創造神の誕生〜vividな外伝〜

□Memory14 川遊びは元気いっぱい
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すると、ヴィヴィオさん達がなんと水柱ができて前方に進んだ!ヴィヴィオさんは特に大きかった。ただの拳なのにこんな事ができるなんて。
ロクサスさんも驚いています。これが…水斬り。

「アインハルトとロクサスも格闘技強いんでしょ?試しにやってみる?」

「はい」

「やってみます」

私とロクサスさんは川に入ります。水中じゃ大きな踏み込みは使えない。抵抗の少ない回転の力でできるだけ柔らかく!

「ハッ!」

……あれ?確かに水柱は高く上がりましたけど前方には進んでいません。ロクサスさんのも私ほど上がりませんが同じく進んでいません。
何が違うのでしょう?

「おまえ達のはちょいと初速が速すぎるんだな。初めはゆるっと脱力して途中はゆっくり…インパクトに向けて鋭く加速。これを素早くパワーを入れてやると…」

そう言いながらノーヴェさんは蹴りあげると水柱ができてかなり前方に進みました。しかも足元まで見えます。すごい…これが水斬り。

「こうなる」

これでコツはわかりました。構えは脱力。途中はゆっくりでインパクトの瞬間にだけ…撃ち抜く!……やりました!さっきよりたょっと前に進みました!

「これが水斬り。まだ上手くいってないけど」

ロクサスさんも私ほどではありませんがさっきよりちょっと前に進んでいます。

「も、もう少しやってみていいですか?」

「オレも」

「はいッ!」

「構いませんよ」

「どんどんどうぞー!」

これは思ってたより楽しく、難しいですね。改めてこの旅行に参加してよかったと思います。



なのはSIDE



アインハルトちゃんにロクサス君、楽しんでくれてるかな?楽しんでくれたら嬉しいな。

「ヴィヴィオ達が一緒ですしきっと大丈夫です」

「ノーヴェ師匠もついてくれるしね」

「ありがとうございます」

遊びながら練習できるから今頃は驚いたりついていこうとしたりしてるのかな?

「ところでみんなは大丈夫ー?休憩時間延ばそうかー?」

「だ……大丈夫でーーすッ!」

「バ…バテてなんか……いないよ…?」

みんなかなり疲れてるね。目でみてもわかるよ。特にキャロなんかヤバいかもだよ。フェイトちゃんやティアナだって膝ついたりしてるよ。

「そういえばリョウさんは?」

「リョウ君ははあそこ」

私が指刺すところに木のてっぺんに右足の指だけで立ってるリョウ君がいる。いわゆる精神統一…さっきまでフェイトちゃん達の訓練に参加して10週以上もして今はあそこにいる。
相変わらずリョウ君はすごいスタミナなの。

「ティア頑張ってーー!」

「うっさいバカスバル!言われなくてもッ!」

みんな頑張れー。



3人称SIDE



「「「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…」」」

川の近くの木陰でヴィヴィオとアインハルトとロクサスは呼吸を整えながら休憩している。その近くにトウヤがタオルとスポーツドリンクが持って待機していた。
ちなみにノーヴェとリオとコロナとルーテシアは先に上がっておりロッジに行った。

「全く…震えるまでやってるなんて。さすがに限度があるよ」

「あはは…」

「申し訳ありません。」

「ごめん」

トウヤはやれやれとした表情で3人にタオルとスポーツドリンクを渡す。3人は震えながらもタオルで身体を拭き、スポーツドリンクで水分を補給する。

「さてっと、そろそろ戻らないと昼ご飯に遅れちゃうね」

「あ…確かに」

「といっても私達は今、少し歩ける体力が…」

「オレとアインハルトはここでもう少し休んでから行くことにするよ。君はヴィヴィオを背負って先にロッジに戻ってくれ」

「え?」

「わかった」

「…えぇ〜〜〜!////」

ロクサスは自分とアインハルトは少し休んでから戻ると言い、トウヤにヴィヴィオを背負って先に戻ってと促す。
トウヤはいつもと変わらぬ表情で頷き、ヴィヴィオは顔を真っ赤にして叫ぶ。それをそうだろう。ヴィヴィオはトウヤに好意を抱いているのに背負うという行為をしてロッジに戻るのだ。
さすがに恥ずかしいのだ。

「背負うって、あのえと…あぅ〜////」

「?どうしたのヴィヴィオ顔が真っ赤だよ?」

「な、何でもないよ!////なんでも…////」

「ロクサスさん…もしかして、気付いてやったのですか?」

「やっぱりそうなんだ。ちょっと気になってね。まさかと思ってたんだ。それにしても、トウヤは気付かないんだな」

「鈍感なんでしょう」
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