創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory09 弟がいる姉はシスコンで貞操を狙っている
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3人称SIDE
話が終わったらしくロクサスは自室から出てきた。
「あ!そういえば自己紹介がまだだったわね。私は【シオネ・アルシュタート】。ロクサスのお姉さんよ。よろしくね♪」
「姉貴…まだ名乗ってなかったの?」
「あはは…すっかり忘れていたわ」
実はシオネはまだ名乗ってなかったのだ。ロクサスは呆れ果て、アインハルトはそういえばっと思い出した。シオネは笑ってごまかす。
「それにしてもロクサス、いつの間にこんな可愛い彼女をゲットしたのよ?詳しく教えなさい!」
「かかか、可愛い…////フニュゥ…////」
「かか、彼女!?////な、なななにを言ってるの姉貴!////」
「大丈夫。ロクサスがそんなナンパみたいな事しないってくらいわかってるわ。それからいつも言ってるわよね。私の事を姉貴じゃなくてお姉さんかお姉ちゃん、またはお姉様と呼びなさい?」
「いやだよ!恥ずかしい。姉貴か姉さんで十分だろう」
シオネはどうやってロクサスがアインハルトを引っ掛けたのか気になった。もしかしたら今後、ライバルになりかもしれないのだ。
シオネはロクサスに自分のを呼ぶ呼び方を変えようとするのだがロクサスは拒否する。実は何回も変えようとするのだが、そのたんびに拒否されるのだ。
だがシオネは諦めない。何故なら…
「ただいま〜!!」
その時、玄関から明るい声が聞こえてきた。アインハルトは?マークをうかべるがロクサスとシオネは落ち着いている。
「お帰りなさい!今日は少し遅かったわね。どうしたの?」
「ただいまお姉ちゃん!今日は友達と一緒に帰って少し寄り道したの!あ!ただいまお兄ちゃん!」
「お帰り。おっと!相変わらず甘えんぼだな」
「エヘヘ〜!」
「羨ましいわ!ならば私も!」
「姉貴はダメだ!」
アインハルトの目に写ったのは、赤のショートヘヤーの女の子だった。St.ヒルデ魔法学院の初等科の制服を着ている。
女の子がロクサスのむぬに飛び込み抱き付く。
「あの…」
「ん?お兄ちゃん。この人誰?まさか、彼女!?」
「違う。ごめんアインハルト。この子はオレの妹の…ほら、挨拶」
「は〜い。初めまして。【アミア・アルシュタート】!6歳です!初等科3年生です!」
「妹さんですか。初めまして、アインハルト・ストラトスです。ロクサスさんと同学年です」
アインハルトとアミアは互いの自己紹介をする。アインハルトは驚いた。まさかロクサスに姉だけでなく妹もいた事にだ。
「彼女じゃないならなんで家にいるの?」
「ちょっとね。スパーを一緒にね」
「ふ〜ん」
その後、アインハルトはロクサスの家族と食事を取る。アインハルトはシオネと料理をする事になった。アインハルトは料理ができないのでシオネに教えを乞う。
手つきはたどたどしかったが、シオネの教えがよかったのか初めての割には上手くいった。
「お姉ちゃん美味しいよ!」
「ふふ…ありがとう。これね、アインハルトも手伝ったのよ」
「そ、そんな…わたしはただほんのちょっとジャガイモを切ったり煮たりくらいしかしてません」
ちなみに食べているのはホワイトシチューである。
「うん。とても美味しいよ」
「あ、ありがとうございます////」
「お姉ちゃん…アインハルトお姉ちゃん、もしかしてお兄ちゃんの事」
「そうらしいわ。まだ自覚なしだけどいずれ知るわ。けど安心しなさい。ロクサスは私達2人のよ」
「うん!」
シオネとアミアは小声でなにかを話している。ロクサスとアインハルトは気付くがなにを話しているのかまではわからない。
「ご馳走さまでした。とても美味しかったです」
「よかったわ。1人で大丈夫?」
「大丈夫です。夜1人で帰る事はなれてます」
食事を終え、アインハルトは帰る事になった。シオネは1人で帰る事が平気かと聞くとアインハルトは慣れていると答える。
「ダメよ。いくら慣れてるとはいっても女の子なのよ。私が一緒に送っていくわ」
「でも…」
「姉貴。オレが送るよ。こういうのは男のオレの役目だよ」
アインハルトは送るのを断ろうとするが、シオネは反論を許さないとばかりに押す。もちろん理由がある。それはロクサスは自分と妹のものだとキツく言うだけのためだ。
しかし、ロクサスが代わりに送ると言う。アインハルトはびっくりした表情でシオネは少し頬を膨らませてロクサスを見る。
「ロクサスが送る必要無いわ。私が送れば十分よ」