創造神の誕生(前) ―U―

□第48話 武田・上杉同盟
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幸村SIDE



政宗殿の客将、創神リョウと名乗る者から同盟を結びたいと申してきた。理由を聞くと覇王軍と魔王軍を倒す為に我ら武田軍などの他の軍と同盟を結び、覇王軍と魔王軍を倒そうと考えているらしい。
なお…リョウ殿が政宗殿の客将になる前は何をしていたのか聞いてみたら最北端の村を守っていたといった。最北端の村といえばそこを守る変わった服装をした男がいたと聞いたことがあるでござる。
なるほど…この者だったのでござるか。

「して…信玄公。どうか、同盟を結んでくださらぬか?」

「う〜む…」

同盟を結ぶ必要は無いでござる!我ら武田軍で十分でござる!

「よかろう!我ら武田軍は同盟を結ぼう!」

なっ!?

「そうか!信玄公…感謝する」

「なあに…ワシも考えてた事だ。そちらから申し出してくれたのだ。こちらから感謝したい!」

「お館様!!」

「なんだ?幸村」

「お館様!無礼ながら同盟を結ぶ必要は無いでござる!我ら武田軍と我が武田騎馬隊がおれば、覇王軍も魔王軍も恐るるに足りません!覇王も魔王もこの真田源二郎幸村とお館様がおれば、打倒すことも容易い…」

「ぶぅぁぃかものがああぁぁ!!!」

「がぎぶうじまなびいぜぐぎゃああぁぁぁ!!」

な…何故でございますかああ!!?お館様ぁぁ!

「幸村!!覇王も魔王も強い!兵の数…錬度の差も大きい。さらに優秀な将も多い…ワシら武田軍だけでは倒せん!」

「し…しかし、我らの熱血や気合いで…」

「熱血や気合いで倒せるならすでにアンタら武田軍が天下を取ってるだろう」

んぐっ!

「…信玄公。俺を真田幸村と戦わせてくれないか?」

「なに!?」

「何故じゃ?」

「こういうのは言葉より武器で語ったほうが早い。それに…俺に勝てないゆうでは魔王はおろか、覇王にも勝てない。どうだ?」

「幸村…どうするのだ?」

「無論!創神リョウ殿…その勝負!受けて立つでござる!!」

数分後、武田邸の庭で某と創神リョウ殿は対峙する。某はもちろん二つの槍を持ち構える。リョウ殿はどこからともなく腰に刀を出した。しかも…それはなんと、政宗殿の六爪流の刀…

「な…何故、お主が政宗殿の刀を?しかもどこから…」

「俺に勝ったら教えてやる。さあ…始めようぜ!」

そうでござるな!いざ…

「天・覇・絶・槍!!真田幸村!!見参!!いざ尋常にしょぉぉうぅぅぶぅぅぅ!!!」

「創神リョウ…お相手致す!」



リョウ(分身体1)SIDE



「うおおおおぉぉぉっ!!」

幸村が一閃してくるが、軽く躱す。

「なんた今のは?小手調べのつもりか?」

「くっ!おおおおぉぉぉ!!!」

幸村の連続突き攻撃を全て紙一重で躱す。

「終わりか?なら…こちらからいくぞ!」

「ぐっ!」

さすが真田幸村…俺の一撃を受け止めたか。幸村の槍を躱し、カウンターをする。

「どうした。甲斐の若き虎はこの程度の腕なのか?」

「なんの!これからだ!うおおっ!大車輪!!」

幸村は大車輪で攻撃してくるがバックステップで躱す。

「おっと!…危ない。今度はこっちの番だ!天裂刃!!」

「うおっ!」

天裂刃を繰り出すが躱される。さすがだな。政宗のライバルなだけはある。

「はあ!!」

「くうう!」

「落烈斬!!」

今度は跳躍からの下突き攻撃だが躱される。

「はあああ!火走!!」

「ん!」

幸村はダッシュからのなぎ払いをしてくるが防ぐ。やるな!なら…

「本気でいくぞ!六爪流!!」

「!?何故お主が政宗殿の技を…」

「俺は相手の技を簡単に真似できる!」

「なんと!」

「客将になる前に一度…政宗と戦っているんだ」

「ま…政宗殿と!?して…勝負の結果は?」

「俺が勝った」

「政宗殿に…勝った」

だから…油断してると、あっさりやられるぜ!!

「!!ぐぅ!うおおおおぉぉぉ!!」

俺と幸村はさらに斬撃がぶつかりあう。

「さすがは政宗のライバルだな。強いな!」

「それは…うれしゅうござる!!」

「続き…いくぜ!」

「おおう!」

「CRAZY STREAM!!」
「大烈火ぁぁ!!!」

互いの連続技がぶつかる。最後の一撃で後方に下がる。幸村はすぐに走り跳ぶ。

「鳳凰落!!」
「DEATH FANG!!」

「はああああ!!」
「おおおおお!!」

「くっっ!」
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