創造神の誕生(前) ―U―

□第49話 長曾我部軍同盟…龍と鬼の対面
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元親SIDE



「兄貴!富嶽の完成もあと少しですね!」

「おうよ!コイツが完成すれば、コイツと今まで作ったカラクリでお宝とついでに天下も手に入れられるって事よ!!」

「そうっすね!兄貴」
「野郎ども!あと少しで完成だ!気合い入れて作れよ!!」

『『『『気合いはいつも充分に入ってるぜえ!!兄貴〜〜!!!』』』』

これで毛利、覇王、魔王に勝てる!あいつらが現れてからこの瀬戸海は危険になってきた。いろんな村人が苦しい目にあっていやがる。
瀬戸海は俺の庭だ!勝手な事は許さねえ!

「あ、兄貴〜!」

「どうした?転助!」

「ふ、船が…小さな船が一隻こっちにきます!」

「小さな船?何処のだ!?」

「わ、分かりません!とにかく…兄貴来てください!」

「わかった!」

俺は沖に行く。着くとそこに沖に着いた小さな船に乗っている3人が船から降りてきた。その内の1人が俺を見る。

「アンタが【長曾我部元親】だな。俺達は伊達の者だ。アンタら長曾我部軍と同盟を結びたい!」



リョウSIDE



「だっはっはっは!面白れえ事を考えるな!お前…創神リョウだっけ。俺達と同盟を結びたいなんてな!」

俺と政宗と小十郎は元親のアジトで元親と同盟を結ぶようお願いしている。俺達の名と何処の者かを話す。何故、元親に会いに来たのか説明する。
もちろん、簡単にとはいかず政宗と元親が一戦して、元親は納得した。

「どうやって俺達のカラクリを知ったかしらねえが…確かに俺達の力があれば覇王だろうが魔王だろうが勝てるだろう。だが…」

「確かに…アンタらだけでやれる…と言いたい所だが覇王と魔王を甘くみるな。奴等は強い!それに、覇王軍にはあの【竹中半兵衞】がいる。おそらくアンタらのカラクリに気付いている筈だ。しかも…俺の情報だと豊臣軍にも、カラクリ兵器があるらしい」

「な…なんだと!?」

「これは確かな情報だ。だからこそ…今、俺達は手を組み二つの巨大な脅威を打ち倒さなきゃならない!頼む!俺達は同盟を結んでくれないか?」

「…もしそれがほんとなら、確かに俺達だけじゃあ勝てないな。いいだろう!同盟を結んでやる…と言いたい所だがアンタ。報酬はどうするんだ」

ま…そんな事だろうと思っていた。軍とはいえ海賊だからな。

「報酬か…」

「おいおい…コイツがこんなに真剣に頼んでいるのに報酬かよ」

「悪いな独眼竜…俺達は海賊だ。ただ働きなんてしねえんだ!」

「心配するな。報酬は考えている」

「ほう…」

「元親…同盟を結んでくれるなら…この設計図をやろう!」

「こ…これは!」

もちろん元親の事だ。報酬の要求する事は予想済みだ。俺はカラクリの改良の資料を渡した。

「これで…アンタらのカラクリはもっと強力になる筈。どうだ?」

「……だっはっは!アンタ最高だぜ!おい野郎共!俺はこいつらと同盟を結ぶ!異論はねえな!?」

『『『『あるわけないだろう!!兄貴〜!!!』』』』

よかった。同盟を結んでくれるそうだ。

「そう言うわけでよろしくな!独眼竜!」

「ああ!!こっちこそ頼むぜ!西海の鬼!」

これで長曾我部軍と同盟を結ぶ事ができた。




あれから三日が経った。長曾我部の部下達は俺が渡したカラクリ兵器改良の資料を見ながら改良中。小十郎は元親の部下達に野菜を提供している。
政宗と元親は手合わせをしたり、共に酒を飲み交わしたりしている。俺もたまに政宗や元親と手合わせをしたりしている。
それから、分身体を2人出して1人を最南端に島津と同盟を結ぶため…もう1人は京都に行かした。ん?何故だって?それはいずれわかる。
あ、そうそう…武田、上杉、北条、徳川と同盟を結ぶ事は成功したようだ。徳川の方は今…徳川家康は別荘を使って修行中らしい。
前田軍は中立を決意した。よし…上手くいっている。後は…待つだけだ。

「兄貴〜!」

「どうした?でくの助!」

「も…毛利の奴が伊予河野の奴等と手を組みやがった!」

「!?なんだと!」

伊予河野…確か【鶴姫】がいる軍だったな。

「確か…あそこには先見の目をもつ巫女がいたな」

「ああ!その巫女は大切に育てられていて外部の情報は遮断されていた筈だぜ!」

「なるほど…おそらく、その巫女は騙されてるな。毛利は口が上手い。口車に乗せられてると考えるな」

世間知らずにも程があるぞ。甘やかしすぎるから…俺達にとばっちりがくらうんだよ!

「どうすんだ?リョウ」
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