闇夜の友愛 ―第四次忍界大戦―(完)
□忍界大戦開幕
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「…ムカついてきたぜ。俺が必ずこいつらを根絶やしにしてやる!」
サスケはクナイを構え、睨み付ける。
「サスケ。こいつら雑魚どもは俺1人で片付ける!」
「ナルト…」
ナルトが太刀を構えてそう言った。サスケとイタチはナルトを見る。
「お前がこんな雑魚どもと戦う必要はねえ!こいつらの狙いは俺だ。だからこの俺が引導を渡してやる!」
「…わかった。俺と兄貴は先に行く。さっさとこの雑魚どもを片付けて早くこいよ」
「ああ!」
ナルトは憎しみを持ってる奴等に自身が引導を渡すと言う。サスケはイタチとともに先に向かうと言う。
ナルトは力強く答える。サスケとイタチは木の葉の忍達を素通りして先に進む。
「行かすかあ!」
木の葉の忍達はサスケとイタチの後を追おうとするが、ナルトが回り込み立ち止まる。
「てめえらの相手はこの俺だ!」
「ふん!化け狐が!いいだろう!まず、てめえから血祭りにしてやる!」
「惨めに殺してやるよ!」
「ギャハハハ!!」
木の葉の忍達が下ひた笑いをする。ナルトは何も発せずに1人の忍を蹴り飛ばす。木に激突し身動ぎをする。
「な、なん、だと…!?」
「ケッ!弱い奴ほどよく吠えるとはこの事だな!」
「なんだと!」
「こいよ三下ども!格の違いを教えてやるよ!」
ナルトは太刀を肩に担ぎそう言い放った。
サスケとイタチは先に進む。そこに数十人の忍が立ちはだかった。しかもその忍達はサスケとイタチがよく知る人物達、その巴形の印は…
「うちは一族…」
「まさか、お前達と戦う事になってしまうとは…これが運命なら残酷だな」
「父上…母上…」
それは、滅亡したうちは一族だった。先頭は父フガクと母ミコトだ。
「親父にお袋。久し振りだな」
「サスケか?成長したな」
「サスケ。それにイタチ。まさか再会するなんて思わなかったわ」
「まさか…アンタらが穢土転生するとはな」
「…写輪眼対策だろうな。完全に足止めのつもりだ。そして揺さぶりだな」
カブトが考えた策である。カブトはサスケ達4人に気付いた時、当てる相手を考えていた。サスケ達うちは一族は困っていた。特にイタチはかなり参っていた。
イタチが自身で一族を滅ぼしたのだ。しかし、うちは一族はイタチを憎んではいない。イタチにも理があったので恨みはない。
「戦わなければならないのか」
「サスケよ。ナルトとヒナタはどうした?生きているのか?」
「生きている。今2人は敵と戦っている。心配いらない、2人とも強いからな」
「そうか…」
サスケとフガクの会話にイタチを含むうちは一族全員は驚かなかった。何故うちは一族がナルトとヒナタを知っていたのか。
それはうちは一族がイタチに滅ぼされる二日前に溯る。その夜、サスケはフガクに呼ばれて両親がいる部屋に入った。
部屋にはフガクしかいない。
「失礼します。親父、話ってなんだ?」
サスケは正座に座り、話を聞く。フガクは目を閉じていたが、スッと目を開ける。
「…サスケ。お前はうずまきナルトと日向ヒナタをどう思っている」
フガクからでた言葉、ナルトとヒナタの名にサスケはGパンの裾を握り締めていつでも攻撃できるようにする。
「ど、どうしてそれを…」
「知ったのはつい最近だがな。答えてもらう。うずまきナルトと日向ヒナタをどう思っている」
「…ナルトとヒナタは、俺の友達だ」
サスケはしっかりした口調で答えた。その返答にフガクは満足げにうなずく。
「そうか。ならばサスケ、お前が2人をしっかり守ってやれ」
「…どういう事だ?親父」
この頃のサスケはまだ原作知識があったのでまだ今後何か起こるのかわかっていた。それでも口にはださない。
「…サスケ。お前がイタチとともにナルトとヒナタを鍛えていたのは知っていた。さらにお前達が最近暗部に入ったのもな」
「!!」
「だから、話してもいいと思う。ミコトには反対されたがな。サスケ、我々うちは一族は里にクーデターを起こす」
フガクはサスケとイタチがナルトとヒナタを鍛えていたのに気付いていた。それにサスケは驚く。まさかバレていたとは思わなかったからだ。
そんなサスケにフガクはサスケに一族がやろうとしてる事を喋った。サスケはまさかこうあっさり白状した事に驚いた。
「どうして?」
「6年前の九尾襲撃で我らうちは一族は不審がられている。九尾を操れるのはおそらく我ら一族の創設者のマダラであろう」