創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―
□なのは編 第41話 急展開!スカリエッティ一味仲間入り
1ページ/6ページ
警護任務から数日、本来ならここでティアナ撃墜が起こるのだがリョウのおかげで強いのでなにもイベントが起きずにいつもの訓練風景が写る。
だが、警護任務で起きた新たな組織の存在により訓練の密度は高くなっている。リョウからの敵の情報を元に。
「リョウ君の話だとスバルとティアナが戦った敵はその組織の中でも最弱だって」
「ああ。という事はその敵よりも強い奴等がウジャウジャいるって事だ」
「リョウの話だとこのままだとみんな殺られるって。だからみんな鍛える事にしたらしいよ」
「とりあえずはフォワード陣が私達と同レベルくらいになったらだと」
今、なのは達隊長陣は教導せずに見ている。その理由はフォワード陣を教導しているのがリョウだからである。
「はああああ!!!うわああああ!」
「甘い!それでは意味がない!もっと姿勢を低くしろ!」
「は、はい!」
「うおおおお!!あ!?」
「まだ自分の体格にあっていない戦法をしている!ちゃんと生かした戦法をしろ!」
「わああああ!」
「ケリュケリ…わあっ!」
「そんな見える場所でブースト魔法を使うな!どっかに隠れながらブースト魔法を使用しろ!」
フォワード陣はリョウにぶっ飛ばされながら学んでいっている。特にスバルとエリオとキャロは被弾率が高く注意も多い。
ティアナも注意されているが、リョウに鍛えられているため少ない。
「いきます!」
「…きな」
ティアナは走りながらリョウに接近する。ティアナは至近距離からの射撃と蹴りを繰り出す。だがリョウはティアナの戦法を軽く躱していく。
元々ティアナにその戦法を教えたのはリョウなのだ。だからティアナの癖などすでに見切っているのだ。
「…どうした。この程度か?」
〔今よスバル!〕
「おおおおおおお!!!」
リョウの背後からスバルが近付いて殴ってくる。
「バレバレだ。…!」
が、リョウはあっさりスバルの右腕を掴んでティアナ目掛けて投げ付けた。ティアナは投げられたスバルを受け止めて下がる。
その時リョウは気付いた。いつの間にか上空にウイングロードが出来ていた。
「余所見はいけませんね!」
ティアナが魔力弾を撃ってきた。リョウは紙一重で躱す。それを見てティアナとスバルはニヤリと笑う。
「いっけぇぇぇ!!!」
ウイングロードから何かがリョウの頭上へと落下してきた。エリオである。エリオがこっそりウイングロードを駆け上がり、リョウの頭上位置まで移動して飛び下りたのだ。
しかもキャロのブースト付き。落下速度と突き、そしてブーストによりその威力はシャレにならない。しかもかなりの速度なため避けるのは難しい。
普通なら直撃して大ダメージを負う。そう、普通なら…
「…」
「無駄です!…!?(え?)」
「なかなかいい手だったが残念」
リョウはシールドでエリオの突きを防ぐがすぐにヒビが入る。だが、リョウはヒビがはいったシールドを消して横に移動してエリオの突きを躱してストラーダを掴む。
最初のシールドは防ぐためではなくエリオの速度を削ぎ落とすためのものにすぎない。その気になれば完全に防ぐ事ができたがあえてこの方法を取った。
理由はあんまり魔力を使わなくてすむからだ。どんなにデカい魔力を持っていても戦略がなければ意味はない。
ごり押しで勝てるほど、戦いは甘くはない。リョウは掴んだストラーダをスバルとティアナ目掛けて投げ付けた。
「ふん!」
「わあああ!」
「「うわわわっ!ぎゃんっ!」」
ティアナはいまだにスバルを抱き抱えていたため受け止める事もできずに3人纏めてぶつかる。スバルとエリオは目をぐるぐる回しながら倒れる。
が、ティアナだけは違った。ティアナは倒れたと同時に消えたからだ。
「…幻影か」
ティアナが出したのは先の任務でも使用した実体のある幻影魔法。では本物のティアナはどこにいるのか?
「(…ようやく隙ができた!今がチャンス!)うわあああああ!!!」
突然耳に叫び声が聞こえてきた。聞こえた方向に顔を向けるとそこにティアナがいた。
「ティアナ!?」
「あいつ!あんなところに!」
「全てはこのためか!」
ティアナは一番高いビルの屋上で狙撃の構えを取っていた。幻影に前衛を任せて本体である自身は身を隠して狙撃の準備をしていたのだ。
全てはこのため、リョウが隙を造り出すため!しかし…。
「くらえ…ッ!?」
(え?えっ?えぇぇ〜!)