創造神の誕生〜vividな外伝〜

□Memory02 セイクリッド・ハート
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「えへへ…実は名前も愛称ももう決まってたりして。そうだママ!リサーチしてくれたってことはアレできる!?アレ!!」

「もちろんできるよ…セットアップしてみて…」

「「…?」

よ〜し!さっそくやってみよう!お庭に出てやらないと。ふぅ…少し緊張するな。……よし!
「マスター認証、創神ヴィヴィオ。術式はベルカ主体のミッド混合ハイブリッド。わたしのデバイスに個体名称を登録…愛称(マスコットネーム)は【クリス】。正式名称は【セイクリッド・ハート】。いくよクリス!セイクリッド・ハート!セーーットアーーーップ!」

魔法陣が敷かれ、光に包まれる。その中でわたしは大きくなりバリアジャケットを装着する。いわゆる大人モードだ。

「ん…!やったあ……!ママありがとー!」

「あー上手くいったねー」

〔Excellent!〕(お見事です!)

「すごいすごい」

「へぇ〜、改めて見ると本当に魔法ってなんでもアリよね。ま、旦那さまも同じような事を小学生の頃にやってたもんね」

ママ達も喜んでくれてる。よかった〜ってアレ?

「フェイトママ?アリシアママ?」

フェイトママはへたりこみ、アリシアママはポカーンっとした表情でわたしを見つめてる。なんで?

「……あ」

「なのは…ヴィヴィオが、ヴィヴィオがぁぁー!!なんで聖王モードに!?」

「いや、あの落ち着いてフェイトちゃん。これはね?」

「ちょ…なのはママ!なんでフェイトママに説明してないのー!」

「いやその…ついうっかり」

「うっかりってー!!」

アレ?アリシアママはなにも言わないの?

「アリシア…アナタはそこまで驚いてないのね」

「驚いてるわよアリサ。びっくりしたわよ。まあでもフェイトのようにショックとかはないわ。それにしてもアリサとすずかはなんで知っていたの?」

「私とアリサちゃんはたまたまなのはちゃんとヴィヴィオとの練習を見て知ったの?私もアリサちゃんも驚いたけどね」

「本当に驚いたわねー。まさかヴィヴィオが…」

「って姉さんはもっと驚こうよ!」

えっと…こういうのをなんて言うんだっけ?確か…テラカオス。



3人称SIDE



同時刻、ナカジマ家では陸士108隊隊舎にいる姉【ギンガ・ナカジマ】からある連絡がきた。

「……連続傷害事件?」

『ああ…〈事件〉ではまだないんだけど』

「どゆこと?」

元ナンバーズの1人【ノーヴェ・ナカジマ】がどういうことなのか聞く。

『被害者は主に格闘系の実力者。そういう人に街頭試合を申し込んで…』

「フルボッコってわけ?」

『そう』

「あたし、そーゆーの知ってるっス!喧嘩師!ストリートファイター!」

「ウェンディうるさい」

【ウェンディ・ナカジマ】が興奮したように答え、【ディエチ・ナカジマ】がウェンディを戒める。

『ウェンディ正解。そういう人たちの間で話題になってるんだって。被害届が出てこないから事件扱いではないんだけど、みんなも襲われたりさないように気をつけてね』

「そう…」

「気をつける。つーか来たら逆ボッコだ」

ノーヴェは勇ましく回答を言う。

「ふむ…これが容疑者の写真か」

【チンク・ナカジマ】が容疑者の写真を要望する。

『ええ。自称『覇王』【イングヴァルト】』

「それって…」

『そう。古代ベルカ、聖王戦争時代の王様の名前』




「むかしむかし、花咲く庭で3人は出会って…抱きしめ合って『親子』になって3人の時間は静かに優しく流れていってるんだって思ってたんだけど…それがなんでまたこんな事にッ!?」

「あ〜え〜と…」

「それよりフェイト。その回想のような言い方は止めたほうがいいよ。かなり痛い人にみえるわ」

「はうっっ!」

フェイトは回想付きの質問をするが、アリシアのハズい発言に落ち込む。なのはとヴィヴィオは困った顔になる。

「いやあのねフェイトママ?大人変化自体は別に聖王化とかじゃないんだよ。魔法や武術の練習はこっちの姿の方が便利だから。きちんと変身できるように練習もしてたの。なのはママにもみてもらってもう大丈夫だねって」

「そうなの!」

「でも…」

「ん…クリス、変身解除(モードリリース)!」

フェイトは心配する顔になりヴィヴィオは困った表情になる。ヴィヴィオは思案し元の姿の状態に戻る。

「なにより変身したってヴィヴィオはちゃんとヴィヴィオのまんま!ゆりかごもレリックももうないんだし」
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