創造神の誕生(後)
□なのは編 第13話 なのは対フェイト!そして知る真実
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クロノSIDE
始まったか。僕はエイミィと一緒に戦いの様子の映像を見る。2人ともなかなかのものだ。もし管理局に入ればエースになれほどの。
「しかしちょっと珍しいよね」
「ん?」
「クロノ君がこういうギャンブルを許可するなんて」
「なのはが勝つに越したことはないけど、あの2人の勝負がどちらに転んだとしてもあまり関係ないからね」
この戦いの結末にはあんまり興味がないって言えばうそだが、僕達にはやるべきことがある。そのためにこのけとを教えてくれたあのフェレットもどき(ユーノ)には感謝だな。(両手はこのことを教えてはいない)
「なのはちゃんが戦闘で時間を稼いでいてくれている内に、あの子の帰還追跡跡の準備をしておく…」
「頼りにしてるんだからね。逃がさないでよ」
エイミィは情報収集能力が高いからね。期待はしている。
「おう!任せとけ!!」
任せたよ。
「でも…あのこと、なのはちゃんに伝えなくていいの?」
あのことか…いや、伝えないほうがいいだろう。なのはを迷わせたくないからね。今はこの戦いに集中しないと。
フェイトSIDE
強い…この娘、初めて戦った頃よりかなり実力が上がっている。さっきから私は接近戦を仕掛けてるのにあの娘は杖でしっかり防いでる。
ソニックムーブで背後に回っても、この娘は上や下に飛んで躱している。そして距離を取って魔力弾を撃ってくる。
これ程とは…どうしてここまで……でも、負けるわけにはいかない!母さんの為にも…負けるわけにはいかない!
なのはSIDE
やっぱりフェイトちゃんは強いの!さっきからわたしの射撃は当たらないの!接近戦をしてもまだ慣れてないから負けてるの。
でも、わたしも負けじとフェイトちゃんの攻撃を防いだり避けたりしてるの!これじゃあ拮抗状態なの。このままだと勝負がつかないの。
そういえば、リョウ君が言ってたの。拮抗した勝負だと決着がつくのは思いの強いほうだって。そして決まるのは一瞬だって。
わたし…絶対に負けないの!負けるわけにはいかないの!リョウ君のためにもフェイトちゃんのためにも絶対に、負けない!
リョウSIDE
なのはが中遠距離で魔力弾で戦い、フェイトは近中距離で戦う。互いに一撃が決まらない。全く互角の戦いだ。いい勝負だな。
なのはは棒術を一応駆使してるがまだ俄か仕込みにすぎない。フェイトはまだ魔法を中心にしてるだけで武器の扱いはまだまだだな。
だから接近戦でまず決着はつかない。だから砲撃で決めるしかない。
「すごい…なのはがここまでなんて」
「フェイトと互角なんて!」
「一応なのはは俺が鍛えてやってるからな。もっともなのはには素質があった分楽だったがな」
(アレで楽ってどんだけ…)
「もっともまだまだ伸びるから甘やかさんがな」
(やっぱり鬼だ)
だが、結局この勝負の勝敗を分かつのは思いの強さだな。。む、海岸沿いに移動したな。俺達も海岸が見えるビルの屋根に飛ぶ。
ん?…この魔力はカス1か。チッ!気付きやがったか。仕方ねえか。それに管理局の監視の視線も感じる。教えてないのにな。
ユーノか。喋りやがったな。ま、口止めしなかった俺も悪いがな。さっきよりも激しい攻防になってきたな。これはどっちが先に大技を繰り出すか。
む?フェイトがなのはをバインドで動きを封じた。そしてフェイトは呪文を唱える。フェイトの奴、大技を繰り出す気か。
「あ、あれは…!」
「どうしたの?」
「リョウ!フェイトを止めてくれ!アレはヤバいよ!」
「これは2人の戦いだ。邪魔は無しだ」
「アレは本当にヤバいんだ!あのままだとあの子もフェイトも…」
「なのは!」
ユーノがなのはの援護に行こうとしたが俺が止める。
「何故!?」
「悪いがこれは2人の戦いだ。介入は許さない。見守るだけにしろ。行こうとしたら…俺は容赦しない」
そろそろ戦いが終わる。
フェイトSIDE
私はあの娘の動きを封じて私の最大の大技を繰り出す準備をする。
「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル」
あの娘はバインドから逃れようとしてるけど遅い。これが私の最大魔法!
「フォトンランサー・ファランクスシフト!撃ち砕け、ファイヤー!!」
フォトンランサーを何十、何百いや千以上をあの娘に撃ちまくる。
「なのはーー!!」