創造神の誕生(前) ―U―
□第67話 バカンス!リョウと士郎…貞操の危機!
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リョウSIDE
「「ななな…何なのよ此所は〜〜!!」」
「此所はって別荘だが」
「「なんであんなミニチュアみたいな物の中に入れるのよ!しかも何そのとんでも設定は〜!!!」」
ふぅ…遠坂とキャスターが騒がしい。まあ当然か。まさか自分達の知らない魔法があるなんてな。しかも外では1時間が中では丸一日だもんな。
さて、その間に…
「お前達、さっそくだがこいつらに合う水着を用意してやれ」
『『『かしこまりました』』』
俺はセラとリズの細胞を利用して作ったホムンクルス達に指示を出す。この別荘は基本的に誰もいないからな。だからメイド的存在が欲しかったからな。
ちょっとセラとリズの細胞をいただいて作ったのだ。数分後、皆に水着を渡して…さらに数分後には皆着替え終えた。
もちろん…俺もすでに着替えている。
「リョ、リョウ」
「ん?なんだセイバー?」
「わ、私の水着はどうだ?似合っているか?」
セイバーがそんな事を聞きにきた。セイバーの水着は白のパレオである。
「ああ。似合ってるぞ。可愛いな」
「そ、そうか…似合っているか。可愛いか」
セイバーは顔を真っ赤にして喜んでいる。ほんとに似合っていて可愛いな。
「リョウ。私はどうだ?」
今度はライダーが聞いてくる。ライダーは紫のビキニだ。大胆だな。
「ライダーもとても似合ってるぞ」
「そうですか…よかった。これで夜も。うふふふ…」
ライダーも顔を真っ赤にして喜んでいる。う〜む…はっきり言ってライダーの水着姿はエロいな。まぁ…俺に下着姿で夜這いをかけてくるから何とか慣れている。
士郎の方に顔を向くと遠坂と桜が互いの水着の感想を聞いてる。他も各々の水着姿を着ている。
「さて…そんじゃあ遊ぶか!」
俺達はとにかく遊ぶ。ビーチバレーをしたり、サーフィンをしたり…とにかく目一杯遊ぶ。夕方になり、夕飯の時間になった。
俺達の晩飯はバイキング方式にする。理由は簡単だ…セイバーの為だ。セイバーは腹ぺこ王な為、たくさん食えるように準備させたのだ。
セイバーはとても喜んで食べている。よかったよかった。
「とりあえずゆっくりしていってくれ。まだ時間はある」
そう言い、俺は自室に入りワインを飲む。次でこの世界の話をケリをつける。そう思いふけっていると…
「リョウ!大変だ!セイバーが!」
まさか…俺は士郎と共にセイバーがいる部屋に向かう。入るとセイバーが苦しそうにベッドに倒れている。チッ…まずいな。
遠坂と桜も入ってきた。
「どうしたんだよいったい?」
「魔力がかなり減ってきている。このままでは消滅するぞ」
「方法は無いのか?」
「方法は二つある。一つは士郎の魔術回路をセイバーに分け与える。お前の中にはアヴァロンがあるから回路は復活する。その特性を利用した方法」
「なるほど!」
「もう一つは?」
「…俺の魔力を与えて、俺が第二のマスターになる。俺の魔術回路を調べたんだが、約百本かそれ以上のあるとわかった。その俺のデタラメな数を分け与えて俺がマスターになる。これが二つ目の方法」
「アンタ…マジデタラメね」
「どっちがいい?時間も少ない。早く決めたほうがいい」
どうする?俺的には二つ目が一番いい。理由は簡単…俺の魔術回路があればセイバーはパワーアップする。
「…リョウ。どっちが確実なんだ?」
「…二つ目のほうだ」
「わかった。リョウ…セイバーを頼む!」
「わかった。任せとけ」
俺はセイバーの体に触れ、魔力をいれる。…!!ぐぅぅ!セイバーの魔力が逆流してくる!キツい…だが、耐える!
……ふぅ。しばらくすると収まりセイバーの魔力が元に戻る。いや、パワーアップする。
「セイバー!」
「どうなの!?」
「大丈夫だ。上手くいった。今は眠っている。もう安心だ」
「そっか。ありがとうリョウ」
「気にするな」
「じゃあ士郎。私達はお暇しましょう」
「セイバーさんはリョウ先輩に任せましょう。そうでしょう?リョウ先輩」
「ん?ああ」
「それでは先輩。行きましょう」
士郎は遠坂と桜に連れていかれて部屋を出る。士郎頑張れ!骨は拾ってやる。俺はセイバーが目を覚ますまでこの部屋に居とく。
なんかイヤな予感がするが…
セイバーSIDE
ん…あれ?私は…どうしてベッドに寝ているのでしょう?確か…ご飯をたくさん食べていて、それで急に苦しくなって…ああ、私…倒れたのですね。
でも、誰が…
「目が覚めたか?」