創造神の誕生(後)

□なのは編 第7話 鍛えようなのは!フェイトにバレる
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リョウSIDE



旅館から帰ってきて二日が経った。あれからなのはは誰とも話さない。多分、フェイトの事だろうな。アリサとすずかが話し掛けるが何も答えない。
アリサはもの凄い怒っている。

「ちょっとリョウ!アンタもなにか言いなさいよ!」

「んなこと言われてもな。なのはから話し掛けてくるまで待つしかないだろう」

「なに言ってるのよ!あたし達が話しかけてるのに無視してるのよ!」

「わたしもアリサちゃんもなのはちゃんの心配をしているの。リョウ君はなのはちゃんが心配じゃないの?」

「確かに心配さ。でも、ここで喋るまで待つのが友達ってもんだろ?」

そう言うと2人は黙る。無理矢理話しても解決にはならないからな。相手が話すまで待つのが友人として正しい選択のはず。
2人は納得したようで席に戻る。



学校を終えたあと、俺はなのはと共に公園に行く。なのはに呼ばれたのだ。どうやら答えを見付けたようだな。公園についた俺となのははブランコに座る。

「…なのは。答えを見付けたんだろう?お前はどうしたい?」

「リョウ君…わたし、フェイトちゃんとお話したいの。だからお願い!わたしを鍛えてほしいの!」

どうやらなのはは答えを見付けたようだ。

「…わかった」

「ちょっと待って!」

「ユーノ君?」

ユーノ?いつの間にここに?つうかどうやってここに来たよ。

「強くなる事は構わないけど、リョウはなのはよりも低いよ。はっきり言ってなのはのほうが強い」

あ…そういえば俺ってば力を抑えてたんだったな。つい忘れてたな。

「あ〜、実はな。俺、抑えてんだわ」

「え?」

「つまり俺は本来の力を抑えてんの。本気を出せばなのはをあっさり上回るぞ」

「「ええぇぇ〜〜!!」」

そんなに驚くか。まあ…仕方ないよな。いきなりそんなこと言われても。

「本当かどうかは明日にわかる。今日は俺は用事があるから。悪いがな」

「わかったの!じゃあ明日ね!」

ああ。俺はなのはと別れて図書館に赴く。そこで待ってる奴がいるからな。数分後、図書館に到着。俺はある人物を探す。
………お、いたいた。

「ようはやて」

「遅いでリョウ!待ち遠しかったで!」

待っていた人物とはA'sのメインヒロイン【八神はやて】だ。俺ははやての隣りに座る。今日もはやてと一緒に読書する。
どうやってはやてと会ったのかは、あの旅行から帰ってきた日に溯る。





旅行から帰ってきて、ヒマだったので図書館に来ていた。たまには本でも読もうかと思っていたのだ。何を読もうかウロウロしていたら…それは出会った。

「う〜ん…!とどかへん!」

声が聞こえたのでその声が聞こえた所まで移動すると、ショートヘヤーで車椅子に座っている子がいた。間違いなくあの子ははやてだと気付いた。
困ってる顔だったから助ける。

「これかな?」

「あ…ありがとう」

いきなりの出現にさすがに驚くよな。その後、俺ははやてと自己紹介しあって仲良くなる。はやてとは本関係で話が弾み、また会う約束した。





それから俺ははやてに毎日会っている。どの本が面白いのかとかこんな本があるんだとかなかなかの弾み具合だ。

「…なあリョウ。気にならへんの?」

「なにがだ?」

「いや、わたし車椅子やん。両親は?とか使いの人とかおらへんの?とか」

知ってるよ。両親はすでに他界してるのとか、使いの人はいないとか…援助金は貰っているとかな。
まあ…一応聞いてやるか。

「ご両親は?」

「おらへん…ちなみに使いの人もおらへんで」

「なら聞くなよ」

「弱いツッコミやな」

しるかいな。今日も本を読み、暗くなる前まではやてと談笑した。





次の日の学校帰り、俺はなのはを連れて離れた森の中に移動する。ここならいい修業場になるだろう。ユーノも来て、すぐさま結界を張り準備をする。

「なんて強力な結界なんだ!しかも瞬時に張れるなんて!」

「ふぇ?ユーノ君、これってすごいの?」

「すごいよ!僕も結界は張れるけどここまですごいのはできないよ!」

「ふえ〜〜!」

はいはい。驚いているのは構わないがそろそろ始めるぞ。俺が教えるのは飛行魔法の操作と魔力弾のコントロールをする。
まずはこれで十分。後々に砲撃の訓練と防御の扱いを教える。なのはは後方砲撃型…簡単に言うなら移動砲台だ。
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