創造神の誕生(前) ―U―

□第64話 リョウVSアーチャー!ランサー勧誘
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リョウSIDE



朝…今日は俺が朝飯を作る。作る物は洋食…約10数分で完成。あとは皆が起きるのを待つ。全員が起きて、朝飯を食う。
その間、ライダーは上機嫌に…セイバーは少し不機嫌で雑な食い方をしている。

「なあリョウ。なんかセイバーが不機嫌なんだけど知らないか?」

何となくだが…予想がつく。恐らく…ライダーと夜、偵察に行なった為、自分が連れて行かなかった事に怒っているって事にしてほしい。
ほんとは違うだろうが…本人はまだ自覚してないようだ。

「気にするな士郎。それよりも早く食うぞ」

「お、おう」

食い終わり、学校に登校する。そこで俺は一成に会う。ちょうどいい。聞きたい事があるからな。

「一成。少し聞きたい事があるんだが」

「なんだ?リョウ」

「お前んとこの寺に確か葛木先生が居候してるんだよな」

「ああ。そうだが…そうそう。葛木先生に婚約者が現れて、近い内に結婚するらしい」

「へぇ…どんな人なんだ?」

「それは…」

「一成」

「あ…葛木先生」

すると…そこに【葛木宗一郎】俺達の学校の先生にしてキャスターのマスター。

「少しいいか?資料を持って来て欲しいのだが」

「はい。わかりました」

「創神君。もうすぐで予鈴がなるから早く教室に行きなさい」

「はい」

俺は教室に移動する。見た目はあまり無愛想だがしっかりした先生。だが…あの目は人殺しをした目だな。夜に調べてみるか。
……夜、俺葛木先生の後を付ける。建物の屋上から慎重に。さて…少し殺気を出しますっか!

「!!」

少し殺気をだすと葛木先生は少し前方に飛び、こっちに向き構える。俺は気配を消して隠れる。葛木先生は殺気をだした建物の屋上を見る。
しばらく見た後、構えを解いて歩く。充分だな。確定だな。葛木先生がマスターなのとかなりの武術の使い手だと。
さて…帰るか。ん?この気配は…

「…なんか用か?アーチャー」

帰ろうと振り向くとアーチャーが立っていた。…なるほどな。俺は指を鳴らしてすぐに人払いの結界や防音阻止の結界を張った。
アーチャー…俺を殺る気だな。



アーチャーSIDE



奴、創神リョウを追いかけると奴はとある男を見ていた。少し見てなんと殺気をだした。俺は創神リョウが奴が何者なのかを知っているとわかった。
もちろん俺も知っていたが。だが…重要なのはそこじゃない。奴の殺気の強さだ。あの殺気は尋常ではなかった!
我々サーヴァントクラスかそれ以上だ!奴は危険だ!ここで仕留める!俺は創神リョウの前に現れる。すると、指を鳴らして周りに結界ができた。
まさか…コイツ、結界を張れるのか!やはり危険だ!

「…貴様は何者だ?これ程の力を持った奴など俺は知らん」

「なにが言いたい。はっきり言ったらどうだ?アーチャー」

「…創神リョウ。貴様を殺す!貴様は俺の目的の障害になる!」

「障害か…なるほど。確かに俺の存在は邪魔だな。当然だ…お前が英雄になる前には俺はいなかったもんな。アーチャー…いや、エミヤ」

!!?な、何故…俺の真名を知っている!どうやって!

「なんでお前の真名を知っているか…どうやって知ったのかって顔だな」

!!

「お前の目的も知っている。過去のお前…つまり、士郎を殺す事だろう?」

…そうか。知っていたか。

「んで?俺をどうすんだ?殺すのか?」

ああ殺す!貴様は殺す!俺は干将・幕耶を投影して仕掛ける!だが…奴はことごとく躱す。袈裟斬りから突きなど、あらゆる斬撃を繰り出すがあっさり躱される。
クソッ!ここまで強いとは…



リョウSIDE



アーチャーの攻撃を軽々と躱しながら考える。どうやってこの場を去るかを。アーチャーと戦うのは俺じゃないからな。さて…どうするか。

「どうした。避けてばかりでは俺には勝てんぞ!」

ああもうめんどくせぇ!こうなったら…俺は腰にオルタリングを出す。変身ポーズをとり…

「変身!」

俺は仮面ライダーアギトになる。

「な、なんだ。それは…」

「仮面ライダーアギト」

「仮面、ライダー…アギト?」

「ま…お前にはどうでもいい事だ。そら!こいよ!」

「ふん!そうだな!はああ!!」

「ふん」

アーチャーの剣を腕で受け止める。驚愕して距離を取る。

「!?ばかな…くおお!!」

「…」

「!そ、そんな…」

また接近して何度も斬り付けようとするが、全て簡単に腕で防ぎ受け止める。

「ば、ばかな…なんて奴だ。うおお!!」
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