創造神の誕生(前) ―U―

□第41話 鬼鮫爆散
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リョウSIDE



ダンゾウが死んで里に帰還する。帰ってくると綱手が回復したと知らせが入ってきた。俺は綱手に会いに行く。

「五代目様」

「リョウか…済まないがコイツと2人っきりにさしてくれ。話がしたい」

…御付きの者が部屋から出る。

「ダンゾウが六代目火影になったと聞いた。だが…お前の顔を見るとダンゾウは…」

「はい。死にました。殺ったのは暁の真のリーダー、うちはマダラです」

「うちは…マダラだと!?」

俺は詳しく説明をする。といってもそこまで詳しくは教えられないがな。

「…なるほど」

「綱手…イタチの、うちは一族滅亡の秘密を里の奴等に教えてやってほしい」

「…理由は?」

ダンゾウはいない。つまり根は機能不能状態だ。今なら明かしてもいいだろう。それに…イタチに何時までも犯罪者のレッテルを張り続けたくないからだ。
それに…木の葉の奴等は知るべきだ。自分達の罪を。

「…わかった。明日、うちは一族滅亡の秘密を里の奴等に明かそう」

頼むぞ。ちなみにナルトは自分で明かすそうだ。自分が一番知ってるからだそうだ。そして…次の日、うちは一族滅亡の秘密を里の奴等に明かし、知る。
イタチは英雄と祭られた。本人はその気はないがな。ただ、知ってもらいたかっただけ。そして里の奴等に罪を知ってもらうためだ。
………それから数日が経った。俺は何故か五影会談に参加している。理由は一番暁に詳しいからだらしい。

「…つまり、ナルトを隠すという事か!」

「そうだ」

「ふざけるな!ナルトは木の葉の忍だ!」

「木の葉の忍でも、マダラの狙いは一尾と八尾と九尾だ。我らはそれを守る必要がある」

「なら!風影はどうなんだ!一尾だろう!」

綱手はナルトを隠す事に反対している。雷影はもっともらしい理由で返答する。戦闘に出したら真っ先に狙われるのは目に見えてるからな。
雷影はしっかり見えているな。信じてはいるが…ライオンの檻に餌を与えるような行いはしたくないか。

「一尾でもこやつは風影じゃ。しょうがあるまい」

「くっ!」

我愛羅はどうなんだと綱手が聞くが、土影が軽く受け流す。

「…五影の皆さん」

「なんだリョウ?」

「ビーはともかく、ナルトは俺の戦友だ。俺のそばにいればよろしいでしょう」

「どういう事?」

水影が聞いてくる。

「俺の狙いはマダラだ。マダラを殺れば戦争は終わる。だから俺はマダラしか狙わない。その為にもナルトが必要だ。だから、ナルトを隠す必要はない」

「…なるほどな。リョウならナルトを守れる」

我愛羅は理解が早くて助かる。さすがは俺の友達だ。

「…わかった。確かにあとはマダラと後1人だ。いいだろう!」

雷影から許可ももらった。ん?後1人?あ…そうだった。

「雷影。アンタ、まさか鮫顔の奴を殺ったのか?」

「鮫顔?ああ奴か。殺ったぞ。ビーが戦利品に奴の刀を所持している」

そうだ。これは確か…

「どうしたリョウ?」

「…雷影。悪いが俺は何人か連れてビーの所に行く。場所を教えてくれないか?」

「?どういう事だ」

「イヤな予感がする。暁の奴等は一癖も二癖もある。もしかしたら…」

「これも奴等の作戦の可能性だと?」

「ああ」

確か…原作ではビーと雷影が殺ったのは変化したゼツだった。本人は鮫肌に隠れてたはずだ。頼む雷影。行かせてくれ。

「…わかった。お前に任せる!場所は………だ。」

悪いな雷影。俺は部屋から出て、ナルトとイタチを呼び、雷影から聞いたビーがいる島に行く。



ナルトSIDE



今、俺とイタチはリョウと一緒にビーのおっちゃんがいる島に船で移動中だってばよ!ビーのおっちゃんに会うのは久し振りだってばよ!
一年前に出会って、仲良くなって九喇嘛をさらにコントロール出来るようにしてくれたってばよ!

「ビーのおっちゃんに会うのは久し振りだってばよ!」

「そうだな」

「リョウ、ナルト。ビーとはどういう奴なんだ?」

「あ〜…何ていうか、ラップがあんまり上手くないってばよ」

「あと、つまらないダジャレを言うな」

「?…よくわからん」

「はは…まあ、会えばわかる」

「そうか」

絶対に会ったらびっくりするってば。俺やヒナタなんか。力が抜けたんだからな。

「…なぁ。ナルトにイタチ」

?なんだってば?

「?」

「なんでこいつらがここにいるんだ?」

こいつらとは…
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