番外編
□つよきすな世界
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新生第七班がユラム奪還任務に赴いている頃、サスケ達3人は木の葉の森で立ち並んでいる。
「準備はいいか?」
「俺はいつでもいいぜ!」
「私も…」
「よし…そんじゃ行くか」
なにをしようかというと本編の時空間忍術を呼んでください。時空間忍術、次元転移の術を本格的に行おうとしているのだ。
本人達にとってはただの旅行感覚にすぎない。
(あの時はランダムとはいえNARUTOの世界をイメージしてたからな。今回は本当にランダムでの転移だ。さて、どうなるやら)
サスケは印を結ぶ。
「次元転移の術!!」
左手を地面につけ術を発動する。煙に包まれサスケ達3人は消えた。
ここは日本の松笠私立学校…学校名は竜鳴館。そこの生徒会室竜宮の一階の部屋で生徒会メンバー達(一名除く)はいつものごとく暇を持て余していた。
「暇ね〜。よっぴー、なにかない?」
「何もないね。仕事もほとんどないし」
「ないなら帰ってよろしいですか?」
「ダメよ。もしかしたらなにかあるかもしれないじゃない。だからまだここにいなさい。これ命令よ」
「…わかりました」
1年生【椰子なごみ】は帰ろうとしたが生徒会会長の【霧夜エリカ】の命令により却下された。ちなみによっぴーの本当の名は【佐藤良美】である。
「なぁレオ、なんか面白い事ないのかよ。なんかあるだろ?なぁ!」
「ねぇよ!お前はビスケットでも食っとけ」
「でも本当に暇だな。こういう時はなにかしてないとダメだな。身体が鈍っちまう」
「なら、生徒会メンバーを増やすってのはどうだよ。姫も綺麗所が多い方がいいだろ?」
「そういう名目でナンパでもするんだろ?」
「何故わかった!」
「てめえは単純なんだよフカヒレ!」
「うるせぇよカニ!てめえは菓子でも食って太っちまえ!」
「んだとコラァ!フカヒレ、てめえはいっぺん死にやがれ!」
マンガを読んでいた【蟹沢きぬ】は【対馬レオ】に面白いのないかと聞くがビスケットで逸らす。【伊達スバル】はソファーに寝たおれて欠伸をする。
フカヒレこと【鮫氷新一】とカニはいつものごとく喧嘩を始める。もっともフカヒレはカニにボコボコにされる。
「対馬君。なんか芸をやりなさい」
「無茶いうなよ姫。芸をするにしても道具がねえよ」
「だったらフカヒレかカニを使ってやりなさい」
「というわけでカニ、芸の道具になれ」
「ふざけんな!フカヒレを使えよ!」
「姫!俺、芸ができるぜ!よっぴーのストリップショーという芸をぶけらっ!」
「あ〜あ、またフカヒレが自爆しやがったよ」
「本当にうるさい先輩達ですね」
レオ達は相変わらず漫才をし、なごみはやかましい彼等を見て少し苛立つ。それに気付いたカニがいつものように喧嘩になるが身長の差であっさり負かされる。
「あ〜あ、なんか面白い事でも降ってこないかしら?」
「降ってきたらそれはそれで困るよぅ」
と、そんな時…
「か、会長!!」
「なに?いきなり入ってきて…アンタみたいな人が簡単にしかも無断で入ってきていい場所じゃなくてよ!」
「エ、エリー…それはないよ。ごめんなさい、どうしたのですか?そんなに慌てて…」
エリカはいきなりの訪問に多少の怒りを表しながら言うが、よっぴーが抑えて代わりに聞く。
「は、はい!実はさっきグラウンドで突然煙が出てきて!しかもそかから3人の人が!」
「そういえばさっきからグラウンドの方が随分騒がしいな」
スバルがソファーから起き上がり窓から眺める。
「そう…行ってみるわよ!」
「エリー!?」
「竜鳴館でなにか起こったのなら生徒会である私達が原因を調べるのが義務よ!それに…」
「「「それに?」」」
「なんだか面白そうじゃない!私のカンがそう告げてるのよ!」
エリカのカン発言と面白そうなものを見つけた子どものような表情を見て、よっぴーとなごみと対馬ファミリーは呆れ果てため息を吐く。
「行くわよ?遅れないでよ!」
「ま、待ってよエリー!」
「…おいどうすんだよ?」
「決まってんじゃん!行くに決まってんだろ!」
「そうだぜ!もしかしたら美人が現れたのかもな!」
「フカヒレの妄言はおいといて俺も興味あるな。行ってみようぜ!」
「しゃあねえな。行ってみるか!」
エリカとよっぴーは一足先に竜宮から出、グラウンドに向かう。対馬ファミリーも後を追う。なごみも仕方なくレオ達の後を追う事にした。