創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory16 リョウ対2人の主人公〜1対1〜
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!!リョウさんも鉤爪の斬撃を放ってかた!二つの斬撃がぶつかり爆発する。ど…どうなったんだ?…!そんな…リョウさんの斬撃はまだいきている!
オレの斬撃が消えた。……負けちゃった。リョウさんの斬撃を食らい吹き飛ばされた。
「お前の実力は十分に理解した。結果発表はもう1人と戦ってから教える」
「……はい」
合格したいな。弟子入りすればきっともっと強くなれるはずだ。次はトウヤの試合か。ゆっくり起き上がる。頑張れよ!
トウヤSIDE
なにあの強さ。いや、強そうなのはわかっていたけどいくらなんでも強すぎでしょう!さっきからの一連の動作があまりにも滑らかでまるで舞うようだった。
僕と同じ転生者だけどレベルが桁違い過ぎる。勝てない。まあ、自分は弟子入りには興味無いけどどれだけ戦えるのかは多少あるかな。
リョウさんはクローから剣に変更した。
「準備はいいな?
「はい!」
「いつでもいいぞ。きな」
剣を握り締め、腰を低くして構える。僕は一気に駆ける。低い体制から剣を振るう!
「デヤアアアッ!!」
けど、リョウさんは軽く防ぐ。僕はあらゆる方向から斬撃を繰り出していくが、全て躱されるか防がれる。やっぱり簡単にいかない。
こっちは本気でいってるのにまるで読まれている。
「かなり変則的な攻撃で悪くはない。…が、威力がない!」
「ウオッ!」
あっさり弾き飛ばされた!威力がない…これでも結構力入れてるのに。
「こっちからいくぞ」
うわっ!リョウさんが攻撃してきた!リョウさんの斬撃が激しすぎる!防ぐので精一杯だ!むちゃくちゃ速い上に重い!
僕はリョウさんの兜割りを必死な受け止める。
〔お前転生者だろ?〕
!?リョウさんから念話がきた。やっぱりこの人は僕が何者なのか気付いている。なんだか少し警戒されてるもんな。
〔お前はどうやら俺がいままで出会った転生者どもの中ではまともな部類のようだ〕
僕以外の転生者とも会った事あるんだ!それにまともな部類っていったい?どっちにしても僕はこの人にどう思われているんだ?
〔お前にならヴィヴィオ達を任せられそうだな。ヴィヴィオ達もお前に信頼をおいてるようだしな〕
(ただ、こいつは好意にはかなりの鈍感のようだな。ヴィヴィオ達も大変だな)
えっと…これってもしかして信頼されてる?え?俺はてっきり敵対されてると思ってたから…よかった。もし敵対されてたら…怖っ!
〔だが、ヴィヴィオ達を守る為にもお前は強くならなければならない。だから…本気を出せ〕
?!!やっぱり気付いている!リョウさんは俺の真の力に気付いている!でも…あんまり見せたくないし力を使いたくない。
僕は平穏に過ごしたいんだ!だから力は絶対に使わない!
〔本気を出して力を魅せてみろ。じゃないと………死ぬぞ!〕
「うあっ!グハッ!」
剣の振り上げでガードごと浮かされ宙に浮く。そのまま僕は蹴りを入れられ上空に吹き飛ばされる……ハッ!背後から気配がして振り向くとリョウさんが!
いつの間に…グフッ!今度は剣で吹き飛び、地に…ガッ!顔を掴まれ……グハアアッ!
アインハルトSIDE
いつの間にかトウヤ君が上空に吹き飛ばされ、そこからさらに地に落とされ顔を掴まれ叩き付けられた。ほんの一瞬の間にトウヤ君連続攻撃を食らわされた。
速い…私でもなんとか見切れる程度だった。さっきのヴィヴィオさんのお母様方の動きとは比べ物にならないくらい。
ヴィヴィオさんのお父様がトウヤ君の首を掴みながら持ち上げる。トウヤ君は宙ぶらりんになった。
「「「トウヤ君!」」」
ヴィヴィオさんとリオさんとコロナさんが叫ぶ。ヴィヴィオさんのお父様はトウヤ君になにか喋っていますがここでは聞き取れません。
目を瞑り苦しんでいるトウヤ君も反論でしょうか?していますが聞いてくれません。逆に反論されなんだか首を絞める強さが上がっているような。
このままではマズいです!トウヤ君が…するとトウヤ君の目がカッと見開き左手に持った剣でヴィヴィオさんのお父様の腕を斬ろうと振るいます。
しかし、その寸前に腕を引っ込めて躱しました。トウヤ君は首を擦り両手の剣を持って構えます………両手?あれ?なんで左手に剣があるのですか?さっきまでなかったのに。
「あれって…リョウ君のレアスキルと同じ」
レアスキル?どうやって剣を?
「投影魔術か」
「やっぱり知っているんですね。ブレイブ悪いけど…」
〔了解よ。モードリリース〕
トウヤ君はブレイブをリリースにして左手の剣を両手持ちにする。