闇夜の友愛(完)

□信頼する者達
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サスケはナルトとヒナタの2人と仲良くなった。あのあと、日向の護衛役の人間が現れヒナタを連れ帰った。その時のヒナタを見る顔は何とも嫌そうな顔をし、なんでこんな小娘をという感じだった。
そして、ナルトを見る目は里の人々と同じ嫌悪の目付きだった。サスケは。羨ましそうな顔だった。だが、サスケはそんな護衛役を見もしない。
次の日、サスケはナルトとヒナタをイタチの前に連れて来た。

「サスケ。この2人は?」

「兄さん。この2人は昨日ある森で苛められていたのを助けたんだ。連れてきたのは何となく」

ナルトとヒナタはイタチを見て怯えている。

「……2人共、名前は?俺はうちはイタチ。この子の兄だ」

イタチは名前を言う。それを聞いたナルトとヒナタも名乗る。

「うずまきナルト」

「日向ヒナタです」

「日向?なるほど、その目は確かに」
(それにこの少年があの九尾を宿した四代目様の…)

イタチは名前を聞き、すぐに理解した。

「それでサスケ。この2人を連れてきた理由はなんだ?」

「…兄さん。2人を鍛えてくれないかな?俺も手伝うから」

「何?」

ナルトとヒナタを鍛えてくれ…それを聞き、イタチは驚く。何故なのかわからない。

「理由を聞いても」

「昨日2人が苛められていてそれで。それと日向ってうちはと並ぶ名門だろ?なのにヒナタの護衛役の人かな。そいつがヒナタとナルトを見る目がムカついたから」

「…なるほど」

サスケの解答を聞き、イタチは納得した。しかし、問題があった。

「ナルト君を鍛えるのは問題ない。だが、ヒナタちゃんはさすがに問題がある」

何故ヒナタに問題があるのかというと彼女は名門の子だ。いくら鍛えるにしても名門の子を勝手に鍛えていいのか難しい。
ナルトも本当は問題がある。ナルトは腹の中に九尾がいるのだ。普通はかなり危険だ。しかし、イタチはナルトをこの目で見て危険はないと判断した。

「あ、あの!」

「?」

「お、お願いします。わ、わたしを鍛えてください!」

「……いいのかい?」

「………お願いします。わたし、父上にみんなに見てもらってくれない。みんなわたしの存在が邪魔みたいに邪険にする。わたしはそんなの耐えられない。見返したい。父上をみんなを見返したいんです!お願いします!わたしを鍛えてください!」

ヒナタの心の奥底にある本心を言葉にした。それを聞き、サスケ達3人は驚いた。ヒナタがまさかこんなにはっきり言うなんて思わなかったようだ。

「…わかった。ヒナタちゃんがそれを望むなら鍛えてあげよう」

「はい!」

こうして、ナルトとヒナタはサスケとイタチに鍛えられる事になった。







さらに二年の月日が流れた。サスケ達3人はかなり修業し鍛えられ暗部クラスの強さになった。イタチは暗部となり木の葉の為に働く。
そんな中、ナルトとヒナタの性格が変わった。ナルトはサスケのおかげで体内にある九尾と出会う。さらに父の【波風ミナト】と母の【うずまきクシナ】と出会った。
ミナトとクシナ、さらにサスケのおかげでナルトは九尾を御せるようになった。しかし、それが災いしてナルトは里の人々が何故自分を毛嫌いするのかを知った。
それを知ったナルトは里の人々を嫌い、サスケとヒナタとイタチしか信頼できなくなった。ヒナタは本当に強くなった。
だが、偶然ヒナタは父方の【日向ヒアシ】が自分を既に見限っている事を言っていたのを聞いてしまった。さらに、一年前に妹の【日向ハナビ】が生まれ、ヒアシはヒナタを分家の人間に嫁がせようと画策しようと考えているのを知った。
簡単に言ってしまえば売婦扱いである。そのことに気付いたヒナタは日向に絶望し完全に毛嫌いした。ヒナタの性格は変わり、おどおどした感じは消え冷静な感じに変わり…ナルトと同じようにサスケとナルトとイタチにしか心を開かないようになった。
しかし、良い事もある。ナルトとヒナタが恋人同士になった。何故かはわからない。恋や愛とはそんなものだ。
サスケとイタチは2人を祝福した。6歳となったサスケとナルトとヒナタはアカデミーに通う事になった。しかし、3人にしたらつまらないの一言である。
サスケ達は力を抑えてる為、かなり疲れたようだ。アカデミーに入り数週間が経ったある日、イタチはうちは一族から疎外にされた。
ある理由からイタチはうちは一族からの命を受けなかった。しかし、そんな中サスケだけは両親に内緒でよく話していた。
二日後、サスケとナルトとヒナタはイタチなある事を頼もうとしていた。

「どうしたサスケ?俺に頼みたい事というのは」
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