創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―
□ネギま編 第56話 出会い!エヴァンゲリン
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3人称SIDE
アリカを救出して数ヶ月後、リョウ達は地球に来ていた。そしてリョウ達は詠春の故郷、京都の実家にしばらく住うことになった。
そこでナギとアリカの結婚祝いの宴会をすることになった。全員大はしゃぎをしてもう大騒ぎ。あのリョウですら騒ぐほど。
ただ、アスナの前だからなのかなんとか抑えている。そんな時、突如異常事態が起こった。それは…封印された鬼神が突然復活したのだ。
リョウ達はその鬼神を再度封印した。リョウは撃破も可能だったが、原作のために封印するほうを選んだ。その後また朝までどんちゃん騒ぎだった。
その後、リョウはアスナとともにナギ達と別れてアテもない世界旅をする。リョウとアスナは2人だけの旅だがそれなりに楽しむ。
ただ、アスナだけは少し不満だった。
「なんで兄妹扱い。できれば…」
「仕方ないだろ。年齢差があるからな。最悪親子扱いなのにこれですんでるんだからまだマシだろ」
(どうせなから恋人同士のほうがよかった)
そんな時、リョウは複数の人影を見る。よく凝らして見ると1人の少女を複数の人間が攻撃して襲っているようだ。
「どうする?」
「無論助けるぞ。いくぞアスナ」
「うん」
リョウはアスナとともに人影のいるところまで走る。男達は少女を崖まで追い詰めて魔法を放つ。その直後にリョウは男達をぶちのめして、崖から飛び降りて少女の手を掴む。
「大丈夫か?」
「……余計なことを」
(ん?この娘、どっかで見たような)
リョウは舞空術で空を飛び、少女をアスナのとこまで運ぶ。もう夕暮れなので近くで休むことにした。木の枝を集めて焚き火をする。
「なぜ私を助けた?」
「ん?男達が少女を追っかけるなんて変態だろ。それを対峙したまでだ」
「キサマら…私が誰なのか知らないのか?」
「しらない」
「どっかで見たような気が」
少女はリョウとアスナの反応にため息をはいた。意外だったらしい。
「まさか私を知らないとは。私は“エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル”真祖の吸血鬼だ」
「ああ…あの有名な。そうか…お前がか」
「…やっぱりしらない」
「…なぜ私を怖がらない」
「…別に?」
エヴァはリョウとアスナの反応は意外だった。エヴァにとって普通は畏怖しかない。だけど…2人は畏怖すらない。
「キサマら…名は?」
「…アスナ」
「創神リョウ」
「なに?大戦の英雄だと?」
エヴァはリョウの名を聞いて驚いた。まさかの大戦の英雄が現れたのだから。
「じゃ…」
「ばいばい」
「…待て」
エヴァは2人を止める。
「「?」」
「私も…付いていって、いいか?」
「…いいぞ」
「…」
エヴァは2人に付いていくことになった。ただ、アスナだけはエヴァをキツく睨んでいた。