闇夜の友愛 ―第四次忍界大戦―(完)
□覚醒の決戦
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ヒナタとイタチと大蛇丸もオビトとの戦いを初めていた。オビトは神威を使ってヒナタ達の攻撃をことごとくすり抜けていく。
｢これが神威か。なるほど…かなり厄介な術だな｣
｢でもずっとすり抜けてられるわけはないわ。そこを狙えば…｣
｢できるか？貴様らに…｣
オビトは神威で手裏剣やクナイを出してくる。ヒナタ達は躱して攻撃に転ずる。
｢ハアッ！｣
｢潜鋭蛇手！！｣
｢甘いな！その程度でな。火遁･爆風乱舞！！｣
ヒナタと大蛇丸が攻撃するが、オビトはすり抜けて爆風乱舞を放つ。躱せないヒナタと大蛇丸の前にイタチが出て、須佐能乎の八咫鏡で防ぐ。
｢…くっ！｣
｢言ったはずだ。そう簡単にはいかないと！｣
オビトはイタチ目掛けて突っ込む。イタチは十拳剣で攻撃するがすり抜けてしまう。須佐能乎をもすり抜けてイタチに触れようとするが、イタチは下がって避ける。
須佐能乎は消えて真上からヒナタが八卦空掌を放つ。
｢よく無意味な行動をする｣
｢八卦二掌！四掌！八掌！十六掌！三二掌！六四掌！！｣
｢火遁･鳳仙花爪紅！！｣
｢風遁･真空連波！！｣
ヒナタ達は繋ぐように攻撃を繰り出す。もちろんオビトはすり抜けるがただすり抜けるのではなく躱しながらすり抜けていく。
｢少しは頭を使うようだな。だが…無駄だ。俺の神威には絶対に無意味だ。そして…貴様らの命運もここまでだ！｣
オビトは神威で吸った岩などをヒナタ達目掛けて墜ちてくる。
｢このままじゃあ…倒せない！｣
｢あの神威って術は厄介ね。時空間忍術の全てを集約した術といっても過言ではないわね｣
｢片目だけでもこれ程だ。両目であったならもっと厄介になってただろう｣
ヒナタ達は躱しながらどう攻略しようか考える。だが、見つからない。対処はできるがそれは応急処置となんら変わりない。
事実しっかりとした攻略はできていない。唯一攻略可能なのはサスケの写輪眼のみ。確かにイタチもいるがイザナミのせいで片目。
しかも神威を修得できない。これでどうすればいいのか。その時、小さな揺れがくる。
｢くっ…マダラめ。派手にしやがって！しかし、あのマダラと互角とはなかなかやるな。さすがは先生の息子で九尾の人柱力といままで隠しごまかしてきたうちはか｣
揺れの中心にはサスケとナルトがマダラと激闘を繰り広げていた。それはいままでの激闘とは比べ物にならない。
｢ナルト…｣
｢サスケ…｣
｢これほどとはね。ナルト君は九尾の力を最大限に使っているわね。サスケ君もイタチ君くらいかと思ってたのだけれど、それ以上とはね｣
大蛇丸はサスケとナルトの実力を見て自身の手におえないと理解力する。それほどなのだ。
｢2人とも、あのマダラ相手に善戦してるんだ。こちらも負けるわけにはいかないな｣
｢はい！なんとかして活路を見出だしましょう！｣
｢若い子達が頑張ってるのに私だけぼんやりする気はないわ。久し振りに本気を出してあげるわ！｣
ヒナタ達とオビトの戦いもまた、苛烈になる。