リリカルCAPCOMStrikerS―弐―

□第三十八章 地獄の番犬はやっぱり炎がお似合いだ
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ネロとシグナムとリインとアギトとトーレは目的の無人世界の非合法研究所に到着。そこは猛暑と砂漠と岩場しかない。
まるでサウナのような世界だ。

リイン「あっづぅぅいですぅ…なんですかこの世界はぁ…暑すぎるですぅ!」

アギト「ハッ!なんだよこんくらいで暑いなんてよ!弱っちぃ体してんな!なっさけねぇ!」

リイン「うるさいです!リインにとってここは暑いです!だいたいアギトは暑さでおかしくなったのですかぁ!何ともないなんて!やっぱり単細胞なのですね!」

アギト「んだとっ!このチビ!」

リイン「そっちもチビです!」

リインはこの暑さに耐えきれないのか愚痴を零す。アギトはさすがは烈火の剣精なのかこの程度の暑さは何でもないようだ。
それによりリインとアギトがケンカをする。2人のケンカにネロとトーレはイライラしてくる。

ネロ「うっせぇよてめえら!ちっと黙ってろ!」

トーレ「ネロの言う通りだ。どこから敵が来るのかわからないのだ慎重にしなければ」

リイン アギト「「ごめんなさいですぅ(悪い)」」

ネロとトーレが2人に黙るように言う。リインとアギトは謝る。そんな中、シグナムだけは黙っていた。

ネロ「どうした?シグナム」

シグナム「…あ、ああ。少し気になってな」

トーレ「気になる?」

シグナム「ああ。あの現場がな。まるで誘われてるような気がしてな」

トーレ「気のせい…とは言えないな。大半の者がそう感じてるだろう」

ネロ「あの狸も罠だと理解してんだろう。だからこの少人数で調査を行かしてんだろうが」

シグナム「ネロ。主を狸と言うな。まあ確かにそうだな。主もわかっているのだろう」

トーレ「どちらにしろ行ってみなくてはわからん」

シグナム「そうだな」

シグナムは偵察用ガジェットから映された映像を見て、気になって仕方がなかった。その間に研究所に到着したその側には偵察用ガジェットがふよふよ浮いている。

トーレ「よし!いくぞ!」

トーレの合図でシグナム達は偵察用ガジェットと一緒に研究所の内部に潜入する。






非合法研究所の内部は暗く、そしてキツい血の臭いが充満していた。壁には血がびっしりついており、床には肉片や血がそこらへんに散らばめられていた。

シグナム「酷いな…映像で見るより凄まじい血と肉片の数だな」

ネロ「普通の死体なんか一つもねえな。えげつねぇな。所詮は悪魔か。メカニロイドの攻撃で死体は殆ど無しか」

トーレ「おまけに暗くて殆ど何も見えん。こいつらの明りがなかったらどうなってた事やら」

リイン「見たくないです!聞きたくないです!黙って歩くです!怖いですので!」

アギト「へ、へん…なにビビってんだよ!このこ、怖がりめ!」

シグナムとネロとトーレは実際に見た光景に苦悶の表情を浮かべる。リインは現状にビビって怯える。アギトは強がりながらも震える。

シグナム「しかし…」

ネロ「どうした?」

シグナム「いや、まさかガジェットとこうして一緒に行動するなど夢にも思わなかったからな」

トーレ「…確かにそうだな。前までは敵対関係でよく破壊されていたな」

シグナム「ガジェットを見て感慨そうにふけっていた。シグナムの言葉にトーレとリインは納得といっ表情になる。
よくよく考えてみればスカリエッティ一味とは敵対関係であった。それが今では共に戦う仲間であり一緒に行動している。

ネロ「ここが一番奥の部屋だ」

シグナム「ああ…入るぞ」

ネロ達は一番奥の部屋に入る。入り、ガジェットを先頭にし、光を差すとそこに映るのは壊れたたくさんのカプセルと子供達の死体。

シグナム「惨い…フェイトが見たら必ず怒りと悲しみに暮れるだろうな。しかし、やはり敵の一体もいないな」

トーレ「罠かそれとも…すでに退却してるのか」

ネロ「悪魔だけだったらすでに退却してんだろうな。だが、敵には頭が切れる奴がいるなら罠だろうな」

ネロ達は敵がいない事に疑問をいだく。トーレは引き上げたか罠かと考える。ネロは罠だと考える。

シグナム「だとするとやはり…」

ネロ「ああ…くるな」

ネロの言葉と同時に薄暗いネロ達の周りから何かが蠢く音が聞こえてきた。全員が背を向け合い構える。リインとアギトだけは混乱している。

リイン「なな、なんですかぁ!?この音は〜!」

アギト「んなの敵に決まってんだろ!バカかおめぇは!」

薄暗い暗闇から現れたのはズタ袋のようなものと老婆の魔女のような風体。さらに蜘蛛のようなメカニロイドが出てきた。
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