闇夜の友愛 ―第四次忍界大戦―(完)

□集う最終戦
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イタチがカブトにイザナミを掛けた頃、オリジナルのサスケ達は穢土転生の人柱力と死闘を続けていた。

「まず私から、攻めます!」

「ヒナタ!気をつけろ!」

ヒナタと七尾の人柱力がぶつかろうとする。ヒナタは柔拳を繰り出すが七尾の人柱力は翔んで躱す。ヒナタは片手にクナイを握り、上に翔んだ七尾の人柱力に投げる。
しかしそれも難なく躱される。

(よし、気付いてない。捉えた!)

しかしヒナタの行動は全て計算されたものだった。ヒナタは背後からクナイを投げる。いままでの行動は相手をそこにおびき寄せるためだったのだ。
だが、躱された。無論、投げた方向に顔を向けるがいない。ヒナタはすぐにまた後ろをとってクナイを投げる。しかし、また躱された。

(どうして?見えてないのに!?写輪眼じゃないとすれば…)

「なるほど輪廻眼の能力だな。どうやら7人分の視覚が繋がってるようだ」

「それって!どうす…チッ!話が…!!アチッ!」

サスケは輪廻眼の能力に気付いた。ナルトが詳しく聞こうとするが四尾の人柱力が熔遁チャクラモードで攻撃してくる。
ナルトは避けるが頬が焼ける。どうやら掠っただけで火傷するようだ。その間に二尾の人柱力が術を放つ。

「ねずみ毛玉!」

「こいつは…2人とも俺に付いて来い!誘導するだ!」

「おう!」
「はい!」

サスケは効力に気付いて木々を跳ぶ。火の玉は分裂しサスケ達に目掛けて散る。サスケ達は跳んで木々を盾にして防ぎ避ける。
二尾の人柱力は迫り爪を伸して裂こうとするが、サスケの刀とぶつかる。サスケは服を裂く小さな傷を作る。しかし、サスケの服も一部が避ける。
サスケ達は近くの茂みに隠れる。

(写輪眼でこっちの動きを細くて見切ってやがる。さらに輪廻眼で位置や攻撃のタイミングを共有して有利に運ぶか。二つの瞳力で能力が上がったのか。やっかいな)

(どうするナルト?このままだといずれここもバレちゃう)

(……1人ずつ確実に止めていくしかねーな。輪廻眼を持ってるなら多分チャクラで操られてるはず)

そう…ペインも実は死者でチャクラで操られていた。ならそのための受信機がどこかに刺さっているはずなのだ。

(……あれか?)

(あれ?)

(右胸、心臓のところだ)

(!あれだ!)

サスケが受信機を発見した。二尾の人柱力の避けた部分が直るところに見えたのだ。

(なら、他の奴等も同じとこだろうな)

(あれを引き抜けば…)

(だが、狙いがわかったとはいえ相手は人柱力。そう簡単に…!)

サスケ達は思案する中、なにかがサラサラと近寄る感覚を感じる。サスケ達は素早く茂みから出る。すると、大量の砂がサスケ達を覆うとした。
その前にサスケ達は回避できた。その砂は我愛羅の砂である。

「チッ!これじゃあ狙おうにも狙えねぇ!」

「加えてこの木々。場所が悪い」

「この木々を焼き払いながら奴等の動きを封じるしかねぇ。だが、そのためにはナルトの力がいる」

「よっしゃっ!俺と九喇痲でこの周りを平らな更地に変えてやる!」

ナルトは尾獣化になろうとチャクラを練る。しかし、途中で練るのをやめる。3人はなにかに感知する。上を向くとなにかが落下してきた。それは…八尾の人柱力、キラー・ビーだった。

『ここらの森、全部ふっとばしちまえ!!』

「八尾がサビのキラービーだぜオレ様が!!ウィイイーーーーーーーーー!!!!」

ビーは尾獣化して落下してきた。サスケ達は八尾に乗っかる。仮面の男は木のてっぺんに上る。

「お前ら、振り落とされんなよ♪ここからオレのステージだっぜ♪尾獣八巻き!!」

八尾は蛸足を回して森をここら一帯を敵もろともなぎ払った。

「くっ……八尾の人柱力、確かビーだったな。なぜ貴様がここに?」

「八っつあんが気配を感じてきた♪そしたらここにきた♪いやぁ♪」

「……まあいい。とりあえず助かったと言っておこう」

ビーは雷影に内緒でこの戦争に参戦したのだ。そして八尾がナルト、というか九尾の気配を感じてこっちにやってきたのだ。
とりあえず、ナルトに無駄なチャクラを使わせなかったのでサスケはとりあえず礼を言った。
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