ナルト短編
□アナタだけの瞳 (ナルヒナ)
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綱手を五代目にして数日…今日は4班合同任務をすることになった。始めての合同任務。しかも新人4班が一緒にだ。
いつも通りカカシが2時間も遅刻をし、集合場所に移動する。
「おっそ〜い!サスケく〜ん」
「ごぅるああ!サスケ君に引っ付くんじゃないわよ!いのぶた!!」
いきなりサスケを巡っての争いが始まる。いのがサスケに引っ付き、サクラがひっぺがそうとする。その中心のサスケはグッタリとする。
「オッス!シカマルにチョウジ!」
(おはようシカマル)
「よぉ、ナルト」
(よ。サスケもご苦労なこったな)
(そう思うなら助けろ!)
(表の俺じゃあ無理!つうか助ける気なし)
「やあナルト」
ナルトがシカマルに挨拶しながら心話の術で会話をする。サスケが助けを乞うがシカマルは却下する。
「ひゃっほおお!みっけー!」
「…」
「こ、こんにちは…ナルト君…」
(こんにちはナルト君!)
「オッスヒナタ!」
(よぉヒナタ)
第八班も合流してきた。ヒナタも心話でナルトと挨拶する。
「カカシ!アンタまた遅刻よ!何してたのよ!」
「どうせコイツの事だ。コイツラに何時間も待たせたんだろ」
「まったく!我が永遠のライバルながら恥ずかしいぞ!」
カカシはアスマと紅とガイに言われるが、本人には右から左へと流れていて聞いてない。
「おはようございます!サクラさん!」
「やっほー!」
「フン…」
「リーさん!まだ安静にしたほうが!」
「いえ!もう平気です!」
「オッスゲジ眉!」
「こ、こんにちは…ネジ兄さん」
「フン…」
さらにガイ班も合流する。ヒナタはネジに挨拶するが、返しもせず、鼻で笑う。
(ヒナタ。こいつ殺っちまうか?)
(俺が蟲で殺す。ナルトがする必要はない)
(ナルト君もシノ君も落ち着いて。大丈夫よ。気にしないで)
(だがよ!)
(ヒナタの言う通りだよ。それにこんな井戸の中の蛙なんか殺ってもしょうがないよ)
(カカシ…)
(それにこのお坊ちゃんは一応日向家の分家なんだ。お情けで生かしてやらないと)
ネジのその姿に恋人のナルトと兄貴分のシノは殺そうとする。しかし、ヒナタとカカシに止められる。2人は仕方なく止める。
その心話を聞いていたシカマルはは〜っと溜め息を吐いた。こういう時にとばっちりにくるのは自身なのだと理解していたからだ。
「今日は草刈りね。各班に別れて効率的にやらないと日が暮れちゃうからね〜」
カカシのやる気ない号令の元、作業を開始。
第七班は…というかナルトはブツブツ言いながら草を刈っていく。
(畜生…ヒナタと一緒ならもっともっと効率良くできんのに!なんで班でやらなきゃいけないんだよ!)
(ブツブツ言うなナルト。八つ当たりシカマルにしろ)
(おい俺かよ!)
(私も八つ当たりしていい?)
(…骨は拾ってやる)
(てめえ等…!)
心話が使える5人はブツクサ文句を言いながらも下忍としての動きをしながら刈る。
(!)
(どうしたシノ?)
(ここから4km先に他里の忍…おそらく上忍だろう。かなりの数が侵入してきた)
(おいおい!どんだけ侵入されてんだよ!最近甘いぞ結界班!)
(狙いは旧家かな?)
(だろうな。クソメンドクセー)
(どうする?殺っちまうか?)
(いや、ここはカカシ先生に任せようぜ)
((((了解!))))