リリカルCAPCOMStrikerS―弐―
□第三十九章 火事場の馬鹿力は限界を越えるという事だ
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シグナム対ボルケーノ・ケルベロス……この対決はシグナムが劣勢だ。
ボルケーノ「どうした女!!この程度の炎か?温い!温過ぎる!」
シグナム「クッ…さすがは炎の悪魔か!この程度の炎では通用しないか!ならば!アギト!!」
アギト『あいよ姐さん!!』
シグナムのデバイス、レヴァンティンがさらに炎を迸り燃え盛る。シグナムは剣を激しく振るう。
シグナム「いくぞ!炎の番犬悪魔!!」
シグナムがボルケーノと戦っている頃、トーレはハヌマシーンと戦っていた。ハヌマシーンの巧みなロッド使いにトーレは攻めあぐねていた。
ハヌマシーン「なかなかやりますね。我々レプリロイドより遥かにレベルの低いロボットかと思いましたが…いやはや、これは驚きです」
トーレ「私は戦闘機人の中でも戦闘に特化している。この最速の速さを見切るとは…レプリロイド、侮れん!」
ハヌマシーン「正確にはミュートスレプリロイドです。最速ですか。確かに速いですが見切られない程ではございません」
トーレはISライドインパルスを駆使するがハヌマシーンはまるで見えてるのか簡単に防がれる。ハヌマシーンは身軽な動きで迎撃をしてくる。
ハヌマシーン「そろそろさらに攻めさせていきますね!」
ハヌマシーンは炎を纏って体当たりする技、ファイアバウンドを繰り出す。そのスピードはライドインパルスに劣るがかなりのスピードだ。
ライドインパルスとファイアバウンドの最大の違いはファイアバウンドは炎を纏っているのだ。ライドインパルスはただの高速移動にすぎない。
その差はかなり大きい。
トーレ「クッ!厄介な技だな!」
(この技は攻撃できないな。なら、避ける事に専念するか)
トーレは避けながら必死にハヌマシーンが止まるまで待つ。何十回目の攻撃の時、ハヌマシーンがファイアバウンドを止める。トーレは好機と見て攻めようと構える。
ハヌマシーン「素早っこいですね。ならばこれで動きを止めましょう!いきなさい!」
ハヌマシーンは小っさいハヌマシーンを召喚する技、ミニハヌズを4体繰り出す。ミニハヌズ4体はトーレの体や足に纏わりつき、動きを遅くする。
トーレ「クッ…なんだこれは離れろ!」
トーレは纏わりつこミニハヌズを外そうと動き回る。しかし、なかなか離れない。
トーレ「ならば…ライドインパルス!!」
トーレはライドインパルスで無理矢理引き剥がす。剥れた瞬間、ミニハヌズは爆発した。もし剥すのが後少し遅かったらトーレはミニハヌズの爆発を直にくらいダメージを受けただろう。
ハヌマシーン「剥すとはなかなか…しかし、その後の一安心はいけませんなぁ!」
トーレ「なっ!?」
しかし、ハヌマシーンは読んでいたのかトーレの頭上に跳躍する。安心し動きが止まってしまい隙が出来てしまった。
トーレ「クッ!…ガッ!」
ハヌマシーン「このようにあっさり攻撃を受けてしまいましたね。すぐに気を取り直してガードした事でダメージを最小限にしたのはまあ褒めてさせあげてやりましょう」
ハヌマシーンはロッドを持ちながら急降下しながら突き攻撃、墜裂棍(ついれつこん)を繰り出す。トーレは咄嗟に躱しながら腕をクロスしガードする。
しかし、躱しきれずにダメージを受ける。気を抜いてしまったために…トーレは深く恥じた。
トーレ「私の油断が招いた結果がこれか…」
ハヌマシーン「そうです。そして…これでお終いです!」
ハヌマシーンがそう言うとロッドは長くなり両先端炎が付く。それをハヌマシーンは回転させながらトーレに迫る。
ハヌマシーン「これでお終いです!焔昇猿舞(えんしょうえんぶ)!!」
ハヌマシーンはトーレに接近し、斜め上に上昇しながら突進攻撃を繰り出す。
トーレ「ぐああぁぁぁっ!!!」
トーレは防壁を張るがあっさり破壊され、トーレは焔昇猿舞の直撃を食らう。吹き飛ばされ、トーレの体の所々に炎がついている。
トーレ「熱い熱い熱い〜〜〜!!」
トーレは転がりながら炎を消す。炎が消え、炎がついていた服の一部分は焼かれ肌には火傷の後が見える。
ハヌマシーン「おやおや…これはこれは」
トーレはゆっくりと立ち上がり構える。しかし、その姿格好は…ボディスーツの所々が焼かれ肌が見える。元々のスーツがエロかったのがさらに扇情的な格好になった。
ハヌマシーン「何ともしがたい格好ですね。人間であれば欲情という感情が表れるのでしょうね」
トーレ「ふん…残念だが、わたしは戦闘機人だ。羞恥という感情はない!」