創造神の誕生(前) ―U―
□第51話 集結…策発動!
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リョウSIDE
毛利との戦いから二日…そろそろ豊臣軍に挑みたいところだが。肝心の奴等がまだ来ない。
「リョウ…まだ攻めないのか?」
「元親どんの言う通りねん。士気はとても上がっとる今が好機ね」
「確かに…今が攻め時なのはわかっている。だが…肝心のあいつらがまだこないんだ」
「あいつら?誰なんだ?」
「それは…」
「兄貴〜!!」
「どうした?ごろ丸!」
「たくさんの船がこっちにきます!」
「なんだと!豊臣の奴等が!?」
「い、いや違います!あれは徳川の船です!」
「家康だと!?」
「やっときたか」
「リョウ!もしかして待ってた奴等ってまさか…」
「ああ。家康とその軍さ」
俺達は沖に向かう。そかに徳川家康と本多忠勝がいた。家康は3バージョンで。
「久し振りだな元親!」
「…お前誰だ?」
「え…元親わからんのか?」
「おいおい…お前は今成長したんだぞ。気付かなくて当然だろう」
「ああ…そうだったな。元親…わしだ。家康だ」
「い、家康だと!?家康はもうちっとポッチャリして背も小せえ筈だ!」
「どうやったらそんな急にBigになるんだ?」
「ほんとに徳川殿でござるか?」
全員が成長した家康にかなり驚いている。3人の言葉を聞いて家康は少し落ち込んだ。まあ…仕方ないよな。いきなり大きくなってるんだもんな。
「家康…気にするな。仕方ないさ。普通はそんな反応だ」
「わかっていたが…少し悲しい」
「そういやリョウ」
「ん?なんだ小十郎」
「そういえば、お前の分身体が徳川を鍛えたらしいな。まさか…」
「そう。修業して成長したのさ」
「いったいどうやって」
「それは秘密だ。それより家康…あいつらは?」
「もちろん乗っておる。もうすぐ降りてくる筈…」
すると家康軍以外の者達が降りてきた。
「ふっ…いい所だねえ!なっ…【夢吉】」
“キキッ”
そこに現れたのは【雑賀孫市】と【前田慶次】ふっ…これでそろった。
「よう!さやか!」
「…」
元親が孫市の本名を言うと孫市は元親に近寄り頭に拳骨を食らわす。
「いで!ぶつなよ!」
「この烏…の名で呼ぶなと言った筈だ。次にその名で呼んだら…撃つ」
「わ、悪い…」
「ええと…お2人さん…お知り合い?」
「ふん」
慶次が元親と孫市の関係が気になった。まあ…ただの幼馴染みだけどな。
「それにしても…なんで前田の風来坊がここに?」
「それはな…」
「おお慶次どん!久し振りじゃのぅ!」
「島津のじいちゃん!久し振り!アンタもここにきていたのか」
「がっはっは!それにしてもどげんしたとね。慶次どんがここに来るなんて」
「それは…」
実は、島津と同盟を結ぶ時…京都に分身体を送り慶次に会うように指示をだした。さらに、慶次を説得させ、目を覚まさした。
慶次は気付き、自分が秀吉の目を覚まさせる…または倒すことを決意した。さらに、分身体は雑賀衆と契約し仲間にした。
まあ…その時同行していた慶次は孫市に一目ぼれをしたが。さらに移動中の徳川軍の船に乗ってきたというわけだ。
・・・慶次説明中・・・
「なるほど。慶次どん。おまはんはそれでよかね?」
「ああ!秀吉は俺が止める!」
「…わかった。おまはんの好きにしい」
「すまねえ。島津のじいちゃん」
これで準備は整った。さあ!いよいよ豊臣軍に挑むぞ!
「さ〜て…そろそろ作戦会議を始めようか」
「我らの情報だとこちらは約12万。対する豊臣軍も約12万。数は互角だ」
「確かに…今の俺達と豊臣軍の数は互角。だが…このまま戦えば被害は大きくなるのは必然。俺達は豊臣を倒してすぐに魔王を撃つ!それが俺の考えだ。その為にもこの戦いの被害は最小限にしたい。そこで…俺に作戦がある」
「An?作戦?どんなだ?」
「ちょっと…死んでいった大名達とその兵達の力を貸してもらうのさ」
俺はニヤッと笑った。なお…鶴姫は風魔に一目ぼれしたらしく部下達を引き連れて小田原城に行った。
半兵衞SIDE
毛利が滅んだと情報が入った。滅ぼしたのは長曾我部軍らしい。だか…これで邪魔な存在が一つ消えた。さて…その長曾我部君に挨拶するついでに彼等のカラクリを戴こうかな。
「は…半兵衞様!緊急の知らせが!」
「…なんだい?」