創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―

□ネギま編 第55話 アリカ救出
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3人称SIDE



リョウがライフメイカーを撃破したあと、ナギ達を担いで戦艦に帰還。ナギ達を治療室に連れていく。アリカ達がすぐさま入ってきてナギ達を心配する。
本拠地が沈んでいきオスティアは危険になったがリョウの分身体達のおかげで被害は最小限ですんだ。

「あの…ゼストさんは?」

「「「………」」」

「ゼストは…死んだ。ナギを庇ってな」

「そんな…!?」

「俺達は無敵じゃない。敵は俺達でもてこずるほどだった。今回は誰かが死んでも仕方がなかった。ゼスト1人ですんだのは運がよかった」

「…悲しくないのですか?」

「悲しいさ。だが…それを押し殺さらなければならない。まだ終わってないのだからな。でも、お前達が泣いてくれれば…それだけでも俺達の心は少し助かる」

リョウがそう言うとタカミチとクルトは泣いた。アスナは泣かなかったが少し暗かった。リョウは嘘をついた。
ゼストのことを知ったナギとラカンとアルはリョウに感謝した。







その頃、完全なる世界の残党はなんとか逃げ延びてとある場所で落ち合う。そこにはゼストことライフメイカーがいた。

「まさか…ライフメイカー様が」

「仕方ない。相手は我の理解外の力を持った者だった。しかも強さが我以上。これはもっと綿密な計画を立てる必要がある」

どうやらこいつらは次のことを考えていた。これからどうするか互いに意見を出し合いながら考える。

「お前達の、お前の真の目的を教えてもらいたいな」

「!?」

「なっ!」

そこに声を掛けられて全員が警戒をする。特にライフメイカーは少し震えている。声のした方に向けるとそこにはリョウの分身体がいた。

「キ、キサマは…!」

「どうやってここに?」

「俺の感知能力をナメるなよ。てめえらの力は覚えたからな」

「…くっ!」

「…なるほど。我以上の化け物が存在するとは。キサマ、この世界の住人ではないな」

「さすがに気付かれたか。そうさライフメイカー、俺は別の世界からやってきた旅人って所かな」

リョウが別世界の人間だと聞いて残党は驚いた。ライフメイカーはやはりと頷く。

「さて…説明してほしいな。アンタの目的を」

ライフメイカーは自身の目的を話す。この世界は火星で魔法で造った仮初の世界だと。住人達も仮初の人形だと。
不完全でマナが渇望してあと数十年で崩壊すると。そして…大魔法を使って皆が望む世界を作ると。

「なるほど…夢の世界ってわけか。つうか、バカだろ」

「なに?」

「神なんだろうがてめえが造った世界だろ。完全なんて存在するか。どっか綻びができて当たり前だろ。それにいずれ滅ぶのは当然だろ。地球だって何億年かしたら滅ぶんだ。誰もんな先のことなんか考えるか。それに…不完全だからこそ、今がある。皆、夢を現実にするために、より完全に近付けるために頑張るもんだ。それを否定するということは可能性を無視するのと同義だ。それにそんなに夢に行きたいならまずてめえが行け。結局はてめえの独り善がりだ阿呆。他人を無視るな。今さら隠居してキサマがのこのこ顔をだすな。それと、渇望してるなら俺が協力してやる。手はある」

リョウの早口にみんな黙るが最後のところでライフメイカーが動く。リョウが説明するとガクッと膝を落としてしまう。
その後、リョウとライフメイカーは同盟を結ぶ。そして数ヶ月後、アリカが罪人となってしまった。
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