リリカルCAPCOMStrikerS

□第十六章 親馬鹿とシスコンの違いは心の広さだ
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なのはと幸村と士郎と恭也は道場に移動した。幸村と恭也は武器を持ち準備をする。

恭也「貴様は棒二本か」

幸村「うむ。本当は槍二本がよかったのだがないから代わりにこれにしたのでござる」

恭也「槍を使うのか。しかも二本も」

士郎と恭也は幸村が槍使いでしかも二本も操るのだと知り驚く。

なのは「幸村さん。あんまりやり過ぎないようにお願いしますね」

幸村「?うむ。わかったでござる」

なのはは幸村にやり過ぎないよう注意を言う。

士郎「なのは。それは即ち恭也が負けると思っているのかい?」

なのは「う〜ん。だって幸村さん常識が通用しないんだもん。だからお兄ちゃん相手にやり過ぎちゃうんじゃないかなって思っちゃうもん」

なのはは幸村の戦いを見ていた為、どんなに父士郎と兄恭也が強くても勝てないと思っていた。

幸村「ん!…ん!…よし!恭也殿、某の準備はよいでござる!」

恭也「俺もいいぞ。始めるか!父さん、合図を頼む!」

士郎「わかった」

幸村は恭也は準備体操を終了し、対峙する。2人は構える。

幸村 恭也「「…」」

士郎「始め!」

合図が鳴り、まず恭也が駆けた。

恭也「うおぉぉ!!」

幸村「む!」

恭也は右手の小太刀を一閃振るう。しかし、幸村は左の棒で防ぐ。

幸村「ハッ!!」

恭也「!!」

幸村は右の棒で突く。その攻撃を恭也は下がって躱した。

恭也「やるな。なかなかの腕だな」

幸村「お主もなかなかやるでござる」

互いを褒めたたえる。士郎と恭也は幸村がただ者ではないと感じた。幸村は恭也はよく鍛えられていると気付いた。

恭也「いくぞ!真田幸村!」

幸村「こい!高町恭也!」

互いに駆ける。幸村は棒を振るい連続突きやなぎ払いを仕掛ける。対して恭也も小太刀や袈裟斬りや払い斬り、突きや横なぎなどで反撃していく。派手さは無いが技と技の応酬だ。

士郎(やるな真田幸村。恭也とここまでやり合えるとは。しかし、なんだ?彼の攻撃は…なんだかおかしい)

士郎は幸村の攻撃がおかしい事に気付いた。何故なのかまでは読めないようだが。

なのは「なんだろ?幸村さん。もっと凄いのになんだか手加減しているような」

士郎「何?」

そう、実は幸村は手加減しているのだ。なのはは幸村の戦いを見ているのですぐに気付いた。士郎はなのはの言葉に驚く。

恭也「ぬん!」

幸村「フッ!」

恭也は両手の小太刀で唐竹を仕掛けるが、幸村が両手の棒で防ぐ。

恭也「グググッ!」

幸村「…恭也殿」

恭也「?」

幸村「大した腕でござる。これほどの手だれがいたとは…世界は広いでござるな」

幸村は突然恭也を褒めたたえる。突然の事で恭也はもちろんなのはも士郎も理解できない。

幸村「ゆえに某が手加減していたのは謝るでござる!これから某、少し本気を出すでござる!」

そう言うやいなや幸村は恭也の攻撃をはじき飛ばす。

恭也「クッ!」

幸村「参るでござる!恭也殿!」

幸村は恭也の懐に飛び込む。

幸村「大烈火ぁぁ!!」

恭也「グググッ!」

幸村は連続突きを恭也は何とか防いでいく。しかし、あまりの突きの速さに防ぎきれなくなった。

幸村「うおぉぉ!!」

恭也「しまっ…ガハァッ!」

最後の両手の突きが決まり、恭也はモロにくらい壁まで吹き飛ばされた。士郎は恭也がこんなにあっさりやられるとは思わなかった。
なのはは幸村がやり過ぎてない事に安堵した。

幸村「…恭也。某の勝ちでござる」

恭也「グッ…ああ。俺の負けだ。グッ…ククッ」

幸村は恭也に近付き、手を伸す。

幸村「手をかそうか?」

恭也「いや、いい」

恭也は拒否し自分だけで立ち上がろうとする。幸村はなのはのところに移動。

幸村「なのは殿。これでよかったでござるか?」

なのは「うん。お兄ちゃんにケガもないしよかったよ」

なのはは恭也にケガがなかったため、ホッとしている。

士郎「それにしても幸村君。君、なかなかやるね。まさかうちの恭也をあんなにあっさり勝つなんてね」

幸村「いや、恭也殿もなかなか強かったでござる。油断していたらこっちが負けていたでござる」

士郎「そうかい。ところで君はどこでその強さわ身につけたのだい?」

士郎の言葉になのはは焦った。まさか幸村がとんでもない事を言うんじゃないかと。

幸村「もちろんいっぱい修業して身につけたでござる。でも、それ以上に実戦経験でござるかな」
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