リリカルCAPCOMStrikerS
□第四章 出会いその四 〜紅とピンクと紫〜
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とある建物、そこで一組の男女がいた。男性の名はゼロ、少女の名はシエルである。ゼロはシエルを守りながらガジェットを倒していく。
「セヤァ」
最後の一体のガジェットを光剣ゼットセイバーで破壊する。セイバーをしまい、辺りを見渡す。
「もういないな。シエル、敵はもう現れない」
「そう、ゼロ…ここはいったい何処かしら?」
「わからん」
ゼロとシエルは、ここが何処かなんとか知ろうと探索をする。しかし、シエルはここが何処か全く検討がつかない。
ゼロも倒してきたガジェットを見て調べたりしたが、自分達が知ってるメカニロイドとは全く違う構造が違うとしかわからないようだ。
「シエル、なんとか現地の人を見つけるしかない」
「…そう、だね。それしかないわね」
「なら移動しよ!何時またあの変な機械兵器がくるかわからないよ!」
「そうだな」
「そうね。シャリテ!」
ゼロの近くに小人みたいな少女がふよふよ浮いてあた。この娘の名は【シャリテ】!ゼロとシエルの世界の電子生命体サイバーエルフと呼ばれるもので、ゼロをサポートしてくれるのである。
ゼロとシエルとシャリテはこの場から移動する。
ゼロとシエルがいる場所から近くの場所で男性が戦闘を行っていた。戦っている男性は長曾我部元親である。
元親は碇槍を振るい、ガジェットを数体まとめて倒していく。
「おうぅらああぁぁ!!!」
元親は豪快に碇槍を振るいガジェットを全滅させる。碇槍を地面に刺し、その場に座る。
「全くよぉ。ここはいったい何処でい!あの南蛮人の建物みたいな感じだが、それよりもっと高いな」
元親は、ここが何処なのか一生懸命に考える。だが、結局の所わからずじまいである。
「あ〜もう!こんなところで待って考えるなんざ、俺の性分じゃねえ!とりあえず歩くか。適当に歩いてりゃあ、なんか分かるかも知れねえしな!」
立ち上がり碇槍を地面から抜き、肩に担いで適当にぶらついた。
その頃、ゼロとシエルは建物から出ようと出口(入口)に移動中である。
「それにしても、ここっていったい何処なんだろう。あんなメカニロイド、見た事ないし。この建物も私達な知ってる建物とは少し違うわ」
「…そうだな」
「もしかしたら…ここって別の世界なのかしら」
「別の世界…」
「シエルお姉ちゃん。さすがに別の世界なんてありえないよ!」
「でも…あの真っ黒い穴に飲み込まれたのよ。可能性は高いわ」
「う〜ん、そうかな?」
「そんな事を考えても始まらん。この建物から出れば何か分かるかもしれん」
ゼロとシエルとシャリテは出口に向かってとにかく歩く。その時…
「…」
「ゼロ?」
「どうしたの?ゼロ」
ゼロとゼットセイバーを手に持ち構える。シエルとシャリテはゼロの行動に驚き、困惑する。
「誰か来る」
「え?」
「シエル、俺の後ろに隠れてろ。シャリテ」
「うん!」
ゼロは先にある横の通路を睨む。するとそこから声が…いや、雄叫びが聞こえた。
「うおりゃああぁぁ!!!」
爆発音が響き、炎と煙が現れる。ゼロとシャリテは迎撃体勢を取り、シエルは一歩引く。そこら現れたのは。
「全くしつけえんだよ!このカラクリ共!本当に出口は何処だよ!」
左目に眼帯をし上半身が裸で碇槍を担いだ男性、長曾我部元親。元親は顔を俯かせてぶつぶつ文句を言いながらガジェットを蹴散らす。
そして、ゼロ達に近付いていく。
「あん?」
「「「…」」」
顔をあげ、元親はゼロ達に気付いた。ゼロ達は元親の姿に少し困惑している。
「…お前は何者だ」
「あん?俺か?俺の名は長曾我部元親!てめえ等は?」
「…ゼロだ」
「えっと…シエルです」
「ぜろにしえるか。変な名前だな」
「あたしはシャリテだよ!」
「うわっ!?一寸法師か?」
「何その一寸法師って!あたしはサイバーエルフよ!」
「さ、さいばーえるふ?なんだそれ?」
「あの、長曾我部さん。少しお話をしましょう。お互いの事を知る必要があります」
「わかったぜ!」
シエルと元親は互いの事を現状を話、説明する。ゼロとシャリテはその2人の話を黙って聞く。数分後、互いの説明を終了する。
「なるほどな。なんとか理解できたぜ!」
「私は理解できました。それにしても、まさか戦争中の世界から来たなんて…」