闇夜の友愛 ―第四次忍界大戦―(完)

□日向一族滅亡
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サスケ達はこれまでのことを喋る。火影達は驚いた。マダラが生き返ったこと、オビトがマダラとして裏で操ってたこと、綱手が火影になっていたことなどを話した。
四代目はナルトに彼女ができていて、その相手が隣のヒナタ。ヒナタがヒアシの娘だと知り驚いた。

「ナルトに彼女か。なんだか嬉しいな」

「俺は綱がちゃんと火影をしとるか心配だぞ」

「んなことより、俺の質問に答えてもらおうか」

「ふんっ!悪の一族が。なにを聞きたい」

二代目はサスケをキツく睨みながら問う。サスケは無視して初代を見据える。

「初代。里とは…忍とはなんだ?アンタの答え次第で…里を滅ぼすか否か決める」

里を滅ぼす。その言葉に四代目は目を見開き、三代目はため息を吐く。初代は少し考えるように顎に指を乗せる。
ただ、二代目だけはさらに鋭くなる。

「里を滅ぼすだと?悪の一族が…今ここで、貴様らを!」

二代目が腕を組みながら部屋に充満な殺気を放つ。サスケとナルト以外は警戒し、特に水月と香燐は震える。

「扉間…!!」

初代が二代目を横見して声を発すると周囲を威圧して壁や天井、床に罅が入る。あまりの威圧にサスケとナルトも身を竦ませる。
水月は水分がダラダラと流れていき、香燐は足がガクガクと震えていて涙が出ている。

「その指を下ろせ…!」

「……はぁ…わかった兄者」

「ガッハッハハハハ!いや〜すまんすまん!」

「…これが初代火影。あのマダラに勝ったことある忍。忍の神。強い…もし生きてたら、殺されてたな」

「なにを言う!お前の中にあるものを使えば殺されてるのはこちらぞ!」

「!…はぁ、参ったな。勝てんな」

「さて…どこから話そうか。少し長話になるぞ」

「構わん。時間はタップリある」

「その前に一つ聞きたいことがある。なぜ、里を嫌う」

初代はなぜサスケが里を嫌うのか核心が聞きたかった。うちはだから…ではないと初代は思った。三代目に聞いてもよかった。
だが三代目より直接本人の口から聞きたかった。

「……里がなにをした?里は里の人間達は、なぜこうも醜い。ナルトは…四代目の子だ。だけど九尾、九喇痲の人柱力だ。だが…里の奴等はナルトを四代目の子としてではなく人柱力としてでもなくただの化け物としてみやがる。救いの手を差し延べる奴等も少なく遅い。ヒナタにしたってもだ。奴等、愚かな一族どもはヒナタの努力を否定しやがった。そんな里に愛着をもてると思ってるのか?否だ。救いを与えない、与えてくれない。報われない。そんな里など、嫌いになって当然の摂理だ」

「…ふむ、なるほど。サスケと言ったか。お主、よほどの友想いなんだな。他から見れば冷酷で冷静そのものだが、本心は…優しい男なんだな。だから、里が嫌いなんだな」

サスケの本心に四代目は俯く。ナルトの不幸は自分にあると思ってたからだ。

「んな顔をしなくていいぜ父ちゃん。俺は不幸じゃねえぜ。逆に幸せだ。サスケに助けてもらったし、ヒナタに出会えた。だから俺、すっげえ幸せだぜ!」

「うむ!お主に里を滅ぼさせぬようにしっかりちゃんと説明しよう!まずは…里を作るきっかけ…俺と、マダラとの出会いからだ」

初代は話した。まずは最初の出会いは互いの姓を知らぬまま仲良くなった。後に自分達の正体がわかり敵対することになった。
マダラは敗れ、互いの腑を見せあった。2人はまだ仲良かった時に話し合った集落、里を作ることをした。木の葉の里と名の里を作った。初代が火影になることになった。
マダラが本当の夢を果たすために里を抜けた。マダラが九喇痲を従えて木の葉に襲撃してきて初代が激闘を繰り広げた。
死闘の結果、マダラを倒したことを。もっともマダラは柱間の細胞を入手して移植して輪廻眼を修得した。
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