創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―
□ネギま編 第54話 決戦…創造主
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ナギSIDE
とうとうやってきた。ここが、完全なる世界の本拠地か。オレ達はあれから完全なる世界に反撃を開始した。各地のアジトを潰しながら戦力を増やしていった。
いろんな国を味方に付けていき追い詰めていった。その間、休息はアリカとともに過ごす期間が多かった。あいつら、特にラカンとアルが茶化しやがるから余計に意識しちまったぜ。
ま、まぁ…確かに好きかもしれん。初めてだからな。こういうのどうすればいいのかもわかんねえし。むさ苦しい男ばっかだからアドバイスもねえ。
だから、自分なりに考えて頑張ったぜ。ただ、リョウは一番大変そうだったな。ガトウとかも大変だったかも知れねえがリョウはまた別の意味で大変だったな。
リョウはあのテオドラとかいう奴に好意をもたれたらしいんだ。んで、アスナもだと。リョウはなんか気疲れしてたからアリカとともに聞いたら。
「アスナとテオドラに仮契約させられた。テオドラがマスターで俺が従者。俺がマスターでアスナが従者っていうややこしいことに」
「ほほぅ…キサマ、まさかアスナに手を出すとは…よほど命がいらんと見える」
「なに勘違いしてやがるアリカ。俺からするか。あいつらからしてきやがったんだよ!おかげで2人はさらに…はぁ」
ご愁傷様だなリョウ。アルから聞いたんだが、リョウはとにかくモテる。今ではファンクラブがあるほどに。オレのもあるんだとな。
それを聞いた瞬間、アリカが鋭い目付きで睨んできたな。あの時は怖かったぜ。それと同じくらい、アスナとテオドラもリョウをものすごく睨んでたな。
んで、仲間になる度にサインをくれとせがまれる。オレ達だけでなくアリカもサインをせがまれてたな。その時はかなり不愉快だったな。
アリカ、お前の気持ち…よ〜くわかったぜ。
「ナギ…いよいよだな」
「ああ…」
「これまで大変だったからな。これで終いにしてやろうぜ」
「ま、ナギとリョウだけは終わってもさらに大変だけどな。別の意味でな」
「それを言うなラカン」
リョウの言う通りだぜ。終わったら終わったで大変だぜ。ファンクラブってこんなめんどくさいとはな。初めて知ったぜ。
ま、そんなことは終わってからだ。今はこの戦いを終わらせてやるぜ!
「おおっおお…沢山きやがったぜ。魔族があんなに。よ〜呼べたぜ」
「お前の分身のせいだろ。全く余計な」
「ま、いいんじゃね?準備運動には丁度いいぜ」
だな…まずはちょっと身体を暖めないとな。さ…いくぜ!
「まずは景気よく挨拶だ!はあああ!」
リョウは右手のひらを敵に向けて気を溜めてデカい気弾を作りやがった。
「いくぜ!開幕の合図だ!ビック・バン・アターック!!!」
気弾は敵に向かって一直線にいって、当たった瞬間大爆発を起こしやがった。中心はポッカリと穴ができちまった。
敵も味方も黙っちまったぜ。やり過ぎだばか野郎!
「うし!じゃあいくか!ナギ!号令!」
「お、おうっ!みんな!いくぜえっ!!」
いくぜ!最終決戦だぁ!