闇夜の友愛(完)
□中忍試験
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正式に下忍になって早数ヶ月が経った。下忍にったサスケ達は下忍が受けるランクの任務をこなしつつ暗部の任務もこなしてきた。
表の任務はサスケ達にとっては暇でしかたなかった。ちょうど八つ目の任務を終え、暗部の任務に赴こうとした時3人はラウリに呼ばれた。
「お前達、実は今度中忍選抜試験をするんだが選抜する事にした」
ナルトとヒナタは、は?っとした表情でラウリを見る。サスケはもうそんな時期かと思い出した。原作知識が薄れていってるため重要な部分しか覚えていなかった。
「そうか……で、それが目的ではないのだろ?」
「さすがはサスケ。鋭いな…ここからが本当の話だ。その中忍試験に砂と音が木の葉を襲撃するらしい」
木の葉の襲撃…それを聞いたサスケ達はそうかっといった表情で見る。
「音って確か最近できた小さな里だったよな。そんなとこがなんで砂と手を組めるんだ?」
「その音の創設者はあの【大蛇丸】だ」
大蛇丸…木の葉の伝説の三忍の1人にして抜け忍。実力はトップクラスで上忍や暗部クラスでは歯がたたない。
「大蛇丸…あの大蛇丸か?」
「そうだ」
「…なるほどな」
「あの大蛇丸の事だ。それだけじゃないだろうな」
「…つまり、俺達の任務は旧家の護衛か」
「そうだ。おそらく新人全員参加するだろうな」
サスケ達は断りたい気持ちだったが護衛任務があるため、断る事ができない。
「……ふぅ、わかった。中忍選抜試験に参加してやる」
「志願書は明日渡す。解散!」
次の日、志願書をもらう。そして中忍選抜試験当日、サスケ達は試験会場である学校に行く。二階で何か揉め事があったが無視してさっさと会場のほうに行く。
入ると沢山の下忍がいた。それを見たサスケ達は…
(多!)
(うざっ!)
(こんなにいるんだ。少ないと思ってた)
かなりウザそうに見つめる。その時、入り口の扉から開き誰かが入ってきた。入ってきたのは第七班だった。サスケ達は近くの壁に寄る。
「ユラムく〜ん!」()
第七班のところに第十班、さらに第八班が集まる。
「これで護衛対象達は揃ったな」
サスケは小さな声で言う。三班達がふざけあいながら談話する。
「おい君達!もう少し静かにした方がいいな…」
すると、誰かがサスケ達に声をかけてきた。
「君達がアカデミー出たてホヤホヤの新人12人だろ。かわいい顔してキャッキャッと騒いで…まったく。ここは遠足じゃないんだよ」
「誰よ〜〜アンタ?エラそーに!」
声をかけてきたのは眼鏡をかけた木の葉の忍だ。
「ボクはカブト。それより辺り、特に後ろを見てみな」
「辺り?」
『『『?』』』
サスケ達3人以外が後ろを向くと雨隠れの額宛てをした下忍達がサスケ達を睨み付ける。
「君の後ろ…あいつらは雨隠れの奴等だ。気が短い。試験前でみんなピリピリしてる。どつかれる前に注意しとこうと思ってね」
第七班と第八班と第十班は後ろの雨隠れの睨みに驚く。だが、サスケ達は【薬師カブト】を見る。
「どう見るこいつ」
「うまく隠しているようだけど、ただの下忍じゃないな」
「何者かしら?」
サスケ達3人はカブトがただ者じゃないと気付く。
「ま!仕方ないか。右も左も分からない新人さん達だしな。昔の自分を思い出すよ」
「カブトさん…でしたっけ。じゃあ、あなたは二回目なんですか?」
「いや、七回目。この試験は年に二回しか行われないからもう四年目だ」
「それだけの実力なら合格してもいいはずなのにな」
「どっかのスパイってところですか」
ナルトとヒナタは小声で話す。
「じゃあ、かわいい後輩にちょっとだけ情報をあげようかな。この忍識札でね」
「忍識札?」
「簡単に言えば情報をチャクラで記号化して焼きつけてる札のことだ」
カブトのその言葉を聞き、サスケ達3人はますます目を細める。
「確定だな。完全に何処かの里のスパイだな」
「けど、何処の里?」
「…音だな。そこしか考えられないな」
サスケ達3人はカブトは音のスパイだと確定した。
「そのカードに個人情報が詳しく入ってるやつ…あるのか?」
「フフ…気になる奴でもいるのかな。もちろん今回の受験者の情報は完璧とまではいかないが焼きつけて保存している。君達のも含めてね。情報はあるかい?検索してあげよう」
「砂隠れの【我愛羅】…それに木の葉の【ロック・リー】って奴だ「
「なんだ。名前までわかってるのか。それなら早い」