創造神の誕生(前) ―U―
□第68話 決着!大聖杯破壊
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リョウSIDE
約10分後…柳洞寺の地下空洞の入口に到着。入口内からかなりの邪気や魔力、空気感を感じる。
「ここか」
「まさか…柳洞寺にこんな地下空洞があったなんて」
「ここに大聖杯がある。キャスターも何となく気付いていたんだろう?」
「ええ…この地下から魔力を感じていたけど、まさか…大聖杯があったなんてね」
「おい…無駄話をしている余裕は無いだろ!さっさと行こうぜ!」
「確かに…ランサーの言う通りだ。急ごう!」
アーチャーとランサーの言う通りだ。そろそろやばいからな。
「よし…行くぜ!」
合図と共に地下空洞に入る。奥に進むとそこに巨大な聖杯…大聖杯があった。つうかでけぇな。実際に見ると本当にデカいな。
「これが…大聖杯」
「コイツが…」
誰もが大聖杯の大きさに驚いている。
「感想を言ったところでそろそろ破壊するぞ」
「…そうですね」
「その前に…まず私達と戦ってもらおう」
む!大聖杯の近くに傲慢王ギルガメッシュが。そいつから離れた場所にマーボー神父言峰がいた。現れたか。
「言峰!」
「ギルガメッシュ」
「セイバー!我に会いに来てくれるとは嬉しいぞ!」
「誰が貴方なんかに!それに…私はすでにリョウに全てを捧げました!」
やめて!もうこれ以上カミングアウトしないで!うわぁ…ギルガメッシュが俺に思いっきり殺気を出しながら睨んできてるし。勘弁してくれぇぇ!
「「己ぇぇ!雑種ぅぅ!貴様!我のセイバーをぉぉ!!」
いやいや…アンタのじゃないからな!もうコイツの相手をしたくない。
「ふむ…妙だな。君達は連戦で疲れている筈なのに何故疲れを感じてない?」
さぁ…なんででしょうね。まぁ、俺のおかげだけどな。
「ふむ…まあいい。さて、始めようか。私達と君達!願いを叶えるのは果たしてどちらかを!」
「ふん!そうだな」
さ〜て…始めるか。俺はもちろんギルガメッシュと戦う。言峰の屑野郎は…
「リョウ」
「なんだ?士郎」
「あの屑神父は俺に殺らせてくれ!」
「…いいのか?」
「ああ!アイツは絶対に…俺が殺す!」
「わかった。士郎」
「なんだ?」
「絶対にぶち殺せよ」
「ああ!」
俺は傲慢王と、士郎は糞神父と対峙する。
「雑種ぅぅ!貴様は絶対に殺す!」
「ふん」
「衞宮士郎。義理とはいえ、やはり切嗣の息子か」
「言峰綺礼!てめえだけは絶対に許さねえ!」
「ギルガメッシュ。貴様に一言言っておく」
「なんだ雑種。まさか命乞いか?」
かなり恥ずかしいが仕方ない!俺も男だ!覚悟を決めろ!
「セイバーは…渡さん!」
「雑種ぅぅ!!殺ぉぉぉす!!!」
ゲート・オブ・バビロンが発動し、俺目掛けて無数の剣を一斉射出する。それが戦闘の合図となり士郎と切嗣は互いに武器を出して接近戦を仕掛ける!
俺は傲慢王が出した無数の武器を破壊しながら接近する。っていうかバカの一つ覚えか?俺には効かないのにやるとは…マヌケなのか?
「ぐぅぅ!何故だ!何故我の宝具が通用せん!」
「ふん」
「ガハァッ!」
奴の懐に入り…腹にパンチする。まだまだ!俺は連続でボクシングのワンツーパンチのように奴の顔面を殴る殴る殴る!
「うごごご!」
攻撃をやめない!ボディブローを放ち、左の連続ジャブを体中に叩き込み、もちろん右でもジャブを放つ。さらにストレートパンチを奴の体中に浴びせる。
奴の黄金の鎧が徐々にヒビが入りボロボロになっていく。
「ぐあああ!ざっ…」
ここだ!俺は左拳で奴の顎をアッパーカットを食らわす!食らい、空中に浮く。右拳に気を溜め…
「ハッ!」
「グボオオォ!」
落ちてくる奴に右のストレートを叩き込む!奴は吹っ飛ぶ!そして…地面にたたき付けられ転がり倒れる。よろよろと奴はゆっくり起き上がる。
意外とタフだな。
「お、おぉのぉれぇぇ!!雑種ごときに!この我がこれ程の屈辱をぉぉ!!もう許さん!カケラ一つも残さず消し殺してくれる!!!」
そう言い奴は、乖離剣エアを取り出す。悪いが…俺はお前をボコボコにしてやる。肉体的にも…精神的にもな。
俺はゲート・オブ・バビロンを出す。
「!!ば、ばかな…何故雑種が我の宝具を!!」
「教えるか。食らいな!」
一斉射出する。奴は防ごうとするが…防ぎきれず刺さりまくる。もちろん…ものすごく手加減してやる。
「ぬおああ!」