創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―

□ネギま編 第51話 ラカン登場
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リョウSIDE



アスナを加えて俺達はさらに各地を回り紛争を止めていく。その度に有名になり知名度も上がる。今日は鍋をつつくことにした。

「トカゲの肉って、鍋にしたら旨いのか?」

「そこを疑問にするのかリョウ」

「だってまともな肉なんかないからな」

「んなのどうでもいいじゃねえか。さっさと準備して食おうぜ」

「………ナベ?」

ああ…アスナは初めてだったな。俺はアスナにナベを分りやすく説明する。その間にナギとゼストが鍋好きなら暴言を吐かれるんじゃないかってくらい好き勝手にやってるよ。
事実、詠春めっちゃ怒ってるし。細かいなぁ。

「フフフ…知ってますよ。詠春、アナタのような人はこう呼ばれてるのでしょ?鍋将軍と!」

「鍋将軍!」

「強そうじゃ!」

「ナベショウグン?」

「アスナ、鍋将軍じゃなくて鍋奉行な。間違えずに覚えような。じゃないとこいつら見たいに阿呆になるぞ」

アスナに正しいことを教えてやりながら鍋の出来上がりを待つ。詠春の完成の言葉に俺達は鍋を食う。アスナにも野菜やお肉を入れてやる。

「上手いな。これが鍋かぁ。こいつはなんだ?」

「こいつは醤油だ」

「上手いか?アスナ」

「……オイシイ」

そうか。美味しいか。よかったよかった。俺達は美味しく鍋を食す。すると突然、殺気を感じて俺はアスナを抱えて皿をバサラで浮かして鍋から離れる。
俺だけでなく、詠春以外も鍋から離れる。すると大剣が飛来してきて鍋に当たり鍋がはじけ飛ぶ。鍋の中がはじけ零れてきたので俺達は落とさないようにヒョイヒョイと取って皿に入れていく。
ただ、反応できなかった詠春は鍋を頭から被る。中身の汁を顔からザバーッと。あぁ…全く、修練がなってないな。

「おおっす!てめえらが紅き翼か!オレ様の名は“ジャック・ラカン”!恨みなんかねえがてめえらを殺してこいと言われた!だからてめえらをぶっ飛ばす!」

うわぁ…あれがラカン。原作一のバグキャラか。ナギ達もどうしようか考えてると詠春から負のオーラが。あ…これキレてるな。

「ふっふふふふふ…………斬る!」

鍋を頭から被った詠春が一瞬でラカンに接近してラカンの持った大剣を斬った。というよりもラカンを斬ろうとしたのだろうが躱された。
さすがはラカン、詠春の斬撃をよく躱す。

「さすがは噂の剣闘士じゃな。なかなかやるのぅ」

「けど…詠春かなりキレてるな。時間掛かるか?」

そう思ってたらラカンは何かを取り出して投げるとそこから水着を着た複数の美女達が現れた。詠春の奴、動きが完全にストップしちまったな。
どう見ても幻影だろうが。あっさり引っ掛かりやがって。美女達は詠春を囲む。詠春は精神統一で落ち着こうとしてるが頭に不意打ちを食らってダウン。
なっさけなぁ…ダッサ。それはともかくあいつ、弱点を調べてるな。なかなか…すると食い終わったナギが奴に向かって跳んで中級魔法を放つ。
奴は避けるが、詠春は吹き飛ばされてこっちに。んで、今度はナギとラカンが戦い始めた。どうでもいいけど。

「…(ウトウト)」

「眠いのか?アスナ」

「…ネムタイ」

「じゃあ…食後のお昼寝でもしますか」

俺は結界を貼って毛布を出してアスナを寝かせる。

「俺も寝るわ。3時間したら起きるけど、終わってなかったら俺が終わらすな」

「わかりました。お休みなさい」

俺はアスナとともに結界内で眠る。





………3時間経ったので眼を開けると、いつの間にか詠春が回復していた。アスナも眼を擦りながら覚ます。まだ2人とも戦ってるな。

「おや、おはようございます」

「まだやってるのか。しゃあない。俺が終わらせてくる」

「大丈夫ですか?相手、かなりやり手ですよ」

問題なし。確かに相手はバグキャラだけど。こっちも負けてないからな。

「じゃアスナ、すぐに済ませてくるな」

「ウン…イッテラッシャイ」
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