リリカルCAPCOMStrikerS―弐―

□第三十九章 火事場の馬鹿力は限界を越えるという事だ
2ページ/4ページ

ハヌマシーン「そうですか。しかし、人間が人形と称しますか。奇妙ですね」

トーレ「なんだと?」

ハヌマシーン「人形とは物いわぬガラクタの事を指すのです。貴女は戦闘機人でしたね。私からすれば人間そのものです」

ハヌマシーンからすればトーレは人間と変わらぬようだ。その理由はトーレ自身あんまり人間っぽくないのと機械としての性能が低いからだ。
それにトーレは自分達の存在を侮辱されたと怒りさらに攻め立てる。しかし、やはり性能の差があり不利になり追い詰められる。
ハヌマシーンの棍での突きの一撃がトーレの腹部に直撃し岩に激突する。

トーレ「グハッ!」

ハヌマシーン「所詮この程度。それではそろそろ終わりにしてさせあげましょう!」

ハヌマシーンは腹部を抑えるトーレに近付き、棍を振り上げる。トーレは片手だけでガードしようとする。そんな事をすれば、片手は潰れ頭もろとも叩き潰されるのは目に見えている。
それでもトーレはそうするしかなかった。例え壊されるとわかっていても。

リイン「トーレ!」

ハヌマシーン「むっ!」

そこにリインが氷魔法でトーレとハヌマシーンの間に割り込みトーレの前に立つ。

トーレ「リインフォースU…」

リイン「大丈夫ですか!?」

トーレ「ああ…大丈夫だ。ネロは?」

リイン「ネロは1人で無双してるですぅ!」

トーレは何故リインがここにいるのか気になり、ネロはどうしてるのか気になった。リインは簡潔に答える。

トーレ「さすがはネロだな」

リイン「トーレ。リインとユニゾンしてくださいです!」

トーレ「なに?」

リイン「リインとユニゾンすればあの敵を倒せるかもしれないです!だから…!」

トーレ「それは、お前の考えなのか?」

リインはトーレに自分とユニゾンしろと言う。トーレは驚くしかない。今は味方だが、元は敵である自分にだ。
トーレはリイン自ら考え導き出した言葉なのか質問する。トーレは恐らく違うと思っている。

リイン「いえ…これはネロの発案です。私はイヤですが、仕方なしです!」

トーレ「(やはりな)…そうか。わかった」

リインは嫌そうに、トーレは仕方なさそうに互いの顔を見る。その時、氷が溶け壊れた。ハヌマシーンが先端に炎がついた棍でリインの氷魔法を砕いたのだ。

ハヌマシーン「今の攻撃は少々驚きました。しかし、所詮は目眩まし程度の技。それにちっこい小者が一匹増えたところでね。一緒に壊してさえあげましょう!」

トーレ「口論してる暇はなさそうだな。仕方ない。ほんとはいやだが、ユニゾンしてやる」

リイン「それはこっちのセリフですぅ!いきますよ!トーレ!」

トーレ「ああ!」

トーレ リイン「「ユニゾン・イン!!」」

ハヌマシーンが迫ってくるが、それより早くトーレとリインがユニゾンする。ハヌマシーンは棍を振り下ろす直前に止まり、バックステップで下がる。
そこにはユニゾンに成功したトーレがたたずんでいた。髪の色が白銀に変わり、魔力が増えた。

トーレ「勝負はこれからだ!」

ハヌマシーン「なるほど…融合という奴ですか。サイバーエルフに近いですね。さっきよりはパワーアップしてるようですね。面白い!」

ハヌマシーンは棍を回して構える。トーレはインパルスブレートを構える。

トーレ「いくぞリインフォースU!私の速度について来れるか?」

リイン〔それはこちらのセリフです!そっちこそリインの魔法を扱えるのですか?〕

トーレ リイン「「…いくぞ(いきます)!!」」

ハヌマシーン「いいでしょう!叩き潰してあげましょう!」

トーレはライドインパルスを、ハヌマシーンはファイアバウンドを繰り出し激突しあう。トーレのライドインパルスはパワーアップしていた。
威力が上がり、さらにリインの氷桔能力が加わった。氷と炎がぶつかるほか、地面が凍ったり、燃えたりし激しさを物語る。

ハヌマシーン「こ、これほどの威力とは…さすがのわたくしも予想外です!」

リイン〔こっちが有利です!このまま一気に決めましょう!〕

トーレ「ああ!これでカタをつける!」

トーレはますます速さが増す。ハヌマシーンはかろうじて見えたが…

ハヌマシーン「む!?これは…!」

なんと、ハヌマシーンの周りが氷の壁に包まれた。まるで見せないような感じだ。

ハヌマシーン「目眩ましですか?くだらないこけおどしですね。ハアアァァッッ!!!」

ハヌマシーンは先端に炎がついた棍を振るい回して氷の壁を壊す。しかし、これが罠だとはハヌマシーンは気付かなかった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ