創造神の誕生(前) ―T―
□第8話 サバイバル演習そして下忍合格
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カカシの奴がナルトに説教してやがる。ここだ!やっと隙をみせやがった!俺は手裏剣を幾つか投的する。全て直撃!やったか?…!変わり身!バレたか。移動しないとな。少し広い所に降り立つ。
「ぎゃあああああ!!」
デコの悲鳴。
「忍戦術の心得その2幻術…サクラの奴、簡単に引っ掛かっちゃってな」
ふん、あのデコなら簡単に掛かるだろ。何の取り柄もない奴だ。だが…
「俺はアイツらとは違うぜ」
「そういうのはスズを取ってからにしろ。サスケ君」
取ってやるさ。仕掛けも万全だ。
「里一番のエリート、うちは一族の力…楽しみだなぁ」
吠えてな。俺はすぐに手裏剣を数枚投げる。カカシはあっさり躱す。
「バカ正直に攻撃してもダメだよ」
バカめ。そんな事するか。
「…!」
(トラップか!?)
そうだ。今のはトラップを発動さする為の手裏剣だ。しかしカカシは躱す。その躱した方向に向かい接近戦で仕掛ける。連続攻撃でカカシの両腕を封じる!そして…もらった!
(!こいつ!)
チッ!気付かれてバックステップで躱された。惜しかったな。後少しだったのに。気付いたらカカシの奴本をしまってやがる。読む暇がなくなったな。
「ま、あの2人とは違うってのは認めてやるよ」
「フン!」
いくぜ!俺は印を結ぶ。食らえ!うちはの十八番!
「火遁・豪火球の術!!」
「な、なにィ!?」
(その術は下忍のできるような…チャクラがまだ足りないはず!)
俺はカカシに豪火球を放つ!カカシのいたところに小さなクレーターができる。やったか?…!いない。何処に?
「下だ」
なに!?しまった!これは土遁系の!
「土遁・心中斬首の術!」
「ぬおぉ!」
俺はカカシによって地面に埋められた。首だけは太陽に晒されている。やられた!抜け出せない!目の前にカカシが現れた。
「忍戦術心得その3!忍術だ。…にしてもお前はやっぱ早くも頭角を現してきたか。でもま!出る杭は打たれるって言うしな。ハハハ…」
……ニヤッ!
「?どうした?」
「ようやく本当の隙、見せたな!」
3人称SIDE
その瞬間、サスケは音をたてて消えた。
(?!!か、影分身…だと!?)
カカシはとても驚いた。そう…このサスケは分身体であったのだ。
(それじゃあ本物は?それにしてもどうしてサスケも影分身が使えるんだ?それにしてもこの音は?)
そんな事を考えながら警戒してるとチリンチリンっと音が聞こえてくる。
「??!!」
「ヘヘッ!スズを取ってやったってばよ!やったなサスケ」
「ふん。当然だろナルト」
(な、なに!?まさか最初から2人は組んでいたのか!?)
振り向くとそこにはスズを持ったナルトとサスケがいた。そう、2人は合図と同時に影分身を使い、本体は別の場所に隠れていたのだ。
カカシの本当の隙を作るまで。そして、カカシからスズを取ったのだ。
(なるほど、ナルトがサスケに教えたのか。しかしどうして?)
カカシは何故ナルトとサスケが仲がいいのか気になった。カカシは知らない。2人はリョウに鍛えられたことを。そして2人は親友である事を。
「スズは取ったってばよ。カカシ先生」
「あ、ああ…」
カカシが言う前に時計の目覚まし音が鳴り響く。時間になった。
「…とりあえず丸太のとこまで行くぞ」
「おう!」
「ああ」
カカシは今は考える事をやめた。いずれ知るだろうから。
サクラは幻術から目を覚まし、丸太に縛られている。腹の音をならしながら。ナルトとサスケはゆっくりと弁当を食べている。
「おーおーサクラ、腹の虫がなってるねー。でだ!ナルトとサスケはスズを取ったから合格。で…サクラ、お前もアカデミーに戻る必要もない」
「え?」
(いいのかな?あれで私、気絶してただけなんだけど)
〔愛は勝つ!しゃーんなろー!!〕
「そう…お前、忍者やめろ!」
「!」
(そりゃあそうだよな。あれじゃあな)
(所詮、頭だけの奴だったって事だ)
サクラは合格できたと喜んでいたがカカシの口から出た言葉は非情の一口だった。ナルトとサスケはサクラについて辛口評価を下す。
「どうしてなんですか?どうして!?」
「お前が何も理解出来てない小娘だったって事だ」
「?」
サクラは何故自分だけやめろなんて言われたのか癇癪を起こす。カカシは優しく話すがサクラは全くわかっていない。カカシに少しずつ怒りが込み上げる。