創造神の誕生(前) ―U―

□第59話 アインツベルン家滅亡!士郎を鍛える
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リョウSIDE



俺と士郎が切嗣の養子になって早3年。士郎は衞宮の姓を持つようになる。俺はすでにある為…必要無い。士郎は一年前に切嗣の弟子入りをし、魔術を会得しようと奮闘中。
切嗣は時々旅行に行くが、これは実娘【イリアスフィール・フォン・アインツベルン】を救出する為の行動である。もうすぐ夏休みだな。
一応…俺も士郎も学校に出ている。それに…切嗣もこのままでは死んでしまう。死ぬ前に助けてやりたいなぁ。切嗣を死から救う事はできない。
そういうアイテムや術が無い為…よし!少し正体を明かして俺も同行させてもらおう。イリアを救出できれば今後がはかどりやすい。
夜…俺は切嗣の部屋に入る。

「切嗣」

「…なんだい?リョウ」

「俺も連れてってくれないか?」



切嗣SIDE



創神リョウ。今…目の前にいるこの子はとても変わっている。まだ9歳ながらかなり大人な思考と喋り方をしている。
この子も魔術の才能がある。それも…士郎よりも遥かに高い能力と才能を。だが…リョウは興味がないっというか既に使えるのにとても驚いた。
そんな子が今…部屋に入るなりそんな事を言ってきた。

「…何処に連れてってくれなんて言うんだい?」

「俺は知っている。アンタが旅行に行く真の理由を」

?!…どういう事だ?ここは惚け誤魔化すか。

「…何の事かな?」

「とぼけなくていい。アンタが旅行に行く真の理由は…実の娘、イリアスフィール・フォン・アインツベルンを救出する事だろう?」

「!…どうしてその事を」

すると…リョウは自分が何者なのか話した。…はっきり言ってしまえば信じられなかった。だが…僕がイリアを救出する為に旅行という誤魔化しに気付いているなら信じるしかない。

「…いいだろう。信じよう。だが…士郎はどうする?あの子も付いて行くと言うだろう」

「その辺は俺に任せろ。それとその士郎の事でだが…」

「なんだい?」

「アイツ…あのままだとヤバいぞ。アンタの正義の味方思考が染み付いてしまうぞ。しかも…その正義の味方思考を美化して自己犠牲の精神を持ってしまうぞ」

「…わかった。何とかしよう」

二日後…僕とリョウはアインツベルン家がいる国に行く。士郎が駄々をこねたがリョウが何かをしたらしく大人しくなった。イリア…待っていてくれ。今度こそ助けにいくよ!



リョウSIDE



アインツベルン家がいる国(何処の国なのか知りません)に着き、外れの森に着く。なるほど…この奥にアインツベルン家があるのか。
…確かにここに結界が張ってある。

「リョウ。この結界を何とかできるかい?」

「できる。こんな結界を破壊するのは容易い」

俺は結界を近付き、手を前にかざす。…!次の瞬間、まるで鏡が割れたような音とともに結界は破壊した。

「よし…行こう。切嗣」

「あ、ああ」

しばらく歩くと、目の前に城が見えた。あれがアインツベルン家か…デカいな。まあいい…とりあえず近付くか。
扉の前にくる。それまでに狼や犬が唸り声をあげてたが、俺の殺気や威圧で大人しくなる。さて…入るか。扉を開けて入ると広間に出る。
そこにはたくさんの魔術士とホムンクルスがいる。

「ほぅ…結界を破壊しつ入ってきた侵入者は誰かと思っていたらお主か。切嗣」

「当主」

階段のところにここアインツベルンの当主がいた。

「切嗣。その子た…」

「私の養子です」

「そうか…で?君は何しに来たのかね?」

「イリアを迎えに来た」

「イリアは我らアインツベルン家の子だ。それに…裏切った貴様に渡すものか」

「くっ!」

「それで…その子をアンタの野望の成就する為に器にするつもりか」

「ほぅ…小僧、どうやって知った。切嗣から聞いたのか?」

「…貴様に教える気は無い」

「口の聞き方に気をつけろ小僧。だが…貴様らを簡単に帰すわけにはいかない!ここで死んでいけ!」

たくさんのホムンクルスが一斉に襲ってくる。

「くっ!」

俺が前に出る。

「リョウ!?」

俺は刀を投影して、たくさんのホムンクルスを瞬殺する。

「なっ!?」

「!!??」

「どうした。こんなもんか?アインツベルン家も大した事ないなぁ」

「くっ…何をしておるか!さっさと仕留めんか!」

たくさんの魔術士が俺に向けて魔術を放つ!

「リョウ!!」

「ふはは!我らアインツベルン家に逆らうとどうなるか思い知ったか!」

“なにが思い知っただと?”

『『『!!!』』』
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