創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory25 空から降ってきた桃色少女
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3人称SIDE
2回戦も終わりまた休憩を挟んで3回戦に入った。3回戦はまたトレードとリョウの不参加で開始された。3回戦もかなりの苛烈を極めた3回戦目にふさわしい試合であっ。
夜になり、全試合を終えたリョウ達は体を休める。
「あ〜〜……さすがに3連戦はキツいわねぇ…」
「ほんとだねー」
スバルとティアナは露天風呂に入り浴衣を来て寛いであた。
「でも、おかげさまで大分実践勘が戻ったかも」
「よかったよかった」
「ここにいたか」
そこにノーヴェがやってきた。ノーヴェももちろん浴衣を着ている。
「あ、ノーヴェ」
「おう」
「みんなはどうしてた?」
「さすがにみんなぐったりだな」
ノーヴェは隣りに座り寛ぐ。
「フェイトさん一家は部屋でのんびりしとるし。なのはさんとメガーヌさんはキッチンで談笑中。んでチビたちとお嬢とリョウは…」
リョウSIDE
今俺とルーテシアの目にはベッドに倒れているヴィヴィオ達が映る。
「うう…う、腕があがらない…」
「起きられない…」
「か、体中がいたい…」
「足も…あ、あがらない…」
「…動けません」
「ほ、ほんとに…」
全く…限界を越えて張り切りすぎるからだ。3戦もやるのだからしっかり考えてやらないとな。これは今後の課題だな。
「ルーちゃんなんで平気なのー?」
「リョ、リョウさんも」
「そこはそれ年長者なりのペース配分がね」
「しっかり先を見据えてやるのが戦いというものだ。肝に銘じておくのだな」
どうやら納得してもらえたようだ。それにしてもヴィヴィオ達は強いし凄かったな。いくら原作で知っていたからといってもだ。
ヴィヴィオのカウンター、アインハルトの覇王流。コロナのゴーレム創成と操作、リオの拳法を交ぜた魔法戦技。
それにトウヤのISを使った戦術、ロクサスのスピードアタッカー。どいつもこいつも今後の成長が楽しみだ。
「そういえばアインハルトはこういう試合って初めてだよね。どうだった?」
「はい…とても勉強になりました」
「スポーツとしつの魔法戦競技も結構熱くなれるでしょ!」
戦いならたとえスポーツだろうと熱くなれるものだ。特に今までにない戦いなら尚更な。
「はい…いろいろと反省しましたし自分の弱さも知る事もできました。わたしの世界は…見ていたものは本当に狭かったっ」
狭いというよりはナメていただろう。覇王の血と記憶を濃く受け継いでいるせいでよわいとかつまらないと思ったんだろうな。
戦場を駆け抜けた覇王ではつまらないだろうな。だが、そるは楽しむ事を知らないつまらん奴の言葉だ。
「今日の試合がよかったんなら…この先こんなのはどうかなって」
ルーテシアがモニターを出してある映像を映す。
「DSAA(ディメンジョンスポーツアクティビテゥソシエイション)公式魔法戦競技会。出場可能年齢は10歳から19歳。個人計測ライフポイントを使用して限りなく実戦に近いスタイルで行われる魔法戦競技。全管理世界から集まった若い魔導師たちが魔法戦で覇を競う“インターミドル・チャンピオンシップ”」
そうか。もうそんな時期か。俺やなのは達は参加した事ないからわからないがかなりの実力者が多数でるという話だ。まさに力試しにふさわしいな。
「わたしたちも今年から参加資格があるので…出たいねって言ってたんです」
「そうなんです!」
「全国から魔法戦自慢が続々集まってくるんです!」
「数は少ないですが格闘型の人も!」
まさに優秀な魔導師の卵、または新人で期待の魔導師を生み出す。まさに魔導師の宝庫だ。腕自慢の者から力試しの者まで様々だ。
さらにそこから管理局にスカウトされる者もいるくらいだ。まあこれはある人から聞いた話だけどな。
「ロクサスさんは知っていたのですか?」
「まあ、知ってた。参加はする気はなかったのだが。君は…聞くまでもないか」
「そうですね。僕は参加したくなかったのだけれど」
「ダメだよ!約束したでしょ!一緒に参加するって!」
「というわけで参加しざるおえなくなりました」
ロクサスは知ってたのか。まあ有名だしな。トウヤは参加する気はなかったがヴィヴィオ達の強引に根負けしたのか。いい経験になるから参加したほうがいい。
「自分の魔法、自分の格闘戦技がどこまで通じるか確かめるのにはすごくいい場所だよ。ちなみに今年はわたしも出る!」