闇夜の友愛(完)

□第一試験
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黒板の前に現れたのは多数の中忍と特別上忍【森乃イビキ】だ。拷問と尋問のスペリャリストだ。

「待たせたな…中忍選抜試験第一の試験、試験官の森乃イビキだ・

イビキの外見に多数の下忍がビビる。

「音隠れのお前ら!試験前に好き勝手にやってんじゃねーぞ、コラ。いきなり失格にされてーのか」

「すみませんねぇ…なんせ初めての受験で舞い上がってまして…つい」

「フン…いい機会だ言っておく。試験官の許可なく対戦や争いはありえない。また、許可が出たとしても相手を死に至らしめるような行為は許されん。オレ様に逆らうようなブタ共は即失格だ。分かったな!」

イビキは下忍全員に睨みつける。ほとんどの下忍が畏縮する。後ろにいる中忍達がニヤニヤと薄ら笑いする。

「では、これから中忍選抜第一の試験を始める。志願書を順に提出して代わりにこの…座席番号の札を受け取りその指定通りの席に着け!その後、筆記試験の用紙を配る…」

「?…?……ペッ…ペーパーテストォオォォォオ!!」

イビキの言葉にトモルは絶叫する。下忍達は志願書を渡し、席に座る。サスケは最後尾の真ん中の席、ナルトは最後尾から三つ目で真ん中の席、ヒナタはナルトの右隣りの席に座る。

「試験用紙はまだ裏のままだぁ。そして、オレの言うことをよく聞くんだ」

イビキがルール説明を始める。

「この第一の試験には大切なルールってもんがいくつかある。黒板に書いて説明してやるが、質問は一切受け付けんからそのつもりでよーく聞いとけ」

「ルール?」
(質問を受け付けないって)

「第一のルールだ!まず、お前らには最初から各自10点ずつ持ち点が与えられている。筆記試験問題は全部で10問各1点。そして、この試験は減点式となってる。つまり、問題は10問正解すれば持ち点は10点そのまま。しかし、問題で3問間違えれば持ち点の10点から…3点引かれ7点という持ち点になるわけだ」

つまり、一つ間違えると一つ減るという事だ。全部間違えると0点になる。

「第二のルール…この筆記試験はチーム戦。つまり、受験申し込みを受け付けた三人一組の合計点数で合否を判断する。つまり、合計持ち点30点をどれだけ減らさずに試験を終われるかをチーム単位で競ってもらう」

ある人物のデコが机にぶつかる。デコが広い護衛対象外サクラだ。

「ちょ…ちょっと待って!持ち点減点式の意味ってのも分かんないけどチームの合計点ってどーいうことぉ!!」

「うるせぇ!お前らに質問する権利はないんだよ!これにはちゃんと理由(わけ)がある。黙って聞いてろ!分かったら肝心の次のルールだ(

サスケ達はサクラをやっぱりどうしようもないカスだと思った。

「第三に試験途中で妙な行為…つまり、カンニング及びそれに準ずる行為を行ったとここにいる監視員たちに見なされた者は…その行為一回につき持ち点から2点ずつ減点させてもらう)

その言葉にほとんどは気付いた。

「そうだ!つまり、この試験中に持ち点をすっかり吐き出して退場してもらう者も出るだろう」

「筆記問題以外にも減点の対象を作ってあるのだ。監視員である中忍たちはいつでもチェックしてるといった目付きで睨む。

「無様なカンニングなど行った者は自滅していくと心得てもらおう。仮にも中忍を目指す者、忍なら…立派な忍らしくすることだ」

それだけでサスケ達3人は気付いた。サスケは原作でこんなのあったなと思い出した。

「そして最後のルール…この試験終了時までに持ち点を全て失った者、および正解数0だった者の所属する班は……3名全て、道連れ不合格とする!!」

その瞬間みんな驚愕した。つまり、誰かが持ち点を失ったらその時点で三人一組は失格になる。そのプレッシャーは計り知れない。

「試験時間は一時間だ。よし…始めろ!!」

大体試験が始まった。みんな用紙を表にし、問題を読み答えを書いていく。





サスケは始まった瞬間すぐに写輪眼を使う。

(思い出した。確かこれはカンニング公認の情報収集戦だったな。さて、ターゲットを見つけるか)

サスケが言ってしまったが、そうこれは偽装や隠蔽術を使って相手の情報を手に入れられるかの試験なのだ。先の言葉を思い出してみよう。
カンニングは無様なやり方をするなと言った…裏の読み方をすれば忍らしくばれないようにカンニングしろと言ったのだ。
さらに減点式もよく考えてみよう。カンニングが発覚し一回につき2点引かれる…つまり四回はカンニングチャンスあるのだ。ここまで言えば分かる人はいるだろう。
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