創造神の誕生(前) ―U―

□第61話 同盟成立!サーヴァント紹介
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士郎SIDE



リビングに着くなり俺はお茶を用意する。お盆に乗せて、テーブルに置く。お茶を飲む。…うん。前より上手くなっているな。
…っと、その前に。

「なあリョウ。この娘は一体何者なんだ?それにサーヴァントっていったい…」

「そういえば…お前は知らなかったな。サーヴァントってのは英霊と呼ばれる存在だ」

「英霊?」

「早い話…英雄の霊という事だ」

「え、英雄の霊!?」

「そう。あとは…遠坂凜に聞いたほうがいい。俺より詳しい」

「…確かにね。私のほうが詳しいわ。それにしてもアンタもよく知っているわね」

「何故、俺が知っているのかはあとでわかる」

とりあえず…俺はサーヴァントの事を聞いた。ランクが七つあり、1人に1人サーヴァントがつく。何故そんなのがあるのか聞こうとすると…リョウがあとで教えてやると言ったから待つ。

「…いい加減話してくれないかしら!早く話しなさい!」

と、遠坂…(汗)

「まあ待て。まだ全員そろっていない。もうすぐに着くから」

全員?

「全員?どういう事?まだ誰か来るの?ここにいる全員じゃないの?」

「すぐにわかる」

リョウがそう言うと、玄関から声が聞こえてきた。

「先輩ただいま!」

「士郎。お邪魔するわよ!」

この声は…遠坂も気付いたようだ。

「先輩ただいま…ねえ、遠坂先輩?」

「士郎。…遠坂家当主?」

リビングに俺達の後輩で同居人【間桐桜】と同じ同居人で長身の女性【ライダー】と姉のイリアが入ってきた。



リョウSIDE



セイバーとアーチャーがライダーを視認すると…戦闘の構えをとる。ライダーも構える。ふぅ…

「喝ーーッ!」

魔力を込めた一喝で3人は動きを止める。全く…世話が焼ける。

「勝手に戦おうとするな!これから話し合いをしようとする時にいらん争いをするな!士郎と遠坂凜も止めろよ!全く」

「…お、おう!セイバーやめろ!」

「…アーチャーもやめなさい!やめないと令呪を使うわよ!」

「「…」」

2人は黙りながら座る。警戒はし続ける。

「さて…これで全員そろったな。その前に士郎、お前に聖杯戦争を教えとかないとな」

「聖杯…戦争?」

「リョウ。それは私から話すわ」

「姉さん」

「わかった。イリア」

イリアが聖杯戦争の説明をする。なお…イリアは聖杯の器では無くなりホムンクルスじゃなく人間になった為、成長している。
姿は変わって無いが身長はセイバーと同じ位の背丈になっている。イリアは簡単に聖杯戦争の説明をする。簡単に説明すると、7人の魔術師と7人のサーヴァントが殺し合う戦いで最後の1人なれば聖杯という願望器が現れて願いを叶えるという!
それを巡る戦争だと教える。

「な、なんだよそれ…そんなのが…」

「そう言う事よ士郎」

「…姉さんやリョウ、桜に遠坂もこの聖杯戦争に参加するのか!?」

「そうよ」

「遠坂凜は知らんが…俺とイリアと桜は同じ目的があって参加している」

「目的…」

「目的ね。それよりも創神君。貴方、いちいち私をフルネームで呼ばないでくれない!」

「…悪かったな。なら、遠坂と呼ばせてもらう」

「それでいいわ。それより、私と衞宮君に話があるんじゃないかしら?」

「ああ。そろそろ本題に入るか」

上手くいくだろう。手札はそろっているし、セイバーの事も何とかなるはずだ…多分。っとその前に。

「その前に自己紹介をしないか?マスターの名前とサーヴァントのクラスと真名を」

「しんめい?」

「真名とはサーヴァントの本名だ。士郎」

なるほどっと士郎は納得。

「まずは士郎から」

「お、俺から?」

「そ。ほら…早く紹介しな」

「…わかった。衞宮士郎。サーヴァントはええと、セイバー…だったな?」

「はい。真名は…わかりません」

「わからない?」

「ええ。何故かはわかりませんが」

ほんとはわかっているくせに、誤魔化す気か。まあいい…どうせバレるんだからな。

「次、遠坂」

「ちょっと待ちなさいよ!貴方からじゃないかしら!」

「俺はトリを勤めるからな。ほら…早く言え」

「〜!わかったわよ!遠坂凜よ。サーヴァントはアーチャー。真名は知らないわ」

「知らない?」

「凜がむちゃな召喚をした際に記憶が曖昧なのだよ」

「わ、私のせいじゃないでしょ!大体アンタが…」
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