそうだな。リョウさんはさっき脚技を使ってたもんな。この人、やっぱり強い。もしこの人の弟子になればきっと…
「どうした?攻めてこんのか?
!おっと、今は考え事をしてる場合じよないな!こうなったらオレの全てを魅せてやる!
「ブレイク!カートリッジロード!」
〔カートリッジロード!〕
カートリッジを二つ消費する。
「食らえ!タイガーストローク!!」
魔力を込めた突き!どうだッ!
「…なかなかのスピードだな。ただ、最初っから腕を伸ばし突きを繰り出す構えを取ったのは失策だな」
そんな……あっさり躱された。ウワアアアッ!脚を掴まれて思いっきり投げ飛ばされた!
「こうしてあっさり躱されて手痛いカウンターを狙われる。投げで助かったがクローで攻撃されたらどうなっていたかわかるな」
それはわかる。リョウさんの甘さに感謝だな。いや、これはオレの実力を調べる為のテスト。わざとか。くっ!こんなに実力差があるなんて。
でも…まだだ!
「うおおおおお!!カートリッジロード!!」
〔ロード〕
「ドラゴングラップ!!」
大きくジャンプして空中で数回転してからの振り降ろし攻撃!これはどうだ!
「カートリッジロード」
〔了解〕
「ムーンスラッシュ!」
ドアッ!クッッ!半月のような攻撃でオレの攻撃をあっさり弾き返した。だったら連続攻撃だ!
「うりゃりゃりゃりゃりゃああああ!!!」
「……スイングロール」
オレは連続攻撃を繰り出すが、リョウさんは全てを捌き逆に手痛い攻撃を食らった。一回転する攻撃を食らって思いっきり吹き飛ばされた。
ハァ…ハァ…ハァ…ダメだ…全然ダメージが与えられない。こっちはかなり体力を使って疲れてるのなリョウさんは汗一つ掻かず息も乱していない。
ハハッ…完敗だ。全く勝てない。でも…………最後くらい埃でもなんでも付けてみせる!
「ブレイク!フルカートリッジロード!!」
〔フルロード!〕
おおおおおおおおお!!!これが!オレの切り札!!
「ザッパークローズドエーーックス!!!」
Xの斬撃を放つ!これがオレのとっておき!
「…スラッシュクロー!一閃!!」