創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―

□なのは編 第39話 新たな敵
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「よくも…よくもこの僕に!この天下無双の僕に!!この美しくカッコいいイケメンフェイスの僕の顔や体に傷をォォー!!!」

うわぁ…ものすごくくだらない理由で怒ってる。どんだけなのよ。それにしても、ファントム・ブレイザーを食らってもあんまりダメージを食らってないなんてね。
あのバリアジャケット、かなりの防御力を持ってるようね。さて…どうするか。

「ティ、ティア…あの人、すっごく怒ってるんだけど」

「そんなの見ればわかるわよバカスバル!とにかく、ここはもう一度策を練って!」

「そんな事させると思っているのかい?僕は怒っているんだ。しょうがない。僕の趣味じゃないがたまにはこういう趣向も悪くない。君達を痛め付けてやろう。そうすれば君達も僕の言う通りになるだろ」

冗談じゃないわ!誰がアンタなんかの!やっぱコイツは生理的にも合わない!何としてもコイツをぶっ飛ばす!
そう決意して私とスバルは構えると、私とスバルの間から魔力弾が通り過ぎた。

「!!?」

魔力弾は奴に当たった。今の魔力弾は…

「どうやら…間に合ったかな」

「「リョウさん!」」



リョウSIDE



俺は魔力弾を男に当ててスバルとティアに近寄る。

「リョウさん。どうしてここに?」

「はやてに頼んでな。急いで来たんだ」

それは約数分前、俺はなのは達の護衛をしていた時。とても大きな魔力を感じた。なのはやはやてよりもデカい魔力を。

『はやてちゃん!』

「どないしたんやシャマル?」

突然シャマルから連絡がきた。かなり慌てた感じだ。

『増援のガジェットもどきと1人の男の人が現れました!』

「男?スカリエッティじゃなくて?」

こんなところにスカリエッティが来るわけがない。第一あいつはインドア派の科学者。それよりも男か…少し気になるな。
今の所はスバルとティアが戦ってるようだし。スバルとティアが負ける事はないと思うが苦戦はするだろう。

「俺が行ってこよう。なんか気になる」

「リョウ君が行くの?」

なのはが心配そうな顔で見てくる。

「大丈夫。俺が簡単に殺られるわけはない。それにあんまり時間を掛けたらな」

これ以上時間を掛けたら六課のイメージやらがよくないからな。だから俺が行ってな。

「でも…そうなったらこっちの護衛はどないするん?」

「それは問題ない」

俺は影分身で3人の分身体を出す。これでいいだろ?

「分身体を出すならその分身体を行かせて…」

「いや、分身体が消えたら困るからな。それに、俺自身で確かめたいからな」

そう言い、俺は急いで現場に急行した。

「……というわけだ」

「「なるほど」」

俺はスバルとティアナに説明しながら男を見る。なるほど…こいつは転生者だな。しかも10年前のあの時3人と全く同じタイプ。

「こっからは俺が相手をする。お前達は後退してエリオとキャロと合流しろ」

「大丈夫なんですか?」

「1人でなんて無茶です!」

ティアナは少し心配そうに、スバルは無茶だと言う。ティアナは俺の実力を多少知ってるからな。スバルはあんまし知らないからな。

「問題ねぇ。すぐにすむさ」

「わかりました。行くわよスバル!」

「え、ええ?大丈夫なの?」

「問題ないわよ。リョウさんめちゃ強いから。あんな奴に負けるなんてないわ」

「うぅ〜…わかったよ。ティアがそう言うなら。リョウさん、気をつけてください!」

そう言いスバルとティアナはエリオ達と合流するために後退した。さて…こいつの相手でもしときますか。

「よくも邪魔してくれたね!誰かな君は?」

「ただの魔導師だ。六課のな」

「フッ…ただのモブか。君みたいな一瞬で殺られる雑魚キャラに邪魔させられるとはね!」

なんともまぁ自信過剰か。なんかこういう奴の事を踏み台転生者って呼ぶんだろうな。

「君みたいな一般雑魚モブは僕のような史上最強にして天下無双の存在によってあっさり殺されて僕に圧倒的強さを見せつけられる!」

「そうか。なら…殺される前にアンタらの事を教えてほしいな。アンタら転生者達の事」

あっさり言ってくれるかな?まあ、こういう奴は口が軽いからペラペラと喋ってくれっだろ。

「へぇ…そこまで知ってるのかい?ふふふ…いいだろ。教えてあげよう。どうせ殺されるのだからね。僕は確かに組織に入っている。転生者だけの組織、その組織名は“転生神”!!」

転生神…か。何ともバカな組織名だな。それにしてもあっさり喋ってくれたな。やっぱこいつバカだわ。
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