創造神の誕生(後)
□なのは編 第14話 運命(フェイト)に立ち向かえ!抗え!切り開け!
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リョウSIDE
「貴女の事が大好きよ」
その言葉を聞いた瞬間、フェイトはその場で崩れ目に大粒の涙をポロポロ流す。
「アルフ…フェイトを見守ってくれて…ありがとう」
「!?」
プレシアはアルフに礼を言う。アルフはプレシアに礼を言われてびっくりする。
「リョウ……貴女のおかげで私は本当の気持ちに気付いたわ。本当にありがとう……フェイトとアリシアをよろしく頼むわね…」
画面が消え、警報が鳴り響く。どうやらジュエルシードが発動し時の庭園は強力なエネルギーが渦巻いているようだ。リンディ達は慌ただしくなっているが、俺達はそんな事に構ってる暇がなかった。
「リョウ…アンタ知ってたんだな。フェイトの事を…!」
「…ああ」
「ッ!!」
グッ!…アルフに殴られた。別に痛くはない。ただ…心は痛かった。
「なんで黙ってたんだよ!なんで…」
「知ればどうなるか、今のフェイトを見ればわかるだろ」
「グッ…」
俺はフェイトを見る。
「すまないフェイト」
「……リョウは…悪くないよ……」
まずいな…整理が追いついてない。俺もこうなるとは思ってなかった。想定外過ぎた。
「悪いが俺とフェイトとアルフは3人で話をしたい。お前達は先に現場に行ってくれないか?」
「………そうね。よろしく頼むわね。なのはさんにユーノ君にケン君。悪いけど一緒にご同行願いないかしら?」
俺は頷き、フェイトとアルフを部屋まで一緒に移動する。とりあえず、話をしないとな。
3人称SIDE
なのは達は至急現場に向かうようにリンディから指示をだされ、転送装置に向かう。そんな中、ケンだけは考え事をしていた。
(どうなってんだよ!原作だとあのイカれババアはフェイトを嫌いだと言うところだろ!なんでこうなってんだよ!あいつか天あのモブ野郎がなにかしやがったな!そうに違いねえ!クソッタレ!殺るのは簡単だが、そんな事をすればヤバい事になっちまう!仕方ねえ!)
ケンは決意した表情になって、セクトを呼びなのは達と別れて近くの部屋に入る。
「なんだ貴様。俺達はこれから現場に行かなければいけないって時に」
「アンタ…この世界の事知りたくないか?」
「なんだと?」
ケンはセクトにこの世界の事を教えてやると言ってきた。その目には何か企んでいる目だ。
「どういうつもりだ?」
「オレの野望を邪魔する奴がいてな。そいつを殺してやりたいがそんな事をしたら厄介な事になりそうだからな」
「だから、俺達管理局の権力が必要ってことか?」
「そういう事だ」
どうやら欲望のために協力しようって魂胆のようだ。セクトはこの世界の事を知りたかったので都合がよかった。もしかしたら自分が知らない女にも出会えると理解した。
「いいだろう。協力してやろう。だがまずはこの世界の事を話せ。それからだ」
「わかった」
協力する事が決まった。2人は同じ思考、つまりハーレム目的だからだ。ケンはセクトにこの世界の事を話した。この無印にA's、さらにStrikerSの物語を。セクトはStrikerSの物語を聞いて興奮した。セクトは胸が好きなのだ。だからStrikerSの物語はまさにパラダイス、理想郷なのだ。
「ほうほう…いいね。つまり後十年経てばあの少女達も大人のボインになるのだな」
「まあな!だから今の内に唾かけとかないとな!」
「くっくっくっ…いいねぇ。いいだろう!絶対に協力しよう!」
「ああ!よろしく頼むぞ!」
2人は下卑た笑みを浮かべる。イヤらしい妄想を浮かべヨダレを垂らす。2人は誰をハーレムメンバーを入れるか決めあう。
「それじゃあ…」
「ああ…」
((一時的に入れさせてやりよ。どうせ貴様はオレ(俺)が殺してやるからな!全ては女はこのオレ(俺)のものだ!))
2人握手をし、同じことを考えていた。所詮は同じ穴のムジナだ。下卑た笑いが部屋内に響いた。
フェイトSIDE
頭が混乱してこんがらがっている。母さんの事、アリシアの事、そして…私の事……私はアリシアのクローンで母さんは私の事が嫌いでだけど本当は好きで………わからない。
わからない、わからないよ!なにが何なのかわからないよ!一つわかっているのは私は造られた存在だという事だけ…
「フェイト…」
アルフ…アルフも混乱しているんだ。そうだよね。いっぺんにいろんな事がわかったのだから。
「フェイト」
「リョウ…」
「泣きやんだか?」