闇夜の友愛 ―第四次忍界大戦―(完)
□眠る時
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ヒナタの出産から10年の歳月が経った。ナルトとヒナタは幸せいっぱいで3年後にはまた出産した。今度は女の子であった。
2人とも両親の特徴を受け継いでいる。イタチも1人の女性と結婚して子をもうけて順風満帆の幸せをかみ締めていた。
ただ1人、変わってない人物がいた。サスケである。サスケの身体に異変が起こっていた。十尾の人柱力になったせいなのか、歳を取らなくなったのだ。
所謂不老である。サスケは人柱力になってから歳を取らなく若いままの姿であった。そして…サスケはある決断をした。
サスケは山々の中で外れにある洞窟にいる。サスケの他にナルト達とその子達がいる。
「本気なのかサスケ。考え直さないか?」
「ああ…俺が選んだことだ。後悔などない」
「なんでだよ!自分を封印するなんてよ!」
サスケは…自分を洞窟に封印することを選んだ。サスケは不老になり十尾の力をほぼ物にしたと言っても過言でもない。
だが…それゆえに狙われる可能性があった。例え今でなくとも遠い未来に。自分のせいでナルト達をその祖先を危険に晒させるわけにはいかなかった。
だからサスケは自らを封印することを選んだのだ。そこに後悔などなかった。
「俺は…お前らとともに老いて死にたかった。だが、人柱力になり不老となってしまった。俺のせいで犠牲なんか出したくない」
「けどよ…!」
「それに…俺は十分幸せをかみ締めた。ナルトとヒナタの子も見れたし、兄貴も幸せになれた。もうこれ以上必要ない」
「サスケ…」
「……わかった。お前の決意は」
「ああ…」
サスケは3人に抱き付いた。これが最後の抱擁だと。
「ありがとよ。俺は…お前達に会えてよかった」
「ばかやろう…!それはこっちのセリフだ!」
「私とナルトはアナタに救われた。礼を言うのはこっちだよ」
「サスケ…」
「さようなら…封印されても………お前達を見守るよ」
サスケは洞窟に入り、岩が入り口を閉じる。結界札を貼って封印完了。サスケは世界が滅びるまで永遠に封印されたのであった。
ナルト達はただ涙を流した。