創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory04 2人の主人公〜byオリキャラ〜
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お互いに謝り合いお礼をしようとするが、平行線でどちらも動かない。困り果てた2人はどうしようか思案する。
「とりあえず、食堂に行こうか。話はそれから」
「そう…ですね」
ロクサスとアインハルトは食堂に行く事になった。食堂に着くと生徒達が沢山居るので注文も大変そうだ。そんな中、ロクサスとアインハルトはメニューを注文し、少し離れたテーブルの席に座る。
「いつも食堂に来られるのですか?」
「いや、時々かな。うちの姉貴がお弁当を作ってくれる時があるから」
とりあえずアインハルトは当たり障りない質問をする。なんとか話すきっかけがほしかったから。
「?ご両親は?」
「…6年前に他界している」
「!…すみません」
「いや、気にしてない。そういう君は?」
「私は両親がすでにいないので」
「そうか…」
そこから会話は途切れる。
(どうしましょう。なにか話せる会話はないのでしょうか?あまり他人と喋る機械は少ない方なので)
(う〜ん、オレはあんまり他人と接点をもたないからな。アレやってるから尚更…どうしよ)
2人はこの沈黙した空気をどうしようか思案する。と、アインハルトはロクサスの首に飾ってある物に目をつける。
「あの…」
「はい?」
「それ、デバイスですよね」
「ん?…ああ、そうだよ。これはブレイク・スター。オレのデバイスだ」
〔初めましてレディ〕
「インテリジェントデバイスですか?初めまして、アインハルト・ストラトスです」
アインハルトはブレイクに名前を言いお辞儀をする。デバイスにお辞儀をするとは何ともシュールか。
「アインハルトはデバイスは無いのか?」
「はい…少し理由があって作るのが難しいらしく。それに作り手も…」
「そうなんだ」
少しずつ会話が増えていきはずんでいった。
放課後になり、ロクサスとアインハルトは一緒に帰る。ロクサスは駅に乗りある場所に行く。そこは…時空管理局のとある陸士訓練校の訓練場。
実は、ロクサスは管理局の陸士訓練生で時々参加しているのである。今日は訓練に参加する。
「さて、始めようか。ブレイク!セットアップ!!」
ロクサスはセットアップする。バリアジャケットの服装は黒の長袖で灰色のジーンズ、肩までしかないジャケット。
デバイスモードは鉤爪という珍しいタイプの武器だ。そして…いつもの訓練が始まる。その頃、アインハルトは覇王となりノーヴェに勝負を仕掛けていた。
ロクサスSIDE
訓練を終え家に帰り夕飯を食べて風呂に入り寝る。次の日になり、オレはいつもの時間に学院に登校する。教室に入り一時間目が始まる。
アレ?…昨日のあの娘、アインハルトがいない。どうしたんだろう?
「ええ、アインハルトさんは少し遅れてくるという事らしいです」
遅れてくる?なにかあったのかな?事件に巻き込まれたとか?…来たら本人に聞いてみよう。授業が始まり丁度三時間目になった時、アインハルトが登校してきた。
「アインハルト」
「あ…ロクサスさん」
「なにかあったのかい?」
そう聞くとアインハルトはうつむく。話づらい事なのかな?
「あの…お昼休みにお話します」
「?わかった」
チャイムがオレとアインハルトは席に戻り授業に集中する。昼休みになり、今日も食堂でご飯を食べる。
「なにかあったのかい?」
「少し、ありまして…」
そうなんだ……オレはなにを言ったらいいのかわからない。どうしよ………そうだ。
「ねぇアインハルト。今日の放課後予定はある?」
「え?…実は予定がありまして。すみません」
「そうなんだ。ねぇ…ゆかったらオレも行ってもいいかな?」
「え?」
今日は訓練も無いからどうしようか思ってたんだ。もし予定が無かったら少し相手をしてほしかったな。彼女、アインハルトはかなりの腕だとわかったから。
でも、アインハルトは予定があるんだ。よかったら連れてってほしいな。
「………いいですよ」
「本当?」
「はい」
「ちなみに何処に?」
「まず、喫茶店で待ち合わせをして区民センターに」
という事は誰かと勝負でもするのかな?アインハルトの強さがわかるかも。
「わかった。じゃあ放課後に。とりあえずご飯を食べよう」
「はい」
オレとアインハルトは早くご飯を食べる。