闇夜の友愛 ―第四次忍界大戦―(完)

□覚醒の決戦
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ナルトは尾獣化し、サスケは須佐能乎完成体になってマダラの須佐能乎完成体に挑む。3人の膨大なチャクラのぶつかりあいにとんでもない衝撃波を生む。

「ウオラアアアア!!!」

「ふん!」

「食らえ!!」

「甘い!ヌンッ!」

九喇痲の爪が地面を抉り、サスケの須佐能乎の刀とマダラの須佐能乎の剣が大地や山を裂く。その光景は普通ならありえない。
そこらへんの地形が変わっていく。山々が斬られて平らになる。森は削れて大地へと変わる。もし町か村があれば数分もしないうちに廃墟になるであろう。
まるで地図が書き替えられてるかのごとく世界が変わる。

「このままだとラチがあかんな。ならば…これで一気に片付けてやろう。木遁秘術・樹界降誕!!」

マダラは須佐能乎を解除して樹界降誕を発動する。樹界がサスケの須佐能乎とナルトの尾獣化を縛る。すると、2人の具現化に揺らぎが招じる。

「これは…ナルト!尾獣化を解け!どうやらこいつは俺達の具現化したチャクラを吸うぞ!」

「チクショウ!」

サスケとナルトは具現化をやめる。樹の上に着地してサスケは刀を構える。ナルトはそのまま九喇痲モードで身構える。
マダラがサスケとナルトよりも高い樹の上に降り立つ。

「ツァラアアア!!」

「フッ!ハアッ!ツアッ!」

サスケとナルトは樹々を使ってマダラに攻撃を仕掛ける。マダラはうちはを使い、受け止めたり反撃したりしてくる。
サスケの素早い斬撃もマダラはしっかり見切って防ぐ。ナルトの暴力的なチャクラ攻撃も見切り避ける。

「フンッ!」

「うわっ!」
「チッ!」

「火遁・龍炎放歌の術!!!」

「!!ドリャアア!!!」

「ダアアッ!!」

マダラはうちはを扇ぎ強大な旋風が2人を襲う。2人は眼を覆い踏ん張る。そのままマダラは龍炎放歌を放つ。
ナルトは九喇痲の尻尾で炎をかき消す。その間にサスケがマダラに近寄り斬ろうとする。しかし、うちはで防がれて蹴りをもろに食らってしまう。

「グッ!…クハッ!」

「このやろう!ドアッ!ブグッ!」

「まだまだ…俺を倒すことはできんな」

「どうかな?」

「!!」

マダラは不敵の笑みを浮かべると立っていた樹が斬れた。マダラは跳躍して離れるとサスケが下から迫ってきた。
どうやら蹴りを入れる一瞬で変わり身をしたようだ。ナルトは立ち上がって上から襲撃する。サスケの斬撃は須佐能乎の部分防御で、ナルトのはうちはで防ぐ。

「ウオリャアアア!!!」

「ヌッ…クッ!」

「デリャアアアア!!!」

ナルトのパンチがうちはを破壊した。マダラは動揺することなく須佐能乎を使って横に跳躍、別の樹の上に着地する。

「これなら…術を受け止めれねえだろ!食らいやがれ!螺旋手裏剣!!!」

ナルトはすぐさま螺旋手裏剣をマダラに投げ付けた。さすがのマダラもすぐに須佐能乎を出して防げない。サスケはすぐさま移動して蘇った時を狙う。
まさに完ぺきな布陣。だったのだが…

「これはさすがにな」

そう言うとマダラは手を翳して螺旋手裏剣を吸収してしまった。

「螺旋手裏剣を…吸い取りやがった!」

「(やはり輪廻眼の能力も使えるのか。だが、動きを止めれた)…もらった!」

サスケは背後からマダラに向かって刀を突き出す。刺さればサスケ達の勝ち。

「ッ!」

「その程度の算段、見切れないとでも?」

「クッ!」

「サスケ!」

「大丈夫だ」

マダラは紙一重で避けて、サスケの腕を掴む。そのまま右脚で蹴りを入れる。サスケは寸前でガードしてダメージを最小限にして蹴り飛ばされる。
ナルトはサスケのそばに移動する

「もう少し楽しみたかったが…時間もない。そろそろ終わりにさせてもらう!」
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