創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―
□なのは編 第39話 新たな敵
2ページ/4ページ
〔…………スバル。私に作戦があるわ〕
さっすがティア!もう閃いたんだ!で?その作戦っていったいなに?
〔その作戦というのは…〕
ふむふむ…………え?そんな作戦…ティアに負担が…!
〔確かにそうだけど、あの程度の敵ならそんなに負担にはならないわ。大丈夫、私を信じなさい!リョウさんに鍛えられた私を!〕
そう、だったよね。わかった!ティアを信じるよ!
「いくわよスバル!」
「おう!」
ティアSIDE
さて、こんな奴さっさと片付けて終わりにしましょ!
「てりゃあああ!!」
まずはスバルが地面をリボルバーナックルで殴り土煙を作り視界を封じる。
「ふっ!そんな子供騙しが通用すると?」
なにか言ってるけど無視私は準備をする。まずはコレをして、次にアレをしてっと!準備完了!それじゃあいくわよ!
私は土煙の中に飛び込み奴に接近戦を仕掛ける!
「はあああ!!」
「な、なに!?ティアナが近接!?」
どうやら敵は私達を知ってるようだけど完全には知らないようね。私は近接戦もできるのよ!銃と蹴りを使った格闘術。高度な戦術だけど私は完全にマスターした!
「ハッ!セィッ!セリャ!」
「うわっ!どわっ!うおっ!」
奴は何とか躱してるようだけど躱し方が素人丸出し。すぐに体制を崩す。その時を狙う!私はさらに連撃を繰り出す。
「わわわっ!」
チャンス!もらった!至近距離からの連射をプレゼントよ!
「食らええぇ!!」
「クゥゥゥ!!シールド全開!!」
奴は何とか体制を立て直しながらシールドで防いだ。それでも私は魔力弾の連射は止まらない!
「ふぅ〜…危なかった。まさかティアナが近接戦をするとはね。驚いたよ。でも、防いだから意味がないね!」
(全くどういう事だよ!ティアナに近接戦なんてできないはずだろ!どうして近接戦を!)
奴は混乱してるわね。どういう事かわからないけど、奴は私が射撃戦しかできないと思い込んでいる。ま、私はそこを付け込んで狙ったんだけどやっぱりうまくいかないか。
でも、もうすでに種は仕込んだ!あとは、うまく引っ掛かってくれるかどうか!
「いい加減に諦めたら?君ごときの魔力弾じゃあこのシールドは破れない。どんなに連射してもね」
「随分とよくしゃべるわね。その油断が命取りよ!スバル!」
「でぇりゃああああ!!!」
掛け声とともにスバルが突っ込んできた。それも私の後方から。奴はびっくりしてる。
「なっ!!」
(ティアナごとだと!?)
「食らえええぇぇ!!!」
スバルが私ごと奴のシールドを殴る。否“幻影”の私ごと!
「こ、これは…幻影!?」
「そうだよ!これはティアの実体のある幻影魔法!引っ掛かったね!」
そう…今の幻影は実体のある幻術魔法。幻術魔法ってだけでもかなり高度な魔法なのに幻影、しかも実体のある幻影ならさらに。
それを私はリョウさんのおかげで何とか習得に成功した。スバルはリボルバーナックルで奴のシールドを破ろうとしている。
さっきの魔力弾の連射が効いてきたのか奴のシールドにほんのちょっとヒビができている。
「うおおおおぉぉぉ!!!」
「グッグググ!」
その小さなヒビが徐々に大きくなっていく。このまましていればシールドは壊れ破れる。けど、それだけでは足りない!
この私の現最大砲撃魔法で奴を仕留める!もう少しで破れる!
〔スバル!離れなさい!〕
〔オッケーティア!〕
スバルは奴から離れる。奴の正面には私がすでに砲撃魔法の構えを取っている。
「ティ、ティアナ!?」
「いっけー!ティア!」
「はあああ!!ファントム・ブレイザー!!!」
私は奴に砲撃魔法を発射する。オレンジ色の砲撃が奴を飲み込もうと襲う。
「こ、こんなものぅ!」
「防げないわよ!今のそのボロボロのシールドではね!」
「こ、こんな…こん、な…こん……うわああああああああ!!!」
奴はシールドで防ごうとしたけど、シールドは破れ砲撃の渦に飲み込まれた。大きな爆発と土煙に包み込まれた。
「やったねティア!」
「そうね。全く、てこずったわ。さて…早くエリオ達と合流…ッ!」
「うわっ!」
私は強烈な怒りを感じて咄嗟にスバルを突き飛ばす。突き飛ばしたあと私も横に飛んで躱した。その横に奴のいるところから砲撃が飛んできた。
やっぱ…そう簡単にはいかないか。土煙が晴れてきて目に写ったのは服がボロボロで肌が傷つき怒りの形相をした奴の姿だった。